がろはる_喜

このページではイケメン革命ロキのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「愛しの爪痕」第20話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「愛しの爪痕」

ランスロット・レイ・フェンリル・ゼロを引き連れ、ハールを救うためにやってきたロキと主人公。

最後はボロボロになりながらも見事ハールを倒します。大団円のあとロキに呼び出されて……

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


雨が止んだ森の中――
ロキに後ろから捕らえられ、耳を食む唇に身体は熱を上げる。

イケメン革命_主人公

(だめだよ、こんな悪戯……)

なんとか振り向き、抗議しようとロキの顔を見上げた。すると…――

イケメン革命_主人公

(……あれ)

ロキは目を伏せ、切なげに唇を結んでいた。
淡い陽の光が頬に長い睫毛の影を作り、かすかに残る涙の痕を照らす。

イケメン革命_主人公

(なんだか……すごく、寂しそう)

胸の奥が軋むように、締め付けられた。
無邪気に甘えられるのにも弱いけれど……寂しそうにされると、私はもうこの人を放っておけない。

イケメン革命_主人公

ロキ……?

塞ぐ私の肩に睫毛が持ち上げられて、色違いの瞳が私を捕らえた。

ロキ

今夜は満月だよ。……夜が来るまで一緒にいて、アリス

イケメン革命_主人公

え……

イケメン革命_主人公

(満、月……?)

その言葉にどくっと心臓が鳴り、急に足元がぐらついたような気がした。

イケメン革命_主人公

(そっか。もう……1ヶ月が経ったんだ)

ロキ

ねえ、アリス
月が昇る前に……俺に全てをちょうだい?

イケメン革命_主人公

(……そんな寂しそうな声、出さないでよ)

声もなく頷き、私はそっと、ロキの胸に顔を埋めた。――泣きそうになるのを、堪えて。

イケメン革命_主人公

(これで最後みたいな顔、しないでよ)

——(場面転換)

レイに声を掛け、私たちは2人だけで森の奥深くにある家に帰った。
ロキの部屋は私が眠っていた時から何も変わらず、静かだった。
ガラクタの中にある白いシーツが、やけに目に痛い。

ロキ

…………アリス

ドアを閉めると、ロキは後ろからぽすん、と額を埋める。

イケメン革命_主人公

……なあに?

甘えるような仕草に、自分でも呆れるほど柔らかい声が出る。

イケメン革命_主人公

(好きだなあ、もう)

首筋をくすぐる猫っ毛すら、愛おしい。

ロキ

……こっち向いてよ

イケメン革命_主人公

(わっ……)

腰に腕が回されるとくるっと身体が反転して、私はロキと向き合った。

イケメン革命_主人公

(あ……)

声を出す間もなく、ぐっとロキは私に顔を近づけて――

ロキ

…………

1ミリでも動けば唇が重なるというのに、ロキはぴたりと動きを止めた。

イケメン革命_主人公

ロキ?

イケメン革命_主人公

(なにかあったのかな)

悩ましげに眉間に皺が寄せられて、視線を逸らし――ロキはちょっとだけ、拗ねたように尋ねる。

ロキ

……キス、してもいい?

イケメン革命_主人公

えっ?

ご機嫌をうかがうかのように、ロキは小首を傾げて私を上目に見つめた。

イケメン革命_主人公

(なに、それ。もしかして……)
(私がキスは禁止って言ったの、まだ守ってるんだ)

あまりに可愛い問いかけに、ついつい笑ってしまう。

イケメン革命_主人公

……いいよ。しよう?

イケメン革命_主人公

(私だってロキと、キスしたい)

ロキ

……そんな可愛く笑っちゃって。知らないよ?

イケメン革命_主人公

んっ……

ちゅ、と濡れた音を立てて、唇が重なる。
応えるように、ロキの首に腕を回すと――

イケメン革命_主人公

……ゃ、んんっ…――

唇を食まれ、隙間から忍びこんだ舌先が一気に深く奥を探る。
激しいキスに、抗いようもない欲が、身体の奥からぞくりと這い上がった。

イケメン革命_主人公

(これまでのキスと、違う)

力が抜けそうになって、首に回した腕に力を込める。
けれどロキは、支えてはくれなかった。

イケメン革命_主人公

は……っ、ぁ……

膝から力が抜けて、2人でベッドに倒れ込んだ。

ロキ

大丈夫?

そう聞いてくるくせに、答える前に舌を絡めとり、吸い寄せる。

イケメン革命_主人公

(大丈夫じゃ、ないよ……っ)

回した腕すらくたりと解ける頃、荒い息をつき、はしたない音を立てて唇を離した。

ロキ

アリス……もっと、近づいてもいい?

イケメン革命_主人公

っ……!?

それがなにを意味するかは、すぐにわかった。

イケメン革命_主人公

(ロキの視線が……熱い)

これまでロキはからかいついでに私に触れて、甘えるように抱きしめて、縋る代わりにキスをしてきた。
けれど絶対に、越えようとしない一線があった。

ロキ

俺だけに、アリスをちょうだい

イケメン革命_主人公

(ロキが私を……欲しがってる)

その事実が、嬉しくて仕方がなかった。

イケメン革命_主人公

(ばかみたいに、どきどきしてる)

イケメン革命_主人公

……あげる

口からこぼれた声は、思ったよりも弱々しくて、いたたまれない。

ロキ

ありがと

ロキは嬉しそうに笑って、お礼の言葉とともに額にキスを落とした。

イケメン革命_主人公

(可愛いのに……悔しいくらい、色っぽい)

シャツを脱ぎ捨てると、ロキは器用に私のチョーカーを外し、ブラウスのボタンを1つずつ開けていく。
慣れたように動く指が肌を暴く度、鼓動が速まる。

ロキ

綺麗だね。……眩しいくらい

イケメン革命_主人公

ぁ…――っ

すべるように肌を撫でられ、柔らかい箇所を食まれて、お腹の底がじんと痺れた。

イケメン革命_主人公

(っ、こんなの知らない)

戯れに触れ合うのとは、まるで違う。
ただ容赦なく求められて、押し寄せる快感に溺れていく。
甘く霞む意識の中、ロキの唇が私の首に触れて……

イケメン革命_主人公

(! いた……っ)

ちゅっと音を立てて、首筋の薄い肌を吸った。

イケメン革命_主人公

今、痕をつけたの……!?

ロキ

本当は首輪でも、つけておきたいんだけど。……アリスがどこにも、行かないように

イケメン革命_主人公

っ、チョーカーじゃ、駄目なの?

ロキ

うん。そんなんじゃ足りないよ

ロキは首筋に顔を寄せるともう一度口づけ、なぞるように舐める。

イケメン革命_主人公

ん……

背筋を震わせる私を見て、ロキはにやりと笑い舌なめずりをした。
差し込む陽を浴びた白い肌に、赤い舌先がやけに映えて、くらりとくるほどの色気を放つ。

イケメン革命_主人公

(……ずるいよ、ロキは)

甘えて縋って、とっくに私を離さないくせに……妖しい色香でも惑わせてくる。

イケメン革命_主人公

(全部で私を、捕らえてくる)

いつだって余裕で、からかうように。
広がる痛みにすら、私は支配される。
触れる手は荒々しくなり、快感に流されそうになるけれど――私はぐっと堪えてロキの首筋に触れた。

イケメン革命_主人公

私だって、足りないよ

仕返しをするように、少しだけ爪を食い込ませると……

ロキ

っ…………

ロキはぴくりと肩を揺らして、肌を染めた。

イケメン革命_主人公

(ん? これは……)

痕をつける代わりに、撫でるように細い首に指を這わせる。
するとロキは困ったように眉を寄せ、触れるたびに体温を上げた。

ロキ

…………ちょっと

イケメン革命_主人公

首触られるの、やなの?

ロキ

やだけど。……やめないで

むずがるように身をよじるけれど、色違いの瞳はわずかに蕩けた。

イケメン革命_主人公

(気持ち、いいのかな)

イケメン革命_主人公

……猫みたい

愛らしい仕草に、どうしようもないくらいに甘い想いが胸の中で膨れ上がる。

ロキ

ここまできて、猫扱い?

むっとした声でそう言うと、ロキは噛みつくようにキスを仕掛けた。

イケメン革命_主人公

あっ……――

あっという間に余裕は奪われて、攻め立てる唇と手に、身体の芯からぐずぐずに崩れていく。
そしてロキは、私の全てを奪っていった。
重なった素肌からぬくもりと鼓動が伝わって、痛いくらいに胸が締め付けられる。

ロキ

……このまま溶けあって、1つになれたらいいのにね
そうしたら満月が来ることなんて……考えなくてもいいのに

潤む視界の中で、ロキも泣きそうな顔で笑った。

イケメン革命_主人公

ロキ、私は……

帰らない、そう言う前に、唇が塞がれた。

イケメン革命_主人公

(夢でも見てるみたい)

愛している人と触れ合うのが、こんなに幸せなことだと、知らなかった。
けれど、確かに感じるこの熱は夢なんかじゃない。

イケメン革命_主人公

(これで最後になんて……しない)
(……したくない)

熱も感触も息遣いも、全て閉じ込めるように――私はロキの背に、爪を立てた。


がろはる_全身

キスしてもいい??という上目遣いがスチルなくても浮かんできますよね♡