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イケメン戦国 | 織田信長プレミアストーリー①「耳元の侵食」

このページではイケメン戦国信長のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「耳元の侵食」第二話後半の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「耳元の侵食」

無事に現代に帰るために信長と囲碁勝負をする主人公。

負けるごとに1つずつ奪われていく身体。今宵の部位は??

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。



今夜奪うのは、コレにする

長い指先が、ぴん、と私の耳たぶを弾く。

(耳って、こと……?)

髪が邪魔だな。俺に触れられたくなければ、自分でかき上げろ

は、はい…….

鼓動が早くなっていくのを感じながら、頰に落ちかかる髪を耳にかけた。
夜気にさらされ心もとなくて、全神経が耳に集中してしまう。

……誰かに教わったのか?

え…?

背中から、信長様の唇が耳に近づく。

囲碁の話だ

(っ…….)

間近で囁かれる声は、いつも以上に低くて甘い。

は、い…。三成くんに、教わりました

悪くない人選だ。人の成長は、良い師に出逢えるかで決まる

そ、そういうものですか…

で、三成は貴様にどのような策を授けた?

(ぁっ…)

耳のふちに、柔らかな唇が触れた。
首筋から火照りが這い上がって身動きできなくなる。

答えろ、●●●

っ……三成くんは…….初心者は、余計なことを考えず、とにかく攻めろって……

ほう。他には

んっ…

ちゅ、と耳を食まれ、息が漏れた。

(こんなことされてたら……話なんて、できないよ…)

耳に直接注がれるのは、ただの他愛のない言葉なのに…
声が奥まで押し入って、身体の中からくすぐられている気がする。

も、う……やめて、ください

何をだ?

そんなふうに、耳元で、話すのは…

やめる理由がない。コレは今宵から俺のものだ

短く告げられた後、耳たぶを熱い唇できつく噛まれた。

ぁっ。ゃ……

…….歯は立てていない。痛くないだろう?

(痛くは、ないけど……っ)

唇で食まれながら舌先でくすぐられ、声も出ない。

(この前は、強引に口づけなさったくせに……)

少しずつ焦らすように攻められ、逃げるタイミングを見失う。
感覚が研ぎ澄まされて、痛いくらい肌が疼いた。

ひどい、です……っ

勝手に上がる身体の熱を抑えられず、声が掠れて涙がにじむ。
呼吸が浅くなって、苦しい。

貴様の目は、そうは言ってないがな

え…、っ…!

濡れた耳を指がかすかになぞられただけで、びくんと肩が震えた。
顎を持ち上げられ、間近に信長様の笑みが迫った。

やめて、良いのか?

(っ……本当に、ひどい)

うるんだ視界に、冷たく輝く瞳が映る。
火照った私の身体を笑われているようで、ひとり突き離されたような心地になった。

やめて、いいです…っ!

そうか

あっさりと信長様の手が離れ、身体が自由になる。
飛びすさるようにして私は立ち上がった。

失礼します…!

次の勝負も愉しみにしておく。
いや…楽しみにしておけ、●●●

(楽しみになんかするわけない…っ)
今度こそ負けませんから!

啖呵を切って、私は天守から駆けだした。
与えられた熱が、じくじくと私の身体をむしばんで、朝まで消えなかった。


いきなり耳を奪われるなんて…♡