このページではイケメン戦国信長のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!
今回の「唇の攻防」は第六話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!
プレミアストーリー「唇の攻防」
三成と秀吉の争いを見て、三成が本当に裏切り者なのか信長に訊く主人公。
信長は囲碁勝負に集中しない主人公に怒ります。
※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。
信長様の親指が、私の唇をなぞった。
っ…ぁ…
下唇をやんわり押し開かれ、吐息があっけなくこぼれ出す。
今宵はコレを寄越せ、主人公
(キス、するってこと…….?)
っ…なんで、くちびる、なんですか…?
唇に触れられているせいで、言い返す言葉がたどたどしくなる。
私の反応を確かめるように、さらに親指が唇の上を這った。
貴様の口応えが過ぎるからだ。
塞いでおけば、気が紛れるかと思ってな
(そんな理由で、キスするの……?)
(本気で、私をからかってるだけ……?)
どれだけ瞳を覗きこんでも、信長様の心の底に届かない。
わけもなく、とても寂しくなった。
や…です…っ
必死に信長様を睨み返しながら、視界がうるんでぼやけていく。
……っ
では、なぜ、そんな顔をする
そんな、顔って……、んっ
親指が唇を割り、私の舌先を軽く押した。
かすかに触れているだけなのに、緊張で乾いていた舌が、しっとりと濡れていく。
欲しい、と顔に描いてある
(そんなはず、ない……)
うそ、です…
嘘ではない
ん、ん…っ
舌を戯れにつままれて、言葉をつむげなくなった。
(っ……絶対、違う……。欲しくなんて、ない)
心とは裏腹に口の中が潤って、こくりと、はしたなく喉が鳴った。
………….っ
ぁ……
ゆっくりと指を引き抜かれて、荒い息がふっと溢れた。
そんな目をしてまだ、嫌という気か?
っ…嫌です…
(嫌、なのに……っ)
離れた指先が恋しくて、唇が勝手に、しまりなく開く。
濡れた指先が、震える唇の上を滑った。
ん……っ
背筋が反りかえるのを、自分でも止められない。
やめて、良いのか?
は、い…
頼りない声は、『やめないで』と言っているようにしか聞こえなくて、
悔しくて、恥ずかしくて、いっそ早く塞いで欲しかった。
…交渉決裂だな
貴様がみずから差し出すまでは、奪ってはやらん
信長様は、深くため息をつくと…
(え……?)
私の額に、熱い唇を押し付けた。
(っ……そんなの、ずるい……)
優しい感触が焦れったく思えて堪らず、目のふちが涙で濡れていく。
これで我慢してやる。今宵はな
悩ましげな吐息が、私の額をくすぐって…
信長様の指先が、こぼれた涙をそうっと拭った。
信長様の焦らしプレイ…♡