がろはる_喜

このページではイケメン革命ランスロットのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「忘却の彼方」第20話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「忘却の彼方」

黒の軍との開戦を控える中、主人公はランスロットの目的を知り、それを止めに行こうと彼の部屋へいきます。

しかし、ランスロットは……

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


イケメン革命_主人公

私は、満月が訪れても、あなたのそばから離れたくありません

ランスロット

……なぜ、だ

手を握りしめながら、心を全て注ぐように伝える。

イケメン革命_主人公

(だって……)

イケメン革命_主人公

私しか、あなたの本当の心を知らないから

ランスロット

……っ

目の前の唇から低い声が零れ落ちる。

ランスロット

黙れ……

イケメン革命_主人公

……ランスロット様?

吐く息が聞こえたその瞬間……、

イケメン革命_主人公

!!

手首を捕まれ、ベッドに組み敷かれた。

ランスロット

ーー……黙れ、●●●

初めて呼ばれた名前に、時間が止まる。

ふっと視線をあげると、ひどく切ない瞳に捕らわれた。

ランスロット

お前の声を聞くと、お前の瞳を見ると……
心が、揺らぐ……

ランスロット

これ以上、……踏み込んでくれるな

胸に込み上げるのは、抗いようのない衝動だった。

気持ちよりも先に、この腕が目の前の身体を抱きしめる。

イケメン革命_主人公

………っ…揺らいで、迷ってください
勝手なことを、言っているのは重々わかっています。……ですが

イケメン革命_主人公

あなたに……いなくなってほしくない

ランスロット

……どういう意味だ

イケメン革命_主人公

あなたは……明日、自分の命に代えても、使命を成し遂げるつもりでしょう?

ランスロット

馬鹿げたことを……

強がりにも似た声が、聞こえる。

ランスロット

言ったはずだ、使命を成し遂げるまでは死なんと

イケメン革命_主人公

(嘘つき……)

イケメン革命_主人公

それでは、成し遂げる『ため』、なら……?

ランスロット

……

触れあった部分から、本当の心が流れ込んできて、
たまらない気持ちになった。
目の前のこの方を失いたくないと、心が叫んでいた。

イケメン革命_主人公

もうお願いごとは使い果たしてしまったけど……
お願いです、ランスロット様。…………どうか、死なないでください

ランスロット

……アリス

身体が離され、唇が微かに触れる。

イケメン革命_主人公

(……っ)

ランスロット

その様な甘い戯言など、……もう聞きたくない

イケメン革命_主人公

ん……っ……

まるで言葉を塞ぐようなキスに、心が掻き乱される。
呼吸が乱れるまで唇を奪われ、お互いの吐息が交ざり合う。

吐息の隙間で、想いを伝える。

イケメン革命_主人公

……っ……、何度でも、言います
私は、あなたがいない世界なんて、望まない……っ

強く言ったその瞬間、ランスロット様の手が太ももに触れ、胸元に息がかかった。

ランスロット

……これ以上、余計なことを口にするようなら……
お前をこの手で、壊す……

言葉や肌に触れる仕草は強引なのに、耳に届く声はひどく切なく響く。

イケメン革命_主人公

…………構いません
それで、あなたを繋ぎとめられるなら

ランスロット

……後悔しても、知らぬぞ

夜が深くなっても、ランスロット様は深く私を求め続ける。

イケメン革命_主人公

……っ……、

ランスロット

……はっ

まるで言葉を奪うように、自分の迷いを振り切るように、私を抱く。
そして、私は、どんなに呼吸が乱れても、ランスロット様の背中に手を伸ばす。

ランスロット

離せ……
さもなくば、俺はお前を抱くことをやめん

イケメン革命_主人公

(嫌だ……、離したくない)

汗で濡れた背中を、もう力が入らなくなった腕で抱きしめる。

ランスロット

……どうして、ここまでされて、抱きしめる腕を離さない

霞む意識の中、ランスロット様は私を抱き寄せて、
苦しそうに呟いた。

ランスロット

……どうしてっ

イケメン革命_主人公

ランスロット、様……

苦しげな瞳を前に、私は意識を失った。
気づけば、部屋は昇ったばかりの陽ざしで白んでいた。

ランスロット

……

何度も何度も抱かれ、意識を失ってもなお、
自分の身体の一部を離そうとはしない●●●に、ランスロットは眉を寄せる。

この陽ざしが消える頃、満月が空に昇るのだろう。
乱れた前髪を、指先で撫でながら、呟く。

ランスロット

…………お前には、心を許しすぎた
お前がかたわらにいることが、心地よくて……つい心に、触れてほしいと願ってしまった

ランスロット

己の業(ごう)に、お前を溺れさせて……すまない

砂時計の砂と同じ速さで、言葉が落ちていく。

ランスロット

だが……俺にとってお前と過ごした日々は、
まるで一夜の夢のように、……幸福な時だった

ランスロット

だからこそ……、全てを忘れ、幸せになれ

ランスロットは、まるで恋の死出を見送るように、

●●●の額にそっとキスをし……、●●●の目を両手で覆う。

ランスロット

……●●●

優しい声が、部屋を満たしていく。

ランスロット

己の全ての幸いをかけ、…お前が幸せであることを、
この世界から、永劫に願い続ける

淡い光が、●●●を優しく包む。

ーー……アリスから、ランスロット=キングスレーの記憶を奪い去ろう。
ーー……記憶よ、消え去れ。


がろはる_悲

彼との思い出が消されてしまうなんて一番悲しいよ。。。