がろはる_喜

このページではイケメン戦国家康のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「あられもない本心」第十話中盤の恋の試練のプレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「あられもない本心」

家康プレミアムストーリー4謙信との戦の最中、囚われてしまった主人公を救いに単身、春日山城に乗り込んだ家康

佐助と幸村の助けもあり、主人公を救出することに成功します。その帰り道。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


徳川家康

……自分でするから放してよ

イケメン戦国_主人公

いいから、じっとしてて

織田軍の陣営へと戻ったあと、私は天幕の中で右手に薬を塗っていた。

イケメン戦国_主人公

(家康の嘘つき……)

今川の残党に負わされたけがは、確かにほとんど治りかけていたけれど、
利き手の二の腕につけられた傷がひとつ、くっつき切らずに開いてしまっていた。

イケメン戦国_主人公

(私だったらきっと痛くて手を動かせない。どこまで強がりなんだろう…)
(痛そうな顔ひとつしないで、家康は私を、助けに来てくれた)

徳川家康

……帰ってきたあんたの顔見て、すごく喜んでたね、三成の奴

イケメン戦国_主人公

うん……

国境に待機していた織田軍の皆は、帰って来た私を喝さいで迎えてくれた。

イケメン戦国_主人公

(その上、敵の策に惑わされて申し訳ありませんでしたって、見張りの人に謝られちゃった…)

申し訳なさとありがたさで胸がいっぱいで、私はただただ頭を下げた。

イケメン戦国_主人公

(戦に向かう時は殺気立ってても、戦を離れれば、皆、優しくてあったかい人達なんだ……)

改めて気付いたことを噛みしめながら、私は家康の腕に布を巻き終えた。

イケメン戦国_主人公

……はい、手当て、終わったよ

徳川家康

……ありがと

道具を片付け終わると、することがなくなり、天幕の中が沈黙に包まれる。

イケメン戦国_主人公

(陣営に戻ったあと、ばたばたしてたから、忘れてたけど……)

徳川家康

陣営に戻ったら……覚悟しなよ
あんたに、伝える。俺の気持ち丸ごと全部
●●●が嫌がっても、もう、抑えておけないから

イケメン戦国_主人公

(あれがどういう意味か、聞きたいけど……)
(改まって話そうとすると、緊張してきた……っ)

そわそわしながら、隣に座る家康に目を向けると−−

徳川家康

…………

イケメン戦国_主人公

(あ……)

家康の視線は真っすぐに私へ向けられていて、心臓がどくっと跳ねあがった。
家康は懐(ふところ)から何かを取り出すと、そうっと私の髪をかきあげた。

イケメン戦国_主人公

(な、何だろう……?)

あらわになった耳に、冷ややかな何かが触れる。
はっとして手を伸ばすと、小さく丸い飾り玉が指先に触れた。

イケメン戦国_主人公

これ……家康がくれた、耳飾り……?

徳川家康

……そう

イケメン戦国_主人公

(ずっと、持っててくれたんだ……)

胸が熱くなって、家康から目を離せなくなる。
見つめ返す家康の瞳が、切なげに光った。

徳川家康

謙信がこれを送りつけて来た時、気が変になるかと思った
……もう、なくさないでよね

イケメン戦国_主人公

っ……うん

喉が熱くなって、とっさに家康の胸に額を押しつける。

イケメン戦国_主人公

(絶対、なくさない……っ)

なだめるように、家康は私の髪を撫でた。
あんまり優しく触れるから、涙が出た。

徳川家康

また、泣いてるの

イケメン戦国_主人公

ご、ごめ……

徳川家康

謝るのは俺の方だって、言ったでしょ
……●●●を巻き込んで、危ない目に遭わせた

イケメン戦国_主人公

違う、私が勝手に、家康を追いかけてきたから……っ

徳川家康

−−嬉しかったんだ、ほんとは

イケメン戦国_主人公

(え……?)

目を上げると、家康の顔が間近で苦しげに歪んだ。

徳川家康

あんたの顔を見た瞬間、頭で何か考えるより先に、心が、喜んでた
戦の最中なのに、胸が熱くて、苦しかった
……あんたを俺の人生に、巻き込んだりしたくないのに

イケメン戦国_主人公

(そんなこと、考えてたの……?)

徳川家康

俺はこの先も戦うのをやめない。……やめられない
背負ってるものがあるから、止まれない

イケメン戦国_主人公

……うん

徳川家康

でも、あんたは……違うでしょ

イケメン戦国_主人公

え……?

徳川家康

佐助に聞いた。●●●とあいつは、五百年先の世からここへ来て…
もう少ししたら、その時代に帰るって

イケメン戦国_主人公

(……!佐助くん、家康に話したんだ……)

徳川家康

●●●と俺は、全然違う場所で生きてきた
この先、帰る場所もばらばらだ
だから……俺があんたが欲しいなんて思うのは、間違いだ

イケメン戦国_主人公

家康、それはっ

徳川家康

黙って

イケメン戦国_主人公

(っ……!)

長い指先が、私の唇を塞ぐ。
どきりとして息を呑むと、家康は私を見つめ言葉を続けた。

徳川家康

俺は、幸せなんて欲しくない。そんなものにかまけてる暇なんてない
だからこんな気持ちは、要らないのに……それでも●●●を手離したくない

イケメン戦国_主人公

(え……)

徳川家康

俺は、●●●が……
この先もそばにいてくれたらって、願わずにいられない。

イケメン戦国_主人公

(私と、同じ気持ちで、いてくれてる……)
(ちゃんと、本音で、話してくれてる)

幸福が胸を塞いで、涙が乾かないまま笑みがこぼれた。

イケメン戦国_主人公

なら……手離さないで

徳川家康

……簡単にそんなこと言って、いいの
言っとくけど、俺といても楽しいことなんて一つもないよ
あんたはきっと、幸せになれない

イケメン戦国_主人公

そんなの関係ない。私は…
家康だけ、いればいい

徳川家康

…………っ

徳川家康

あんたって、ほんとバカだね
あんたみたいなお荷物、絶対背負い込まないって決めてたんだけどな……
……しょうがないから、そばにいてあげるよ

イケメン戦国_主人公

っ……ほんと?

徳川家康

ほんと

イケメン戦国_主人公

いいの……?

徳川家康

しつこい

そう言いながらも、家康は嬉しそうに笑っていて、
私の胸を、太陽みたいに、温めた。

イケメン戦国_主人公

(こんなに嬉しいことって、ない)

イケメン戦国_主人公

じゃあ、ずっと、そばにいるね
絶対ぜったい、離さないでね

徳川家康

……あんたが嫌がっても、離してあげない

囁いて、家康が私を抱きすくめた。

イケメン戦国_主人公

(どうしよう……)
(嬉しすぎて、おかしくなる)

きつく抱きしめ返すと、顎をそっと持ち上げられた。

イケメン戦国_主人公

ん……っ

唇が重なって、鼓動がますます速くなる。
ゆっくりとキスが深まって、舌先から、溶かされていく。

イケメン戦国_主人公

ん……、ぁ…っ

イケメン戦国_主人公

(声、が……)

堪えようと息を詰めるけれど、家康の指先が首筋を撫でて−−

イケメン戦国_主人公

……っあ

無防備な声がこぼれ、恥ずかしさが湧きあがった。

イケメン戦国_主人公

ちょ、っと、待って

徳川家康

……無理言わないでくれる

イケメン戦国_主人公

ひゃ…っ

耳にキスされて、肩が震えて力が抜けた。
その隙に家康は、私の身体を向かい合わせに膝に乗せて、腰に腕を巻きつける。

イケメン戦国_主人公

(恥ずかしい……、でも、)
(っ……離れたくない)

見上げる家康の瞳が眩しくて、鼓動がうるさくて息が上手くできない。

イケメン戦国_主人公

どうしよう……

徳川家康

何が

イケメン戦国_主人公

……どきどきして、心臓、止まるかも

徳川家康

……あのね
そんな可愛いこと言っても、手加減なんてしないから

イケメン戦国_主人公

(あ……っ)

いっそう強く抱きしめられ、胸と胸が重なり合う。
激しい口づけに身をよじるうちに、着物がはだけて、肌が触れ合った。

イケメン戦国_主人公

(家康……)
(大好き)

与えられる激しい熱に、必死に応えながら、私は…
欲しかった心ごと、何もかもを溶け合わせた。


がろはる_喜

「あんたに、伝える。俺の気持ち丸ごと全部」ってセリフ大好き♡

がろはる_照

家康の耳飾りはこれまたキーアイテムになります!!