がろはる_喜

このページではイケメン戦国信玄のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「満ちる心、溺れる身体」第十話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「満ちる心、溺れる身体」

一度は織田に帰り、信玄と離れ離れになった主人公。しかし、信玄の病が治っていないことを知り、信玄の元へ戻ります

敵同士だけれど戻ってきた主人公。今度こそ、二人は互いの素直な気持ちを話し合い、愛し合います。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


武田信玄

君が好きだ、姫君。自分では、どうしようもないくらいに

イケメン戦国_主人公

(あ…)

吐息の触れる距離まで信玄様の顔が近づいて……どくっと鼓動が跳ねる。

武田信玄

もう、ここから先、駆け引きはなしだ
君が嫌と言っても、待たない。今度は本当に……君のすべてを奪う

イケメン戦国_主人公

(っ……嫌なんて、言うはずがない)

イケメン戦国_主人公

っ…は、い…

イケメン戦国_主人公

(この夜が過ぎたら……運命がどうなるかわからない)
(だからこそ、今、信玄様の近くにいたい)

確かな想いを胸に頷くと、それを見た信玄様の眼差しに熱が灯り……

イケメン戦国_主人公

(……っ)

声を上げる間もなく、ひと息に身体を布団の上に組み敷かれる。
私を見下ろした信玄様が、笑みをこぼした。

武田信玄

戦場で、君を抱くはめになるなんてな

イケメン戦国_主人公

っ…そんなこと、気にしないでください…

イケメン戦国_主人公

(信玄様に触れてほしいのは、私も同じだから)

素直な本音が、自然と唇から滑り落ちた。

イケメン戦国_主人公

あなたと一緒なら、私はどこだって……

武田信玄

ずいぶん、大胆なことを言うんだな

イケメン戦国_主人公

違……っ

武田信玄

わかってる。俺たちにはもう、時がない。どの道、止める気はないと言っただろ
それだけ、今、君のことが欲しくてたまらない

そっと私の髪を梳いた手が、頭をやんわりと押さえる。

イケメン戦国_主人公

っ…ん……

流れるような動作で口づけられ、柔らかい舌がそっと唇をつついた。

イケメン戦国_主人公

(あ、だめ……)

ぴくんと跳ねた背中を大きな手のひらがなぞり、それだけで力が抜ける。

イケメン戦国_主人公

ん…っ…んぁ……ふ……

甘い吐息を漏らした唇の隙間から、すかさず舌が入りこみ……
余すところなく、口の裏側をくすぐった。

イケメン戦国_主人公

(っ……さっきのキスと、違う……)

甘い刺激を直接、唇から流し込まれて、たちまち頭の芯が蕩けていく。
深いキスのあと……くたりとした私を、信玄様はいとおしそうに見つめた。

武田信玄

その顔も、ずっと見たかった
もっと君の可愛いところ、俺に見せてくれ

イケメン戦国_主人公

信玄様……ぁ……っ

余韻の収まらないうちに、耳元に唇を落とされ、声が漏れる。

イケメン戦国_主人公

(キスだけで翻弄されてるのに、これ以上されたら……どうなるの)

甘い予感が、ぞくりと肌を走った。

イケメン戦国_主人公

っ、信玄様ばっかり、余裕でずるいです…

武田信玄

余裕なんてないさ。……ずっと前から。ほら

信玄様は私の手を取って、厚い胸板に触れさせる。

イケメン戦国_主人公

(っ……信玄様も、ドキドキしてる…)

手のひらから伝わる信玄様の鼓動が愛おしくて、切なくて、たまらない。

イケメン戦国_主人公

(あ……っ)

見つめ合ったまま、するりと帯を解かれ、肌が少しずつ露わになっていく。
外気にふるりと震えた素肌を、信玄様の温かい手のひらが滑った。

武田信玄

綺麗だ。……さすがは、俺の天女だな
いつまでも、こうして見ていたくなる

イケメン戦国_主人公

あんまり、見たらだめ、です……

色気を過分に含んだ眼差しをそこらじゅうに注がれて、身動きが取れない。

武田信玄

そうだな。見てるだけじゃもったいない
俺は欲張りだから、触れて、口づけて…君を征服することにする

イケメン戦国_主人公

っ、そういう意味じゃ、ないのに…

首筋から鎖骨の辺りまで、皮膚の薄いところをついばまれ、
甘い刺激にのけぞった身体の線を、器用な指先がたどる。

イケメン戦国_主人公

(私……とっくに征服されちゃってるんだ、信玄様に……)
(だって、こんなに、何も考えられなくなってる)

イケメン戦国_主人公

信玄様…私、もう…よく、わからな……っ

唇に触れるだけのキスを落として、信玄様が吐息とともに囁く。

武田信玄

大丈夫だ。俺が全部、覚えておいてやる
俺に溺れていく君の顔も、声も……
この夜のすべてを、俺はずっと忘れない

イケメン戦国_主人公

や、ぁ……っ

武田信玄

嫌?

絡め取られた指先にも口づけられ、ささやかな抵抗は、ぐずぐずに溶けた。

イケメン戦国_主人公

っ……嫌じゃ、ないです……

イケメン戦国_主人公

(全部、信玄様のものに、してほしい。好き……だから)

答えを知っていたかのように、信玄様が笑う。

武田信玄

イイ子だ

イケメン戦国_主人公

(本当に、ずるい人……)

武田信玄

君は、俺のことだけ感じていればそれでいい

信玄様は、ゆっくりと私に身体を重ねた。

武田信玄

この身体の熱も、触れ方も……君だけのものだ
だから――今夜、俺のことを、君もひとつ残らず覚えてくれ

イケメン戦国_主人公

ぅ…あ……っ

イケメン戦国_主人公

(忘れない……忘れられない)

深くまで溶けあって、何もかも真っ白になっていく。

武田信玄

愛してる、姫君。ずっと……

霞む意識の中で、永遠を誓う言葉が甘く掠れて――

ひとつに溶けあう時間が終わると……
信玄様は、まだ熱の残る私の身体をそっと抱きしめる。

イケメン戦国_主人公

(幸せだな……)

ぴたりと寄り添って、信玄様の胸板に顔を埋めた。

武田信玄

今、俺が何を考えてるかわかるか?

イケメン戦国_主人公

いいえ、なんですか?

武田信玄

君と同じこと、考えてる

イケメン戦国_主人公

(え…)

イケメン戦国_主人公

…じゃあ、信玄様は私が何を考えてるか、わかってるんですか?

武田信玄

ああ。…でも、答え合わせがしたいな。君の口から教えてくれないか

信玄様はにっこりと笑って、私の髪にキスを落とす。

イケメン戦国_主人公

(っ、もう…本当かな…?)

小さな声で、信玄様に答えた。

イケメン戦国_主人公

私は……今、すごく幸せだって、考えてたんですよ

武田信玄

よし、正解だな。俺もだ

イケメン戦国_主人公

……んっ

じゃれるように唇が合わさり、とくんと胸が鳴った。

イケメン戦国_主人公

(敵わないなあ……全部お見通しみたいだ)

信玄様に見透かされて翻弄されるのも、もう嫌じゃない。

イケメン戦国_主人公

(これも両想いに……なったからなのかな?)

物想いにふけっていると、
つつ…と肩甲骨の辺りを指先でなぞられた。

イケメン戦国_主人公

あ……くすぐったいですよ

散々に触れられた記憶が呼び覚まされそうで、信玄様の腕の中で身をよじる。

武田信玄

こら、逃げるな。君に翼が生えてないか確かめてるんだから

イケメン戦国_主人公

(はい……?)

イケメン戦国_主人公

なんですか、それ……

武田信玄

羽衣を脱がせたくらいじゃ、君がどこかへ飛んでいかないか自信が持てない
君は本当に天女で、俺のために、どこかから舞い降りたのかもしれないからな

イケメン戦国_主人公

ふふ……冗談ばっかり

信玄様と顔を見合わせて、笑みをこぼす。

武田信玄

今の笑顔、可愛いな。もう一回、見せてくれ

イケメン戦国_主人公

(意識すると……急に恥ずかしくなるな)

イケメン戦国_主人公

……もう駄目です

武田信玄

いいだろ。ようやく手に入れた、愛しい君の笑顔なんだ

間近で向けられた笑みに、胸がどうしようもなく疼く。

イケメン戦国_主人公

(…甘すぎて、溺れそう)
(ううん、とっくに溺れてる)

イケメン戦国_主人公

っ…仕方のない人ですね、信玄様って

武田信玄

君にだけ、仕方がなくなるんだよ、俺は

私たちは笑い合う――明日を生きるために。
想いがすれ違った時間を埋めるように、束の間に身を寄せ合った。


がろはる_喜

ようやく二人ともお互いの好意に素直になれて結ばれましたね♡

がろはる_照

ただ、信玄様、吐血してるくらいの病気なんだから、あんまり激しい運動は……いやーん♡