このページではイケメン戦国家康のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!
今回の「切実な睦言」は情熱ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!
プレミアストーリー「切実な睦言」
家康の窮地を救うため、秀吉とともに援軍に駆けつけた主人公。連係プレーで顕如軍に勝利します。
先に安土に戻っていた主人公を家康は帰ってくるなり……
※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。
部屋の襖が勢いよく開かれて…
鼻が触れそうなほど間近に、待ちわびた人の顔が迫った。
(家康……!)
家康、お帰りなさ、
ずっと言いたかった言葉を言い終わらないうちに、
(!?)
私は家康の腕の中に閉じ込められた。
ーー…遅くなって、ごめん
…………ごめん
(っ……家康……)
家康の手のひらが、輪郭を確かめるように私の頬を撫でる。
愛情そのものみたいな、優しい触れ方だった。
(家康の気持ちが、痛いくらいに、伝わってくる)
(でも、謝って欲しいわけじゃない)
どうして……謝るの
……いくら謝ったって、足りない
あんたに、酷いことを、言った
あんたが俺のこと大事なら……
俺の役に、立ちたいなら、
今すぐ俺の前から消えてよ
謝らなくても、もういいよ
は……?
全部、嘘だって、バレバレだったからね
冗談めかして笑おうとしたけれど、あんまりうまくいかなかった。
(ショックで胸が痛んだけど、それは、家康の言葉のせいじゃない)
(何も出来ずに守られるだけの、無力な自分が、ふがいなくて)
私の方こそ……家康にそこまで言わせて、ごめん
…………
……なんであんたが、謝るんだよ
家康が苦しげに息をして、抱きしめる腕に力を込める。
(家康……)
愛おしさが募って、私も家康を抱きしめ返した。
(もっと、強くなりたい)
(家康のそばで、生きて行くために)
あんたが死ぬかもと思ったら、目の前が、真っ暗になった
……うん
俺のそばじゃなくても、この世でさえなくても、どこだっていいから、生きてて欲しかった
…うん
俺は、●●●が、可愛くて…
愛しくて愛しくて、仕方ないんだ
っ……うん
家康のむき出しの感情が、触れる肌と耳の両方から流れ込む。
(わかってたけど……わかってなかった)
(こんなに、愛してくれてたなんて)
俺は、あんたに生かされた
あんたに無茶をさせた自分が、許せない。でも…
ありがとう
……ううん
戦場で、弓を手にしたあんたを見た時……あんたの気持ちが少しわかった
え…?
前に、敵陣に容赦なく攻め入る俺をあんたは心配してたでしょ
(あったな、そんなこと……)
戦って、戦って、力を得て……その先、どうするの?
もっと力を得るために、また戦うだけだ
それじゃ、家康が……いつまでたっても、幸せになれないじゃない!
俺を助けるために矢を放ったあと、あんたは……震えてた
(気付かれてたんだ……)
ーーあの時の私は、必死で矢をつがえて、あと先を考えていなかった。
けれど後からじわじわと、自分が誰かを殺すかもしれなかったことが、矢を射るのをためらわなかったことがーー怖くて仕方がなくなった。
たとえ俺を守るためでも、あんたに、武器を持たせたくない
もし誰かを傷つけるようなことになったら、あんたは一生、後悔するだろうから
(そんなこと、思ってたの……)
見つめ合い、視線が絡まり合う。
この人以外、誰もいらないと、強く思った。
家康は本当に、優しいね
優しいってことは強いってことなんだって、今、気付いたよ
……買いかぶりだから、それ
居心地悪そうに、家康が眉をひそめた。
(少し、照れてる……)
ほっとして、笑みがこぼれた。
家康も私を見つめ返し、口元をほころばせた。
(こうして、笑い合うの……すごく久しぶりな気がする)
……●●●
何……?
この先、たとえ何があっても
俺と、生きてくれますか?
(え……)
真剣な声が、降り注ぐ雨のように胸へと沁み込んだ。
もう二度と、逃げないから
あんたをこの手で守れるように、強くなるから
俺と一緒に、生きて
っ……はい
……ありがと
瞳が潤んで、家康の笑みがぼやけていく。
唇がゆっくりと近づいて、重なった。
ん……っ
どこまでも優しく、舌先が触れ合い、溶け合う。
(家康しか、いない)
(あなただけ、欲しい)
着物がはだけるのも構わず、ひたすらに口づけ合ううちに、腰から力が抜け…
あ……っ
!
よろけた私を家康が受け止め、畳に倒れ込む。
(な、何やってんだろう…っ)
押し倒すように家康の身体に乗り上げてしまい、我に返った。
ごめん……!痛かった!?
いいから、続き
え、−−−…んっ
頭を引き寄せられて、唇を塞がれる。
唇を触れ合わせたまま、家康が苦しげに囁いた。
あんたの全部を、甘やかさせて
(っ……)
後悔と愛情と熱が家康の瞳の中で混ざり合い、真っすぐに伝わる。
返事の代わりに、私は自分から口づけを返した。
ん……っ
想いを少しでも伝えたくて、急くように舌先が柔らかく絡み合う。
は……、ぁ……っ
(力、もう、入らない……)
乱れた着物は、いつの間にか脱がされていて…
素肌を伝う家康の指に、ますます熱を煽られた。
ぁ……っ、あっ
家康に腰を引き寄せられ、声が否応なしに溢れる。
どこにキスされても、どこに触れられても、甘い心地が肌を走って、幸せで堪らない。
(家康が、好き)
(この人の何もかもが、好き)
狂おしいほどの熱に浸された時、家康が私の頬を両手で包み、じっと見上げた。
……●●●
え……
−−愛してる
(家康……)
少し切なげな囁きは、堪え切れずに溢れたように思えた。
真っすぐに私を見つめる家康の瞳は、きらきらと輝いていて、澄んでいる。
……うん。私も、愛してる
(世界で一番、愛してるよ)
唇を重ね、もう一度強く抱き合って、私達は…
二度と離れないーーそう身体ごと、誓い合った。
家康の「愛してる」発言を聞けるのはここだけ♡
一度は離れ離れになろうとしていた二人。運命を乗り越えた二人は最強です!!