がろはる_喜

このページではイケメン戦国幸村のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「灼熱の想い」情熱ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「灼熱の想い」

未来を変えるために元の時代に帰ることを決心した主人公

現代に帰って三か月後、ワームホールから手を差し伸べてきたのは幸村でした。。。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


イケメン戦国_主人公

(ここは……)

目を開くと、三ヶ月前と同じ場所に私は立っていた。
前と違うのは、幸村の腕の中に抱き締められていること。

真田幸村

っ……くらくらすんな、これ。●●●、お前、大丈夫か?

イケメン戦国_主人公

うん…

真田幸村

なら良かった

笑顔を浮かべる幸村の頬に、手のひらで触れる。
たしかな体温が伝わって、雨に濡れた私の指先を温めた。

真田幸村

来い、●●●
今度こそ断わらせねえからな
お前は、俺と生きろ

イケメン戦国_主人公

(夢じゃ、ない。幸村と一緒に……戦国時代に戻ってきたんだ)

イケメン戦国_主人公

一体、どうして……

真田幸村

佐助に、お前がいなくなってからのこと、全部聞いた

イケメン戦国_主人公

(佐助くんに……?)

真田幸村

お前が未来を変えるために、元の時代に戻るって決めたことと…
三月(みつき)後にまた、こことお前の時代が繋がる機会があるってこと

真田幸村

それから…

イケメン戦国_主人公

(っ…!?)

むにっと頬をつままれて、幸村の顔が間近に迫る。

真田幸村

お前が俺に、未練タラタラだってこともな

イケメン戦国_主人公

っ…え…?

真田幸村

……佐助に言われた
お前の笑顔が痛々しくて、見てられないって
もう一度笑わせるために、迎えに行けって

佐助

●●●さん、時間がないからこれだけ伝えておく
俺は……君と一緒には帰らない

イケメン戦国_主人公

え…!?

佐助

ガイドブックに名前が載ってたのは君だけだ

佐助

俺は残って顕如討伐隊のところに戻る

イケメン戦国_主人公

なんで急にそんなこと……っ

佐助

急じゃない。あのガイドブックを読んだ時から考えてたことなんだ
俺には……やり残したことがある

イケメン戦国_主人公

(佐助くんがやり残したことって……こういうことだったの?)

目の前にいる幸村を、ひたすら見つめる。
差し込む月明かりの下で、ふたつの瞳がきらきらと眩しく輝いた。

イケメン戦国_主人公

佐助くんは、今どこに……?

真田幸村

合戦の手助けをしたあと、俺の城に来ることになった

イケメン戦国_主人公

幸村の城……?

真田幸村

あれから、織田軍との同盟は解消して敵同士に戻った
だけど、お互い合戦で兵が疲弊してることもあって休戦になったんだ

真田幸村

信玄様は散り散りになってる武田家の家臣達を集めて国に帰れることになって…
俺も、故郷の城に戻ることにした

イケメン戦国_主人公

(そうだったんだ……)

真田幸村

血の気が多い謙信様のとこよりのんびり暮らせそうだから、一緒に来いって佐助を誘った
俺の故郷で、お前が来るのを待ってるぞ、あいつ

幸村が私の頭をくしゃっと撫でる。
大きな手のひらが、私の心の奥まで、甘やかした。

イケメン戦国_主人公

(幸村……)

真田幸村

お前が泣いても喚いても、二度と離さねえからな

イケメン戦国_主人公

怒って、ないの…っ?

真田幸村

あ?俺に怒る理由ねーだろ
それに、言っただろうが

真田幸村

俺はお前を守るって。…お前じゃなきゃ、駄目だって
手離す気なんて、とっくになかった
追いかけるって約束したしな

イケメン戦国_主人公

(それって……)

真田幸村

お前が、俺を愛してないって言うなら…
今度は俺が、お前を追いかける

イケメン戦国_主人公

え…

真田幸村

めためたに惚れさせてやるから、待ってろ

イケメン戦国_主人公

(それで、本気で、追いかけてくれたの…?)

五百年の時さえ駆け抜けて、幸村は私を迎えに来てくれた。
何度も繋いだ大きな手で、私をここにまた、連れてきてくれた。

イケメン戦国_主人公

っ……あのね……

真田幸村

ん?

イケメン戦国_主人公

愛してないなんて、嘘だったの

真田幸村

…………

イケメン戦国_主人公

本当は、私……っ

真田幸村

言わなくても、お前の顔に書いてあった

イケメン戦国_主人公

(え…?)

私の頬を幸村の手のひらが包み込む。
瞳の奥に炎をともして、幸村は微笑んだ。

真田幸村

ほんとお前、嘘つくの下手な

イケメン戦国_主人公

(ばれてたんだ……)

真田幸村

でもまあ、言えよ

イケメン戦国_主人公

え…

真田幸村

俺のこと、どう思ってる?

イケメン戦国_主人公

(今までと反対だ…)

幸村は答えをとっくに知りながら、私の言葉を待っている。
別れたあの日、抱き締められなかったたくましい身体に、ぎゅっと抱きつく。

真田幸村

……っ

イケメン戦国_主人公

愛してる…。世界で一番、他にはなんにもいらないくらい、愛してるよ

真田幸村

…ん

イケメン戦国_主人公

幸村と一緒に生きる。絶対絶対、離れないから…

真田幸村

……ん

背中に腕が回されて、ぴったりと胸が重なり合う。

イケメン戦国_主人公

別れ際にひどい嘘ついて、ごめん…

真田幸村

もういい。今こうして、お前が腕ん中いるからな
それよりとっとと顔上げろ。三月(みつき)も我慢させやがって

イケメン戦国_主人公

(あ…)

幸村が背中に片手を回したまま、空いている手で私の顎を持ち上げる。
そっと唇が触れて、熱が伝わった。

イケメン戦国_主人公

ねえ、幸村…

真田幸村

ん?

イケメン戦国_主人公

もっと……触れても、いい?

真田幸村

……っ
ふざけんな
俺のセリフだ、バーカ

イケメン戦国_主人公

(あ……っ)

もう一度唇を塞ぎながら、幸村の腕に力がこもる。
求め合うように舌先が溶けて、むさぼるように口づけが深くなる。

イケメン戦国_主人公

ん……、んんっ

息ができないくらい心臓が鳴っている。
それでもやめてほしくなくて、幸村の首にすがりついた。

イケメン戦国_主人公

(さよならするって決めたあと……私はどうして、幸村に背を向けてひとりで歩けたんだろう)
(もう思い出せない)
でも……思い出さなくても、いいんだ)

幸村の唇が、頬に、うなじに、暴いた胸元に、次々に口づけを降らせていく。

イケメン戦国_主人公

ぁっ……、ふ……

殺しても声が漏れるけれど、恥じらう余裕させない。

真田幸村

言っとくけど、手加減なんてできねえから

イケメン戦国_主人公

え…?っ…ぁ…

苦しげに囁き、幸村が足を絡める。

真田幸村

離れてる間、お前のことを何度も考えた
こうして抱いて、声、聞きたくて……頭がおかしくなるかと思った

イケメン戦国_主人公

(っ……私だって……同じだよ)

与えられる激しい疼きに支配されて、足元から崩れそうになるけれど、
幸村の手がしっかりと私を支え、離さない。

イケメン戦国_主人公

ゆき、むら…

真田幸村

……

イケメン戦国_主人公

……ゆきむら……っ

真田幸村

……●●●

少し掠れて余裕のない幸村の声が、耳に溶けて…
灼熱に似た愛おしさが、私を内側から焼き尽くしていく。

私はその夜、何度も何度も、幸村の名前を呼んだ。
幸せで、嬉しくて、ただ名前を呼ぶくらいしか、できなかった。


がろはる_照

未来まで追いかけてくる恋人…もうキュンキュンしてしまいますね♪

がろはる_喜

最後の名前を呼び合うシーンが二人の会えないつらさや切なさを物語っていてすごくイイ♡