シリウスルートネタバレ・感想

シリウスネタバレ感想

がろはる_喜

このページでは『イケメン革命』シリウスルート9話〜17話のストーリーネタバレ・感想を書いていくよ!!

ぱいせん_喜

彼からの手紙の内容やプレミアストーリー・スチルについてもネタバレしていくのでぜひ参考にしてみてくれ♪

がろはる_全身

選択肢などの情報は以下のネタバレ無しの攻略を参考にしてね!!

シリウスルートネタバレ各話へ移動

  • 9話
  • 10話
  • 11話
  • 12話
  • 13話
  • 14話
  • 15話
  • 16話
  • 17話
  • 第9話「チャツネと追いかけっこ」

    シリウスからの任務《黒の軍兵舎・中庭 午後》

    シリウスと主人公、そして任務の内容がちょっと気になったルカの3人は中庭にやってきました。
    任務とは、2日間チャツネの監視をするというものでした。
    ルカは難易度が高すぎると心配します。

    シリウスが引き受けてくれるかと確認すると、主人公ははいと返事をします。
    安請け合いしちゃダメだというルカの忠告も聞かず、主人公はチャツネを抱き取りました。

    シリウスは主人公に「くれぐれも油断するな」といって、出かけていきました。
    シリウスが去ると、チャツネが突然、猛烈な勢いで暴れだしました。

    それを見て、ルカが、チャツネはシリウスの前では大人しくて、
    シリウスはチャツネの真の姿を見たことがないと言いました。

    そして、チャツネは主人公を激しくキックし、地面に着地し、一目散に走りだしました。
    そんなチャツネを追って、主人公もルカと一緒に走りだしました。

    《執務室》

    レイとフェンリルが戦闘について話し合っていると、
    デスクの上に広げた地図の上を茶色いかたまりが疾走し、2人は目を見開きました。
    主人公は謝り、すぐ捕まえるからと言ってチャツネを追いかけます。
    そして、チャツネは外に出て行き、主人公もそれを追いかけました。
    レイとフェンリルは緊急事態だと言い、お互い、自分のペットを部屋に入れてくる、
    と自分のペットの心配しながら、深刻そうな顔を見合わせるのでした。

    《廊下》

    セスがジャケットを新調したと嬉しそうに歩いていると、
    長いジャケットの裾を鋭い爪に引き裂かれ、セスの悲鳴が廊下に響き渡りました。

    主人公とルカがセスの心配をすると、セスは自分自身は無事だけど何ごとなのか尋ねます。
    主人公はチャツネが暴れていると説明し、すぐに捕まえるから、と謝ります。
    すると、セスは戦うなんて無謀よ!と言いますが、主人公は安易な気持ちで
    引き受けたことを後悔しているけれど、投げ出すわけにはいかないと言って、
    あっちに行ったと言うルカの声を頼りに、チャツネを追いかけていきました。

    《キッチン》

    追い詰めたと思い、チャツネが駆け込んでいったキッチンのドアを開くと、
    そこには食材や調理器具が散らかり放題になった、凄惨な光景が広がっていました。

    積んであったお菓子の包みを引き裂き、クッキーをばらまき、そのうちの1枚を
    チャツネが満足そうにかじっていました。

    これ以上の深追いは危険だから下がっててと言うルカに、
    主人公は、「チャツネは私と少し似ている。どっちも、シリウスさんに拾われた。」と思いながら、
    これは自分の任務だからもう少し頑張らせてと言います。

    驚くルカに、主人公は、シリウスは自分が適任だと言ってくれたから頑張ると言います。
    主人公はチャツネをびっくりさせないように、ゆっくり歩み寄ります。
    そして、チャツネのうなり声を聞きながらしゃがんで目線を合わせると、
    主人公はチャツネの瞳から、急に知らない人に抱っこされて怖かったんだということと、
    その上シリウスがいなくなって寂しかったんだと気付きます。

    すると余計な力が抜けて、主人公はチャツネに自然と微笑みかけていました。
    主人公は、おいで、とチャツネに声をかけ、出来る限りゆっくり腕を伸ばしてチャツネを抱き上げます。
    チャツネは今度は暴れずに、唸り声を少し和らげました。
    どうやら主人公はチャツネに遊び相手と思われたようでした。

    《中庭 翌日》

    主人公がチャツネとカーテンの洗濯をしていると、シリウスが帰ってきました。

    2人(1人と1匹)を見学していたシリウスは盛大に吹き出し、口元を押さえます。
    そして、シリウスも洗濯を手伝い始めました。

    シリウスは、チャツネが主人公になついている様子に驚きながらも、
    チャツネの世話を主人公に任せてよかったと言いました。
    主人公が謙遜すると、「いいな、あんた。なんか」ととびきり良い顔で笑いました。
    主人公は頬が火照ってきて、目をそらしますが、その笑顔が焼き付いて離れませんでした。

    《廊下》

    チャツネを巣に帰し、兵舎へ戻っても主人公の胸中はざわざわし続けていました。

    主人公は、シリウスに変に思われる前に落ち着かないとと思い、
    片付けがあるのでと言って急いで立ち去ろうとしますが、シリウスに手首をそっと掴まれます。
    そして、シリウスは待ちなと言い、「あんたに渡すもんがある」と言いました。

    頑張れ主人公!!

    シリウスに褒められる半分以上がチャツネのお世話で終わった今回w
    (レイもフェンリルもペットを飼っているみたいだし、
    黒の軍って実は可愛らしい人が多いのねと思ったのはここだけの話)

    主人公は素直で、何にでもまっすぐな子なんですね。
    一生懸命にチャツネを世話しようとするのはもちろん、
    シリウスに拾われたチャツネが自分と似ているとか…普通思いませんって(^^;)
    でも、シリウスもそんな主人公を好意的に思っているようですね♪
    …ただ、恋愛対象としてなのかはやっぱりまだ何とも言えません。。。

    「いいな、あんた。なんか」って、思わずニヤけちゃいましたが、
    どういうつもりで言ったんでしょう!?!?あー、モヤモヤするー!!(>_

    第10話「シリウス息抜き作戦」

    シリウスとルカ《黒の軍兵舎・廊下》

    シリウスは、主人公を呼び止めると、この前の種とチャツネの世話のお礼と言って
    主人公に華奢で美しいチョーカーをプレゼントしました。
    そして、シリウスは「試着してみろ」と言って、正面から主人公にチョーカーをつけました。
    チョーカーをつけてもらい、主人公が「嫌じゃないのに、胸が痛い」と思っていると、
    そこにかすかに青ざめたルカが駆け寄ってきました。

    どうしたとシリウスが尋ねると、ルカは、ランスロットから書状が届いたと言いました。

    《執務室》

    執務室には幹部全員が緊急召集されていて、主人公もルカに連れられてきました。

    自分がいても大丈夫なのかと心配する主人公に、レイは
    「お前にも関係あることだから」と言いました。
    ランスロットからの手紙の内容は、決断までの猶予はあと2日で、
    2日後ガーデンで最後の赤と黒の会議を開くから、そこで返事を聞かせろというものでした。
    更に、そこには、安全は保障するから主人公も同行させろと書いてありました。

    レイは、会議を開くことは自分も賛成だが、黒の軍は戦うことを選ぶと言います。
    その言葉に、その場の全員が頷きます。

    ただ、主人公を連れて来いと言う意図がわからないとセス・ルカ・フェンリルが言うと、
    レイは主人公を連れて行きたいと言い、ランスロットの思惑が読めない以上、
    話に乗って目的を探ると言いました。

    しかし、そこにシリウスが止めに入ります。

    そんなシリウスを見て、セスが「単にシリウスは、アリスちゃんを兵舎のお外に出したくない。でしょ?」とからかいます。
    預かり物のお嬢さんなんだし、当然だろうとシリウスが言うと、
    他の幹部はそんなこと全員思ってると言います。

    主人公は、シリウスの気持ちはありがたいと思っていると前置きしたうえで、
    「みんなと行きます、行きたいです」と言いました。
    それを聞き、レイが改めて主人公に一緒に来てと言いました。

    その後、主人公を先に部屋へ返した後も、幹部の話し合いは続き、深夜過ぎにようやく終わりました。

    書類の片づけをすると言うシリウスを皆が手伝うと言いますが、
    シリウスは先に寝ろと言って、皆を部屋から追い出しました。

    《廊下》

    シリウス以外の幹部4人は、廊下でまだ仕事をすると言うシリウスを心配していました。
    開戦前に、シリウスに何とか息抜きをしてもらいたい4人。

    すると、レイが名案があると言いました。

    「あのさ……あいつに、頼むのどう?」

    《兵舎門前 翌朝》

    翌日、主人公は、朝一番で兵舎の門前に呼び出されました。

    レイから特殊任務の内容を聞こうとした時、私服姿のシリウスが現れます。

    レイからの特殊任務とは、
    主人公とシリウスで、恋人同士のフリをしてセントラル地区を偵察する、というものでした。

    (プレミアストーリー「Emergency!」へ続きます)

    シリウスの独占欲

    シリウスからのプレゼントネックレスやチョーカーなどの輪っか状のアクセサリーをプレゼントするのって、
    相手を束縛(独占)したいって意味があるんだそうですよ…?

    シリウスみたいな大人な男性から「独占したい」とか思われたら、
    喜んで「どうぞ?」って言ってしまいそうですww

    しかも、アクセサリーをプレゼントするだけじゃなくて、それを自分がつけてあげるなんて…
    その行動はちょっと誤解されても仕方ありませんよ、シリウスさん!?!?
    しかも正面からつけるなんて、距離近すぎでしょ!!!
    想像したら、読んでるこっちまでドキドキしてしまいました。
    チャツネのお世話のご褒美にしては贅沢過ぎるくらいですよね(//▽//)

    第11話「ガーデンにて」

    シリウスの一言《黒の軍兵舎・門前》

    偵察と言う名のデートを終え、一日があっという間だったと感じる主人公。

    主人公は、シリウスに今日の任務はシリウスを休ませることだったと言うと、
    シリウスは知っていたと言いました。

    主人公が自分は楽しかったけど、シリウスはどうだったかと尋ねると、
    シリウスは「まれにみるのんびりした休日だった。あんたのお陰で」と答え、
    主人公の頭を撫で、髪を梳きました。

    更に、シリウスは主人公の食べっぷりが可愛かったと言うと、
    主人公は照れてしまい、それを見たシリウスは「可愛いな、あんた、ほんと」と言います。
    そして、主人公は思わず自分の気持ちを口に出してしまいそうになります。
    口を開きかけてハッとして、チャツネに会ってから部屋に戻ると言い、
    全力疾走でその場を離れていきました。

    《中庭》

    主人公への恋心に気づいてしまった主人公は、中庭の隅まで一気に走りました。
    気配を察して出てきたチャツネに、
    「あんな格好良い人、好きにならずにいられる女性がこの世にいると思う?」
    と呟きます。
    そして、自分の気持ちを再確認しながらも、大人なシリウスと自分では対等に恋愛することなんて、想像するのも難しい。
    また、それでなくても満月の夜が来たら自分はロンドンに帰るし、はじめから住む世界が違うんだと痛感します。

    主人公は、好きになったからってどうにもならないと思いながらも、
    好きと言う気持ちが止まりませんでした。

    《ガーデン 会議の約束の日》

    約束の日、ガーデンにて黒と赤の会議が開かれました。

    ガーデンに集まると、ヨナが何かと黒の軍に突っかかってきます。
    そこにルカがひと言文句を言うと、ヨナがルカにこっちに来るよう言いだします。
    そこで、主人公は初めてルカとヨナが兄弟だと知ります。

    そんな中、シリウスの一声で会議が始まりました。
    ランスロットが最後の確認で、レイに向かって赤の軍の傘下に入れと言いますが、
    レイはそれを断り、ガーデンは沈黙に包まれます。

    すると、ランスロットが「忘れるな。これは始まりの終わりに過ぎないと」と言い、
    「歴史に刻まれる戦いの幕が、今、上がった」と続けて立ち上がりました。
    侵攻開始はあくる日の夜明けとなり、会議は終わりました。

    《公会堂》

    短い会議のあと、部下を先に帰した上で、両軍の幹部1名ずつ公会堂を立ち去ることに取り決められました。

    この場で剣を取らない証に、戦力を分散させ、お互いを見張り合うのです。
    一種の儀式のように、幹部が一人ずつ去っていきます。
    妙な静けさの中、幹部たちが順番に去っていき、残るはキングとクイーンになった時、シリウスが口を開きました。

    シリウスが、ランスロットに昔馴染みとしてひと言話があると切り出しました。

    ヨナが勝手な真似はするなと言いますが、ランスロットは5分だけシリウスに与えました。
    そして、何をたくらんでいても俺に指一本触れることも叶わないと言うと、
    レイが、企んでんのはどっちだよ、と言って、この場に主人公を呼び出した理由を問い詰めました。

    ランスロットは、今一度主人公の顔をよく覚えておこうと思ったと言います、そして、
    「この戦いに、万が一にもアリスが水を差した場合……容赦なく排除するために」と続けました。

    答え終わると、ランスロットはシリウスの用件に話を切り替えました。
    シリウスは、ずっと聞きたかったと言って、これは何のための戦いだと尋ねます。

    黒の軍を赤の傘下に置くためだとランスロットが答えると、シリウスは
    「本当にお前は、そんなつまらねえことのために剣を振るのか?」と言いました。

    その言葉に、ヨナが割って入りますが、主人公は初めて見るような怖い顔で、
    シリウスはすっこんでろとヨナに言います。

    そして「答えろ、ランス。今ならまだ、俺たちは引き返せる」と言って、
    焼き焦がすほどの強さを持った瞳でランスロットを見据えます。
    ランスロットは、物も言わずにうつろな目を伏せます。

    主人公は、そこで初めて、シリウスが赤と黒の戦いを止めようとしていることを知りました。
    重苦しい沈黙のうちに5分がたち、ランスロットは「時間だ、立ち去れ」と言いました。
    「それがお前の答えなのか」とシリウスが尋ねると、ランスロットはだったらどうしたと言い、
    更に、これ以上伝えたいことがあるなら戦場で剣をもってして語れと付け加えます。

    その瞬間、どこからともなく「同感だ、ランスロット」という声が響き、
    光とともにハールが現れました。

    ハールの出現にその場にいた全員が驚き、ランスロットがなぜ…と尋ねると、
    ハールは自分もランスロットにメッセージを届けに来たと言い、
    「伝えたいのはただ一文字――…『ピリオド』だ」と言って魔法の光を放ちます。

    放射された光がランスロットを呑み込む直前、シリウスがその前へと飛び出しました。

    「やめろ、ハール!」

    シリウスへの恋心

    シリウスへの告白??やーっと主人公がシリウスへの恋心を自覚しましたね(*´艸`)
    そりゃ、一日デートして、頭撫でられて、可愛いなんて言われたら…嫌でも自覚しちゃいますよ。
    シリウスの、頭を撫でるだけじゃなくて、あわせて髪を梳いちゃうところにはドキドキさせられちゃいました♪
    気持ちが高ぶりすぎて、思わず好きだって行ってしまいそうになっちゃった主人公の気持ち、
    よぉーーくわかります…。
    そして、自分じゃ相手に釣り合わない、自分と相手は住む世界が違うんだ…って考えてしまう気持ちも。
    (主人公のように本当に住む世界が違う、というのは未体験ですが(^_^;))
    好きになってもどうしようもない、って思えば思うほど、
    それに反比例して好きな気持ちは膨らんでいってしまうものですよね…。

    シリウスからの手紙「下がってな」

    俺は、何がなんでもこの戦いを止めなきゃならねえ。
    じゃなきゃ、クイーンの肩書きを手に入れた意味を永久に失う。
    あんたは下がって、安全なところにいてくれ。

    Sirius Oswald

    第12話「因縁の3人」

    シリウスの仲裁《公会堂》

    ランスロットを庇ったシリウスの目の前で、光が消えます。
    シリウスの行動もランスロットとハールには届かず、2人は魔法の打ち合いを始めます。

    またしてもシリウスが止めに入りますが、2人は戦いをやめようとせず、
    互角にぶつかり合っていた光はどちらも砕け散って消えていき、
    やがて、息を荒げて膝をつくランスロットの姿が主人公の目に入りました。

    シリウスがランスロットに腕を伸ばしますが、ふり払われてしまいます。
    もう終わりだ、というハールに向かって、ヨナがサーベルを抜きかけますがランスロットがそれを止めます。

    抵抗しようとするランスロットに、シリウスがそれを止めようとして
    「これ以上魔力を使えば、お前は……」と言うと
    「言うな。……部外者は口を挟まず、下がっていろ」とランスロットは言いました。

    ハールがとどめを刺そうとした時、主人公が「お願い、やめてください!」と言ってその魔法を弾き飛ばしました。
    ハールはその場に主人公がいるとはと言い、ランスロットに
    「次に会う時が、お前の最期の日になる」と言って去っていきました。

    直後、ランスロットの身体がガクッと沈み、シリウスが心配すると、
    ヨナがシリウスを突き飛ばし、ランスロットを抱きかかえます。

    ランスロットはかすっただけだと言い、激昂するヨナと共に去っていきました。

    シリウスはレイと主人公に謝り、レイは謝る理由はなくない?と言って、
    気にするなと言いたげに笑みを浮かべました。
    そして、レイの気遣いで主人公はレイの馬に乗り、3人も黒の兵舎へ向かいました。

    《黒の橋》

    黒の橋まで来たとき、レイが「さっき、驚いた?」と呟きました。
    レイも、シリウスが取り乱すところは初めて見たようでした。

    レイは、シリウスは学生時代ランスロットと仲が良かったらしいと
    噂で聞いたことがあるけれど、実際のところはわからないし、
    ハールとどういう関係なのかはもっとわからないようです。

    更に、主人公はレイから、レイが黒の軍に入団する前まではシリウスが、
    キングになってくれと周囲に望まれていたけど、「器じゃないから」と断り続けていたらしいと聞きました。
    レイと主人公の2人は、シリウスが戦いを嫌っているということに気が付いたのです。
    戦いが嫌いなのに、なぜ入団自体が自由意志である黒の軍に入ったのか、
    「いつか話してくれっかな…」とレイは呟き、主人公もだといいね、と返しました。

    《入らずの森》

    主人公達がセントラル地区を去ったと同じころ、クレイドルの国土を囲む『入らずの森』の片隅で、魔法の光が輝きました。
    直後、草むらの中に顔をゆがめたハールが現れ、そこにロキがやってきました。
    ロキが「うまくいった?」と尋ねると、ハールは、邪魔が入ったけれど
    ランスロットの力は大幅に削ぐことができて、当分まともに立つこともできないだろうと言いました。

    ロキが半分くらいは成功だね、と言うと、ハールがその場に腰を下ろします。
    ロキは、「でも、ハールも……」と言いかけ、待ちくたびれたと言い直して、
    ハールと背中合わせに座り、疲弊を隠したハールの身体を黙って支えました。
    「ハールも、大けがを負ったみたいな顔してる」というひと言は胸にしまって――。

    《路地裏》

    黒の軍も、赤の軍も、ハールも去ったあと、黒にも赤にも属さない何者かが公会堂の路地裏で、夕闇に紛れうごめいていました。
    「魔法の無効化……。あれは、間違いなくアリスの力だった。」と1人が呟くと、
    「知らぬ間に、科学の国の人間がまぎれこんだようだな。
    ……アモン様にご報告せねばな」
    と他の者が続けました。

    話が一気に展開!!

    シリウスとランスロット前回、主人公が自分の気持ちを自覚して、恋愛面の話がいよいよ進みはじめましたが、それに合わせるように今回は本編の方が大きく進みました。

    ランスロットとハールの争いを止めようとしているシリウス。
    シリウスの声が全くと言っていいほど争っている2人に届いていない様子が、見ていてこちらまで辛くなりました…。

    シリウス、ランスロット、ハール。
    レイ曰く、シリウスとランスロットは学生時代の友人ということですが、
    ハールは違うんでしょうか?? シリウスは以前ハールのことを旧い友人と言っていましたが…。
    (重要なことではありませんが、友人ということは、ランスロットも(そして、もしかしてハールも)三十路…?!見えない…ww)
    主人公も含め、誰もがこの3人の関係の真相を知りたくなったんじゃないかと思います。
    この先、その辺りも明らかになるでしょうし、主人公とシリウスの恋愛だけじゃなく、本編もどう動いていくのか、気になりますね!!

    第13話「開戦」

    レイの宣言《ランスロットの部屋》

    ハールとランスロットが戦った日、意識を失いかけたランスロットは兵舎の私室へ運び込まれました。

    心配するヨナやほかの兵達は閉め出し、部屋にはランスロットとカイルだけがいます。
    カイルはランスロットの無理な行動に、何度言えばわかるんだよ、と怒り、
    大したことないと言うランスロットに、大したことかどうかは主治医の俺が決めると言って、
    当分ベッドから出ず、身体を起こすのも厳禁だと指示しました。

    そして、「命を粗末にすんな、ランスロット。……頼むから」と言い、
    それを聞いたランスロットは、返事をせず、目をつむりました。

    カイルがランスロットの額に手を当てると、下がりそうもない熱が手のひらに伝わり、
    それは容体がだんだん悪化していることを意味していました。

    《黒の軍兵舎・門前 開戦の朝》

    チャツネを抱きしめて、兵舎の門前に立つ主人公。
    レイとシリウスと留守番の主人公は、異様な熱気の中、隊列が組まれていくのを、黙って見守っていました。

    主人公のそばに歩み寄り、心配しないでと言うフェンリル・ルカ・セス。
    そして、レイの短いスピーチが始まり、それが終わると、
    主人公は3人の幹部たちをはじめとした兵達を見送りました。

    《中庭 夕方》

    洗濯物を取り込んでいた主人公が、門の方が騒がしいと目を向けると
    担架に乗せられたケガ人が次々と運ばれてきます。

    それを見て、主人公は看護を手伝うことにしました。
    そして、医務室に言ったらその後はシリウスに指示を仰いで、
    自分にできる最善のことをしようと決意しました。

    《執務室》

    負傷者の手当てが終わったと、レイとシリウスに報告に行く主人公。
    レイに前線の状況を聞くと、赤の軍に公会堂を先に抑えられてしまい、フェンリルの隊に深刻な被害が出たのことでした。
    こんな状況で相棒の隣にいないことに、やりきれない気持ちを抱くレイ。

    明日の早朝、自分も前線に出ると言うレイを、シリウスが今は待つ時だと止めます。
    そして、シリウスの説得で頭が冷えたレイは、シリウスの指示でソファで仮眠しました。
    主人公はレイにブランケットをかけ、シリウスと執務室を出ました。

    《廊下》

    主人公は、医務室へ行くと言うシリウスを呼び止め、
    自分の魔法を弾き飛ばす力を使ってほしいと頼みます。

    しかし、シリウスはあえて厳しいことを言うと前置きした上で、
    主人公に「あんたはいい子だ。だが、ちょっと浅はかだ」と穏やかに言いました。
    言葉を失う主人公。

    戦闘に手を貸せば、勝敗に対して責任の一端を担うことになり、
    主人公の一挙一動が巡り巡って誰かが血を流す原因になる、と説明し、
    「あんたに、この国の戦いの当事者になる覚悟はあるか?」と問いかけます。
    主人公は言葉も出ず、情けなさがこみ上げます。

    そんな主人公を見て、シリウスは責めたわけじゃないと言って、
    気持ちは嬉しいけど、これは俺たちの戦いだ、と言い聞かせました。

    謝る主人公にシリウスは、「あんたが謝るようなことじゃねえ」と言って、
    主人公を参加させないのは参謀としての独断でもあると言いました。
    シリウスは、主人公には殺し合いは似合わないと言って、苦笑いを浮かべながら主人公の手首をそっと掴んで言いました。

    「これは、俺の我がままだが…この綺麗な手が、綺麗なままで、あんたを元の世界に帰したい」

    大人シリウス

    シリウスのお説教いよいよ赤の軍と黒の軍の戦いが幕を開けてしまいました。

    シリウスの、不利な状況なのに冷静にレイを支える姿や、
    自分も戦場で力になりたいと言う主人公にあえて厳しいことを言う姿、
    大人って感じでカッコ良かったなぁ。。。

    特に主人公とのやりとりは、ただ厳しいことを言うだけじゃなくて、
    その言い方や、その後のフォローもしっかりしていて、
    すごく主人公のことを想った上で言ってくれているというのが伝わりました。

    自分がもし主人公だったら、厳しいことを言われたのに、そんな言い方されちゃったら
    ますます好きになっちゃうし、でもその反面、ますます自分はシリウスと比べてなんて子供なんだろうとも思ってしまいそうです…。
    この戦い、本編の核になるとは思いますが、誰も傷つかず終わって欲しいですね…(;_;)

    第14話「策士シリウス」

    シリウスの宣言《黒の軍兵舎・廊下》

    シリウスの行動に、一瞬呼吸を忘れ、その途方もなく優しい声に苦しくなる主人公。

    主人公は、子どもじみた考えをしてたら、とてもシリウスの役には立てず、
    対等に向き合って好きだと伝えるなんてとてもできないと痛感します。

    シリウスの手が離れ、主人公がシリウスは他のみんなと違って、戦いは嫌いだと言っているように聞こえると言いました。
    事情は十人十色だというシリウスに、戦う理由を尋ねましたが、はぐらかされてしまいました。
    すると、シリウスは主人公の申し出を断ったからには責任を取るからまあ見てな、と言いました。

    《執務室 翌日午後》

    翌日の午後、ケガ人看護の状況報告のため主人公が執務室に立ち寄ると、
    シリウスの命令で一時帰還していたセスがいました。

    そして、間もなく作戦会議がはじまり、主人公も聞いていくことになりました。

    セスによると、完全に膠着状態で、相手が一転して守りに注力しだして背後を取るに至っていないようです。

    赤の軍は先に地盤固めをしたうえで、一気に攻勢をかける気だとセスは続けます。
    そして、幹部3人はセスの報告から、赤の軍の先鋒を仕切っているのはエドガーだと察します、

    すると、シリウスが口を開き、レイに「お前やっぱりブチ切れていいぞ」と言いだしました。
    シリウスは、“レイとシリウスは揉めた末に、レイ自ら出撃すると決定した”
    ということにすると言い、セスには、単独で敵陣に潜り込んで、
    『黒の軍に関する、とある筋からの確かな情報』をバラ撒いて来いと指示しました。

    更に、備蓄している魔宝石を惜しまず全部前線に送ると言います。
    主人公は戸惑いましたが、これはシリウスの立てた作戦だったのです。

    《キッチン 夜》

    作戦の詳細を詰め終え、セスと主人公をキッチンへ連れて行き、料理を始めるシリウス。

    シリウスの手伝いをしながら、会議の内容を振り返っていた主人公は
    「……本当にうまくいくかな」と呟きます。
    それを聞いて、うまくいかせるのよとにっこり笑うセスを見て、主人公は、セスさんは強いねと言います。

    すると、セスは主人公だって強いじゃないと言い、主人公がけが人の手当てをしていると言う情報が前線まで伝わっていると言いました。
    そして、科学の国に帰したくなくなっちゃいそうと言って主人公を抱きしめ、
    頭にキスをしようとした瞬間、シリウスがぐいっとセスを引き離します。

    やり過ぎだと言うシリウスに、セスは親愛のキスだと言い、
    シリウスにジェラシー?と聞きますが、シリウスは「何の話だ、ったく」と呆れ声でつぶやくだけで、料理に戻りました。
    フォローしてくれただけだよね…と、主人公はとっさに何かを期待した自分が恥ずかしくなりました。

    主人公が流し台を離れると、セスがシリウスの耳元で声をひそめ、
    ほんとのところ主人公のことをどう思っているのかと聞きますが、
    シリウスに料理の内容を変更すると脅され、答えは聞けませんでした。

    《廊下 深夜》

    団らんは瞬く間に終わり、セスは戦線へ、シリウスは執務室へ、
    主人公は看護の仕事に戻りました。

    0時過ぎ、看病を交代し、主人公は自室に下がることにしました。

    すると、シリウスに会いますが、その手にはジョウロがありました。
    シリウスは、必ず日常が戻って来るから、そのための水やりをしていたと言います。
    そして、「人は、意地やプライドなんて形のないもんのために死んじゃならない」と言って、平凡な毎日以上に大事にすべきものなんてそうそうないと言います。

    水やりにそんな深い意図があったなんて…と主人公が感心していると、
    シリウスはそれは建前で水やりは料理のハーブのためだと言いました。
    シリウスは真面目なのかそうじゃないのかわからないと主人公が言うと、
    シリウスは半々だと言って、何ごともほどほどがいいと言いました。

    主人公は、ほどほどを保つのは難しいと話し始め、
    ケガ人を前にしてせめて明るく接したいのに平静でいられないと言います。

    それを聞いてシリウスが辛ければ無理はしなくても…と言いかけた時、
    主人公はそうだ!とシリウスの言葉を遮り、
    今夜から動揺を顔に出さない練習をすると言いだしました。

    取り急ぎ見た目だけなら特訓で何とかなるかもしれないと張り切る主人公を見て、
    シリウスは不意に表情を崩し、主人公の後ろ髪に触れました。

    そして、主人公を引き寄せて髪を撫で、こう言いました。
    「いちいち闇雲に必死になって、どうかと思うくらい素直で……あんたがそんなんだから、」
    そして…前髪越しに額にキスをして
    「最近やけに、あんたが可愛くて仕方ねぇ」と言いました。

    瞬きも出来ず驚く主人公が「シリウスさん……?」と声をかけると、
    シリウスは我に返り、渋い顔で「悪い、つい」と呟きました。
    主人公が今のは!?と尋ねると、「今のは…」と口を開きはじめました。

    ずるいです!!シリウスさん!!

    照れるシリウスおでこにチューいただきましたー!!!(//▽//)
    シリウスと対等には向き合えないって痛感したり、セスにヤキモチを妬いてくれた?と思ったら
    そんなんじゃなかったとか、切ない気持ちで胸がキュンとしてばっかりだったのに、最後の最後にこんなニヤけちゃう胸キュンが待っていたなんて…!!
    確かに、面白いくらい何にでも一生懸命で真っ直ぐな主人公は、三十路からしてみたら可愛いでしょう。
    動揺を顔に出さない練習をするって大真面目に言っちゃうとか、笑っちゃうくらい可愛いですよ。
    …でも、それは、親愛の意味での可愛いじゃないですか?!
    おでこにチューしちゃうくらいということは、シリウスも実は主人公に惹かれつつあるのでしょうか!?
    無意識っぽかったし…。
    こんな終わり方ズルいですよ。赤面してつい…って何ですか!?
    その言葉の続きが気になって早く先に進めたくなっちゃうじゃないですか!!!

    スチル「熱に浮かされる」

    シリウススチル

    第15話「陽動作戦」

    レイとシリウス《エントランス》

    主人公が今のキスは何だったのかと尋ねると、シリウスは
    セスが言っていた親愛のキスだと言います。

    そして、シリウスには歳の離れた弟妹がいるからつい主人公に重ねてしまったと付け加えました。

    家族みたいに思われたことに対し、複雑な気持ちになる主人公。
    シリウスが謝ると、主人公は謝るようなことじゃないと言い、さらに、
    私は嬉しかったので…と伝えました。
    シリウスは、ならまあいいが、と言い、早く寝ろよと主人公に言って去っていきました。

    《シリウスの部屋》

    シリウスは自室のドアを閉めて、これ以上無い渋面を作り、
    「何やってんだ俺は」と言って口元を片手で押さえました。

    やけに胸がざわつくのを気のせいだと思おうとして、
    「親愛だ、親愛。それ以上でも以下でもねえ」と呟きました。

    《兵舎門前 翌日早朝》

    レイの見送りに門前へ駆けつける主人公。

    レイが簡単なあいさつをして、レイを先頭に一隊が動き出します。

    その様子を緊張して見つめる主人公に、シリウスが力を抜けと声をかけます。
    そして、シリウスはいつも通りに兵舎へと戻っていきました。
    その姿を見つめるうちに、不思議と主人公の心配も薄らいでいきました。

    《公会堂》

    黒の軍の一隊についての情報は朝のうちに赤の軍まで届きました。

    部下から黒の軍の行動についての報告を聞くと、籠城するつもりで気に入らないと言うエドガー。
    そして、エドガーは、考えが手に取るように読めて、嘘の匂いがぷんぷんすると言います。
    けれど、どんな裏があるにしろ、キングが出てきたとなれば、
    自分が赴かない訳にはいかないと言いました。

    陽動だとしても黒の橋を落とされては赤の軍にとっても不都合だ、と軽くため息をつくと
    エドガーは部下に、隊の2/3はエドガーと黒の橋へ向かい、
    残った兵は公会堂を死守するよう指示を出しました。

    こうしてレイ・フェンリル連合隊とエドガーの隊との、戦いの火ぶたが切って落とされました。

    《赤の領地》

    戦線から離れた赤の領地では、黒の軍が赤の軍よりも大量の魔宝石を隠し持っていると言う噂が広がっていました。
    黒の軍は最近事情が様変わりし、ゴッドスピードカンパニーがバックに着いたから、
    という理由付きで――。
    黒のエースがゴッドスピードカンパニーの御曹司だという理由と、
    ゴッドスピードカンパニーの人間に聞いたからまず間違いない、との噂話を始めた男は言い、領民たちはざわつきはじめます。

    いつしか噂話を始めた男は姿を消し、陽の落ちる頃、セントラル地区の路地裏に行きました。

    《セントラル地区路地裏》

    噂話を始めた男はセスの部下で、路地裏で待っていたセスに、任務完了の報告をしました。

    セスも酒場などの人の集まる場所で噂を流しておいたと言いました。
    この噂はもって半日と言い、こう続けました。

    「嘘がバレる前に、ひと暴れといこうじゃないの」

    《公会堂 深夜》

    エドガー不在の公会堂に、黒の軍の魔法攻撃が襲いかかります。

    留守を任された小隊長は黒の軍の魔法攻撃などたかが知れてると鼻で笑いますが、
    伝令が赤の領地で聞いた話を伝え、その証に今回の魔法攻撃は規模が違い、鋼のバリケードを爆破されたと報告します。
    小隊長はその状況に、魔法攻撃を惜しまず、公会堂の死守を最優先にするよう指示しました。

    その外では、セスの手にした魔宝石が光を放ち、公会堂の壁をドカンと爆破させます。
    こんなに贅沢に魔宝石を使っていいのかと戸惑う部下に、セスは、
    黒の軍は大量の魔宝石を隠し持ってたと敵に勘違いさせるためだと言います。
    そして、自分たちの仕事はあくまで、「赤の軍に思いきり魔宝石の無駄使いをさせること」だから、
    相手の魔法攻撃を真っ向から受けちゃダメだと指示しました。

    《黒の橋》

    公会堂周辺に火の手が上がる頃、黒の橋ではレイとフェンリルの隊が不意に赤の軍への攻撃を中止しました。

    それを見たエドガーが「…おかしい」と呟くと、公会堂がセスの襲撃を受けたと部下から報告が入りました。
    そこでエドガーは黒の軍の作戦に気づき、「――…やられてしまいました」と呟くと
    兵を撤退させ、公会堂は手離して赤の領地まで引くと指示しました。

    こうして赤の軍は戦線をたたみ、赤の領地への帰還を余儀なくされました。

    エドガー追撃はならなかったものの、その日の深夜、レイとフェンリルが公会堂を奪取しました。

    《路地裏》

    黒の軍が公会堂を占拠する数時間前、赤の軍にたくさん魔宝石も使わせたので、
    エドガーと鉢合わせする前に退散だ、とセスは部下を分散させると、自らもひとり夜闇に身を溶けこませました。

    路地裏に足を踏み入れた時、不意に魔法の光が目の前にひらめき、
    ローブに身を包んだ男たちが現れ、セスに声をかけました。

    「すっかり”黒の軍の人間”らしい振る舞いが板についているな、セス=ハイド」

    そして、第二のアリスがクレイドルに現れ、しかも黒の軍がかくまっていることをなぜ報告しなかった、とセスに問い詰めます。

    するとセスは「…報告の必要、あったか?アリスと”俺たち”と、なんの関係がある?」と言いました。

    男たちは「お前は知らなくとも良い」と言い、今後は逐一報告しろと告げ、
    魔法の光と共に姿を消しました。

    「いつまでも隠し通せるものじゃないとは思ってたけど、早かったわね」とセスは言い、
    そして呟きました。
    「……アリスちゃん、あいつらだけには、捕まらないでちょうだい」

    《赤の軍兵舎・ランスロットの部屋》

    帰還したエドガーは、ベッドで半身を起すランスロットに、一部始終を報告しました。

    体勢を立て直したら再度出撃すると言うと、更に、撤退の最中に
    “魔法の塔の魔法学者たちがあちこちでアリスについて情報収集をしている”
    という情報を掴んだと報告しました。
    エドガーが去った後、ランスロットは熱の下がらない額に拳を押し当てて
    ため息をつきました。

    「……潮時かもしれんな」

    《黒の軍兵舎・主人公の部屋》

    主人公は、ケガ人の看護が落ち着き部屋に戻りましたが、
    何も手につかないまま時間が過ぎていました。

    すると、ノックの音がしてシリウスがやってきました。

    シリウスは、「何か知らせが…」と言って駆け寄ってきた主人公の頭を撫で、
    「今から祝杯をあげる。あんたも来な」と言いました。

    (プレミアストーリー「無敵になれる夜」へ続きます)

    セスは敵なの!?

    セスの願いあのおでこにチューに深い意味はなかったんですね…残念(T_T)
    落ち込んでもおかしくないところなのに、主人公は本当に前向きで感心します。
    こんなに前向きで健気だと、主人公に共感するってよりも、ついつい応援したくなっちゃいます!

    物語の方は、なんだか怪しい人達が現れましたね。
    この人達はなんなんでしょう、そしてセスはこの人達の仲間なんでしょうか?!
    そうどったらショックですねぇ…。でも、あの怪しい人達には捕まらないでって言ってるし…
    違うと信じてます!!
    この先、セスの動きにも少し注意しておかないとですね!!

    そういえばシリウスは前にセスに、本当に食えないのはどっちだ、なんて言ってましたよね。
    あの怪しい人達とセスが繋がってるって気付いてたのかな?!だとしたら流石です。

    第16話「夢の中の告白」

    シリウスの謝罪《黒の軍兵舎・談話室 翌日早朝》

    シリウスは、黒の兵舎で誰よりも早く目を覚ましました。
    すると、ソファで主人公をしっかり腕に抱き締め、2人で一つのブランケットにくるまっていたという状況に気付き、声を上げるのを辛うじて堪えました。

    シリウスに昨日の記憶がよみがえった時、眠っている主人公が、
    シリウスの腕の中で身じろぎながら、「シリウスさん……すき、です……」と寝言を言いました。

    シリウスはブランケットを自分からそっとはがし、
    幸せそうな顔でまた寝息を立て始めた主人公の身体を、包み直しました。
    そして、シリウスは音ひとつ立てずに主人公のそばを離れ、呟きました。

    「……いや、ねえだろ。アリスに、俺は」

    主人公がバターの香りに起こされると、シリウスが朝食を作っていました。

    シリウス作の豪華な朝食を食べていると、シリウスは主人公に
    「悪かったな、色々」と言い、昨晩主人公に迷惑をかけてしまったと謝りました。

    迷惑なんかじゃないと言う主人公に、シリウスは返答は慎重にな、と苦笑いして、
    お皿を下げると仕事へと行ってしまいました。

    《廊下》

    主人公とシリウスは気づいていませんでしたが、
    談話室での一部始終をセスが廊下から見ていました。

    セスは「とんでもないものを見てしまった…」と言い、それから
    「何ごとかと思えば 割って入るタイミングを逃すなんて一生の不覚……っ」
    と、歯噛みしながらため息をつきました。

    「あのふたり、放ってはおけないわね」

    《執務室 夜》

    主人公がケガ人の経過報告をしに執務室へいくと、そこにはシリウス・ルカ・セスがいました。

    主人公が経過報告をすると、シリウスにもう休むよう言われますが、
    主人公は花の水やりをやっておいてもいいですか?とシリウスに尋ねます。
    更に、今日みんなのシーツを干しておいたと伝えます。

    やけに張り切っていて、いつも以上にニコニコしている主人公に、幹部3人が声をかけると、
    主人公は「これが私の『仕事』なので」と言いました。

    それを聞いて、シリウスは「……そういやそんなこと言ったな、俺」と苦笑いしました。
    そして、主人公はシリウスに笑みを返し、執務室を後にしました。

    主人公が去ると、シリウスはセスに先ほどの主人公とのやり取りを
    からかわれますが、書類でセスをぽかりと叩いてから、席を立ちました。
    そして、救護室に顔出ししてくると言い、部屋を出て行きました。

    シリウスが出て行くと、セスは、見てなさいよ、と怒りました。
    そして、ルカに「シリウスがアリスちゃんのことをどう思ってるか、探り出してみせるわ!」と意気込むのでした。

    恋のキューピッド??

    セスとルカまさかの寝言で告白!!!主人公、やってしまいましたね…(^-^;)
    さて、この告白を聞いてシリウスはどう出るのでしょうか。
    今のところ、さりげなーく距離を置いているようですけど…。
    でも、そう上手く距離を置いて誤魔化すのは難しいんじゃないでしょうか。
    なぜなら…セスが一部始終見てましたからね!!

    セスは主人公をきっと応援してくれるでしょうし、シリウスの厚切りベーコンより厚い仮面w
    はがしてやる!と意気込んでいたので、きっとシリウスと主人公の良いキューピットになってくれるはず!!
    …と期待?
    (余談ですが、セスが張り切ってる時のルカのおとぼけっぷりが可愛すぎて可愛すぎて…
    ブラコンになるヨナの気持ちがちょっとわかってしまいましたww)

    シリウスからの手紙「誓う」

    誓って、もう二度とワインとブドウジュースは間違えない。
    酔ってソファで眠らない。
    あんたの袖は、引っ張らない。

    すまなかったな。忘れてくれるとありがたい。
    ったく、年甲斐ねえよな。

    あとな。
    昨日のことワルガキたちには言わないでくれるか。頼む。

    Sirius Oswald

    第17話「恋の四銃士」

    レイとフェンリル《黒の軍兵舎・談話室》

    翌日、前線にいたレイとフェンリルが会議のために一時帰還しました。

    ランチタイムの談話室には、数日ぶりにいつものメンバーがそろっていました。
    皆の話によると、勢いを盛り返した黒の軍は、一転して優位に立っているようでした。

    賑やかに話をしていると、主人公はデザートとして、シュークリーム(ただし1つ激辛入り)を用意していたことを思い出し、皆に振る舞います。
    シュークリーム争奪戦が始まり、談話室は一層騒がしくなります。

    皆が笑ってくれた様子を見て主人公が安心していると、騒ぎの輪から離れて、ソファに座るシリウスを見つけました。
    騒ぐみんなの様子を嬉しそうに見つめるシリウスと他愛ない話をする主人公。

    そして、コーヒーを持っていき、さらにシリウス用のおやつに用意した甘くないケークサレを差し出しました。
    何を話すわけでもないけれど、主人公にはこの瞬間がとても幸せなのでした。

    主人公とシリウスの様子を、セスの目くばせで、シリウス以外の4人の幹部が見つめます。
    セスの「おわかり?」という問いかけで、なんとなく気付くフェンリル。
    そして、セスの説明で状況に気づくレイと(何となくズレてるけど)ルカ。

    4人は、主人公に直接事情聴取することにします。

    《中庭 午後》

    その日の午後、主人公が洗濯物を取り込んでいると、
    シリウス以外の幹部4人に取り囲まれます。

    そして、主人公は4人にカマをかけられ、シリウスへの気持ちを自らばらしてしまいます。

    主人公は、みんな呆れたよね……と切り出し、
    自分じゃシリウスに釣り合わないし、自分は科学の国の人間だし、
    叶わない恋だけど、それでも好きで、せめてここにいられる間は何か少しでもシリウスの役に立ちたいという想いを4人に伝えました。

    主人公の想いを聞いて、4人は主人公を応援すると言います。

    4人の気持ちに、主人公は気恥ずかしくも嬉しく感じ、
    この恋心を届けるのは難しくても、見守ってくれる人たちがいると思うと心強くなりました。

    《廊下》

    中庭に通じる入り口の内側では、幹部たちと主人公のやり取りを
    一言一句もらさず聞いていたシリウスが、深いため息をついていました。

    「さて……どうしたもんか」

    黒の軍のいいところ♪

    ルカのラブまさかの、主人公の気持ちが幹部全員にバレるという展開ww
    シリウス、いよいよ主人公の気持ちをハッキリと知ってしまったけど、どう出る!?

    なんか、”主人公のため”とか言って、無理に冷たく接しそうな予感がしなくもない…
    実際、寝言の告白を聞いた後、少し距離を取っていましたしね。(動揺しただけかもしれないけど)

    しかしまぁ、今回はシリウス以外の幹部たちの会話がまぁ面白いw
    セスの暴走、ルカのおとぼけは前回から引き続きですが、
    そこにレイとフェンリルも加わって余計に可笑しい…ww

    でも、最初はからかい半分だったのに、最後には温かく主人公を応援してあげていて…。
    黒の軍のみんなの人柄の良さが溢れていて、なんだかほっこりしました。
    黒の軍の、こういうアットホーム?なところが好きです(*^-^*)