がろはる_喜

このページではイケメン革命レイのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「運命の行方」第25話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「運命の行方」

ランスロットと結託して見事、魔法の塔の勢力を削ぐことに成功したレイ。単独でアモンに攻撃を仕掛けます。

しかし、アモンの前にレイは力を使い果たします。そこに主人公が現れ、なんとかアモンの攻撃をしのぎます。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


レイが私の手を掴んで、立ち上がる。
視線が重なると、レイが瞳を深紅に染めて不敵に笑う。

レイ

一緒に、戦って

イケメン革命_主人公

……うんっ!

繋いだ手が、熱を帯びていく。

レイ

運命に、抗うぞ

私は思いきり腕を伸ばして、手を広げる。

イケメン革命_主人公

(……お願い、これが最後の一回でもいいから)
(だから……、レイのことを守る力を!)

魔宝石が砕け散る音がして、身体が熱に包まれる。

イケメン革命_主人公

(……っ)

視線が白に染まり、まるで夢の中に放り込まれたような感覚に襲われた。
それでも繋いだ手だけは、離さない。

そして……、まるで夢が終わるように白が消えて……

イケメン革命_主人公

……!

目の前には、砕けた魔宝石、そして倒れた男の姿があった。

イケメン革命_主人公

……生きてる?

レイ

……俺の目、見て

レイの深紅の瞳に、今にも泣き出しそうな私が映る。
レイの瞳で赤く染まる私の色が、すうっと変わっていく。

レイ

…………生きてるだろ

ふわっとした笑顔を見た途端、足の力が抜けて……、

レイ

……おい!

その場に膝から崩れ落ちる。
私を支えたまま、レイもその場に座り込む。

イケメン革命_主人公

……ごめん、ほっとしたら力が抜けちゃって

お互いの腕で、お互いを支えながら、私たちは、まだ夢の中にいるような気持ちで息をする。

レイ

……お前って、ほんと馬鹿

イケメン革命_主人公

…………え?

レイ

無鉄砲がすぎる

イケメン革命_主人公

……それはっ

レイ

もしなにかあったら、どうしたわけ

イケメン革命_主人公

……えっと

レイ

心臓、いくつあっても足りない

イケメン革命_主人公

……

いつも通りのレイの意地悪を聞いているうちに、まるで日常に帰ってきたような感覚になって、
そのあとにじわっと安心が胸を満たしていく。

イケメン革命_主人公

(……本当に、私たち無事だったんだ)
(レイが、無事だったんだ……)

安心のあとに込み上げてきたのは、切なさに似た苛立ちだった。

イケメン革命_主人公

……馬鹿は、レイのほうだよ

レイ

●●●……?

レイの頰に手を伸ばし、繋いでいない方の手で軽く頰を叩く。
小さな音が響くのと、レイが目を見開くのは同時だった。

イケメン革命_主人公

……フェンリルが先に行って、あの馬鹿ひっぱたいてきてくれって
本当は、自分がレイを助けたかったはずなのに、敵を引きつけて私を先に進ませてくれた

レイ

……あいつ

もう一度、レイの頰に手を当てる。

イケメン革命_主人公

……これは、シリウスさんの分

レイ

……

イケメン革命_主人公

きっと、今もすごく心配してる

もう一度、手を当てる。
当てたつもりでも添えるだけになってしまった手が、震えた。

イケメン革命_主人公

これは、ルカとセスさんの分

レイ

……

イケメン革命_主人公

これは、……黒の軍のみんなの分

もう、レイの頰から手が離れない。
ただ、レイの瞳を見つめる。

イケメン革命_主人公

ねえ、レイ

レイ

ん……?

イケメン革命_主人公

私は、色んなものを守ろうとする、強いレイが好きだよ

キングとして立つレイの背中を、ずっと見てきた。

イケメン革命_主人公

だけどね……
自分を守ろうとしないレイは……嫌いだよ

レイ

……●●●

繋いだ手が、ぎゅっと強くなる。
泣きそうになるのを堪えて、無理に笑う。

イケメン革命_主人公

今度、危ないことをしようとしたら……
こうして、手を繋いだまま離さないんだから

レイ

……それ、困る
お前がそばにいたら、危ないことできないし

手を繋ぎ直して、レイが私の顔を覗き込む。

レイ

なあ……お前の分は?

イケメン革命_主人公

……え

レイ

だってお前、泣きそうな顔してる
そういう顔、させたのは俺だから

イケメン革命_主人公

(……ほんとうに、ずるいなあ)

イケメン革命_主人公

それじゃ……

レイの額に、そっと自分の額を重ねる。

レイ

……これがお前の分なの?

イケメン革命_主人公

うん、……これで、いい

額からじんわりと伝わる熱が、レイがちゃんとここにいると教えてくれる。

イケメン革命_主人公

レイが、無事だって、生きてるって感じたいの

レイ

なんだよ、それ
なあ……

低い声が耳に届いて、唇に吐息が触れた。

イケメン革命_主人公

レイ……

レイ

もっと、ちゃんと確かめろよ
それに、俺も確かめたい

微かに唇が触れて、キスの一歩手前になる。

イケメン革命_主人公

(……っ)

レイ

お前が、生きてるって

たまらない気持ちになって、隙間をなくすように唇を重ねていく。
唇から伝わる体温が、よりレイの存在を伝えてくれる。

イケメン革命_主人公

……レイ

レイ

……まだ、俺は、足りない

イケメン革命_主人公

ん……っ

もう一度、唇が重なって、もっと深いキスになる。
何度も交わすキスの間でありがとう、そうレイが呟いた気がした。

……空に浮かぶ満月は、もう少しで真上に輝こうとしていた……


がろはる_無

ラブラブになっている数メートル先にはアモンがノビているんでしょうか(゚O゚)