がろはる_喜

このページではイケメン戦国幸村のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「火花散る夜」第六話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「火花散る夜」

幸から安土のお祭りに誘われた主人公。

嫉妬したり、じゃれ合いながら神社で二人でお参りをします。その後…

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


真田幸村

あー……くそ

幸は私と手を繋いだまま、さっきよりも早足で歩き出した。
ひと気のない鎮守の森の方へ進みながら、繋いだ手に力が込められていく。

イケメン戦国_主人公

幸…?

真田幸村

とっととこの忌々しい人ごみ抜けるぞ
他のヤツらに、お前のそんな顔、さらしてたまるかよ

イケメン戦国_主人公

(え……?どういう意味で言ってるのっ?)

大またに歩く幸に引っ張られ、足をもつれさせながら歩いていき…
鎮守の森まで来ると、祭りの賑わいが遠のいた。

イケメン戦国_主人公

(静かなはずなのに……心臓の音、うるさい)

浅く息を吸った時、幸がようやく足を止めた。

イケメン戦国_主人公

あのっ、さっきの言葉、どういう意味…?

真田幸村

それは…

振り向きざま、幸の空いている方の腕が私の腰へ回され…

イケメン戦国_主人公

(あ……っ)

抱き寄せられて、幸の胸板に頬が当たった。

真田幸村

こういう意味だ

イケメン戦国_主人公

(こういう意味って……っ)

イケメン戦国_主人公

わ……わかんないよ、全然!

真田幸村

だからっ、俺以外に……さっきみたいな顔、見せんなっつってんだよ

イケメン戦国_主人公

え…

どくっと鼓動が跳ねて、身動きひとつ出来なくなる。

真田幸村

わかったか?

イケメン戦国_主人公

っ…わかった、けど……

イケメン戦国_主人公

(それじゃ、幸も……)
(幸も私のこと……)

見つめ返した幸の瞳は、夜闇の中で輝いている。

真田幸村

●●●…

イケメン戦国_主人公

ぁっ…

頬を手のひらで包まれて、唇が近づいたその時…

真田幸村

……

イケメン戦国_主人公

(な、何の音…?)

不意に辺りが明るくなって、頭上を見ると…

イケメン戦国_主人公

(あ、花火……)

夜空に七色の火花が咲き乱れていた。

イケメン戦国_主人公

(びっくり、した…)

真田幸村

おい

イケメン戦国_主人公

……!

顎を捕まえられ、目線を幸の方へと戻される。

真田幸村

よそ見すんな、バカ

少し掠れた声で告げられた次の瞬間、

イケメン戦国_主人公

んっ

唇を塞がれて、息が止まった。

イケメン戦国_主人公

(幸……っ?)

優しく下唇を食み、幸が顔を離す。
わずかな間見つめ合って、また唇が重なる。

イケメン戦国_主人公

ん…

角度を変えて口づけを繰り返され、身体の強張りが解けていく。
詰めていた息がだんだん漏れだして、吐息が熱を上げる。

イケメン戦国_主人公

ん……っ、は、ぁ…っ

イケメン戦国_主人公

(っ…声が…)

恥ずかしさに襲われて、幸の胸をぐいっと押し返す。

イケメン戦国_主人公

待っ……て!

真田幸村

……

イケメン戦国_主人公

ねぇ、なんで……っ?

イケメン戦国_主人公

(なんで、キスなんて…)

真田幸村

しない理由、あるか?

イケメン戦国_主人公

……っ

今度は、さっきより強引に唇を奪われる。

イケメン戦国_主人公

(そんな言い方、ずるい……)

そう言いたいのに、舌先で唇をやんわり押し割られ、声も出ない。
幸の手のひらが背中を滑りおりて、私の腰をきつく抱き寄せた。

イケメン戦国_主人公

んん…、ぁ…っ

身体の底が蕩けそうで、幸の襟元にすがりつく。

イケメン戦国_主人公

(幸……)
(好き)
(大好き)

いざなわれるように、自分からおずおずと舌先を触れさせる。
すぐに絡め取られて、むさぼられて、境目がわからなくなる。

イケメン戦国_主人公

(熱い…。唇も頭も、身体も、全部……)

花火の音が余韻を残して消える頃、ようやく、ちゅ…と甘い水音を立てて幸は唇を離した。

真田幸村

あー……

イケメン戦国_主人公

な、何…

幸が私の髪に指を沈め、胸にぎゅうっと抱き寄せる。

真田幸村

帰したくねえ

イケメン戦国_主人公

え…っ

耳をくすぐった幸の声は少し掠れていて、甘くて、くらくらする。

イケメン戦国_主人公

(急にそんなこと言われたら困るよ)
(うんって言いたくなって、困る…)

私は幸から目を逸らし、私は必死に冷静さをかき集めた。

イケメン戦国_主人公

もう、帰らないと…。家の人が心配するから

真田幸村

…………
……わかった

背中に回された幸の腕がゆるみ、温もりが遠くなる。

イケメン戦国_主人公

(あ……)

離さないで、と、喉元まで出かかった言葉を呑み込む。

イケメン戦国_主人公

(だめだ。これ以上そばにいたら、自分が何を言うかわからない…)

イケメン戦国_主人公

っ……じゃあね

顔を背けて、足を踏み出そうとすると…

真田幸村

待て

イケメン戦国_主人公

……!

手首を掴まれ、足が止まる。

真田幸村

明日の昼、ここで待ってる

イケメン戦国_主人公

え…

真田幸村

お前にちゃんと話しとかなきゃならねーことがある。約束しろ、顔見せるって
じゃなきゃ離さねえ

イケメン戦国_主人公

っ……うん、約束する

真田幸村

……ん

イケメン戦国_主人公

(あっ、とっさに『うん』って言っちゃった…)

イケメン戦国_主人公

っ…じゃ、ほんとに帰るから

真田幸村

おー、またな

優しい笑顔に背を向けて、私は一気に駆けだした。

イケメン戦国_主人公

(どうしよう、どうしよう…っ)

苦しいくらいの『好き』が、身体の中で暴れていて…
夜空に咲いた花火より、何倍も鮮烈な火花が、私の胸を焦がし続けた。


がろはる_喜

なんだろう。幸村ルートのプレミア、他の人とは違うドギマギがある。。。