がろはる_喜

このページではイケメン戦国信玄のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「暗闇の中の幸福」幸福ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「暗闇の中の幸福」

顕如の裏切りによって、敵であった信長と手を結んだ信玄。

悲しみの中、旧知の友を倒し、春日山城へと帰還します

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


武田信玄

こっちにおいで、姫君

イケメン戦国_主人公

…はい

寝支度を整え、布団の上で信玄様が手招きする。
ゆっくりと近づくと、そのまま抱き寄せられた。

イケメン戦国_主人公

(あ……)

武田信玄

ようやく、君との約束を果たせるな
今夜は――柔らかい褥(しとね)の上で、心ゆくまで君を抱く

髪をやさしくかきあげられ、頬をかすめた指先の感触に、熱が灯る。

イケメン戦国_主人公

(ドキドキする…。でも…やっと、触れてもらえるんだ)

恥ずかしさと、信玄様の温もりを待ちわびる気持ちとが、甘くせめぎ合う。

イケメン戦国_主人公

あ、でも…

少し心配になって、信玄様を見上げた。

イケメン戦国_主人公

お身体の具合は、大丈夫なんですか?

イケメン戦国_主人公

(戦のあとも何かと忙しかったし、長旅だったから、疲れてるんじゃないかな)

普通の人でも大変なのに、信玄様の病気は一度、悪化している。

武田信玄

大丈夫だ。あれからは軽く咳が出るくらいで、ひどい症状にはなってない

イケメン戦国_主人公

本当ですか……?

武田信玄

もちろん。ずいぶんと疑い深いな、俺の姫は

イケメン戦国_主人公

(それは……仕方ないよ)

イケメン戦国_主人公

信玄様はずっと病のことを言わなかったんですから、今、私が心配するのは当然ですよ

武田信玄

それを言われると、弱るな。あの時は、君を諦めるつもりだったから
今はもう、君に大事なことを隠したりしない

イケメン戦国_主人公

(…信玄様と、やっと同じ目線になれた気がする)

幸せが、ひたひたと心に広がっていく。

イケメン戦国_主人公

私、ずっと信玄様の背中を追いかけて来たような気がします
少しは追いつけたんだとしたら、嬉しいです

武田信玄

俺に言わせれば、その逆だよ

イケメン戦国_主人公

え?

きょとんとして、信玄様を見つめる。

武田信玄

俺の行ける道は途中で行き止まりだったから、その先へ駆けていこうとしてる君が眩しかった
だが、君は俺の手を取って、道の先へ導いてくれた

イケメン戦国_主人公

(そんなふうに、思ってくれてたの……?)

心がふわりと浮き立って、大きな喜びに包まれた。

イケメン戦国_主人公

(この幸せを、ずっと手放したくない)

イケメン戦国_主人公

信玄様、必ず五百年後で治療して、病を治しましょうね

武田信玄

ああ。必ず

信玄様は、力強く答える。

武田信玄

どうしてだろうな。大きな賭けをしようとしてるのに、不安なんて一切ない
君が…俺の天女が、そばにいてくれるからだろうな

イケメン戦国_主人公

私も、信玄様と一緒なら不安なんてありません

武田信玄

…ありがとう、姫君

信玄様は微笑むと、ごく自然な仕草で私の顎を指ですくう。

イケメン戦国_主人公

ん…っ

軽く唇をついばまれ、かすかに吐息が漏れた。

イケメン戦国_主人公

(っ…今の、心の準備が…)

イケメン戦国_主人公

そういうこと、不意打ちでするの駄目です

照れ隠しで、信玄様をにらむ振りをする。

武田信玄

愛する女に口づけて、駄目なことなんてないだろ?
それとも――もう一度、君の唇をもらうために、賭けをしなきゃいけないか

イケメン戦国_主人公

それは…

信玄様の言葉を聞いて、春日山城にさらわれた最初の日のことが、まざまざと甦った。

武田信玄

賭けをしようか


武田信玄

二月(ふたつき)のうちに、俺が君を心底笑わせることができたら…その唇をもらう

イケメン戦国_主人公

(懐かしいな。あの時は、信玄様のこと、好きになるなんて思ってなかった)

記憶と同じように、信玄様が不敵に笑う。

武田信玄

賭けをしようか
俺がこれから、君を心底笑わせることができたら…君の、生涯をもらう

イケメン戦国_主人公

(っ……そんなの、賭けになんてならないよ……)

信玄様への想いで苦しいくらいに胸が満たされて、余すところなくそれを伝えたくて……
私はただ、笑みをこぼした。

武田信玄

……こら、あっさり賭けに負けるもんじゃない

優しく私の頬に手を触れて、信玄様も微笑した。

武田信玄

ともかく、今度の賭けは俺の勝ちだな。…ずっと、俺のそばにいろ。いいな?

イケメン戦国_主人公

そんなの、当たり前ですよ

武田信玄

いい答えだな。じゃ、約束だ

見つめ合って、どちらからともなく唇が重なる。

イケメン戦国_主人公

ん……

すぐに入りこんだ舌が、私の下を巧みに絡めた。

イケメン戦国_主人公

ん……ふ、ぁ……っ

呼吸をさらうように深いキスに、頭がくらくらする。
唇がそっと離され……吐息が儚く触れ合う距離で、信玄様が囁く。

武田信玄

あの時、戦場で君を抱いたことを、俺は後悔していない
だが……今日はその分まで、優しく、じっくりと時をかけて、君を俺のものにしよう

イケメン戦国_主人公

や、優しくって……あっ

キスで散々に溶かされていた身体を、柔らかな布団に押し倒された。

イケメン戦国_主人公

ま、待って…

イケメン戦国_主人公

(なんだか、これ…恥ずかしすぎるかも…)
(信玄様の部屋、だからかもしれない……)

戦場を不安な気持ちで駆けて、束の間に、心と身体を溶けあわせた夜とは違って、
今の私は信玄様のそばにいる幸せに満たされている。

イケメン戦国_主人公

(だからこそ、気づいてしまう)

信玄様の生活の匂いのする部屋で、身体を重ねることが――どれだけくすぐったいことか。

イケメン戦国_主人公

(春日山城で暮らしてた頃も、危うい雰囲気になったことはあるけど、それは私の部屋だったし…)

武田信玄

ここまで来て止めるとは、俺の姫君は酷なことを言う
だが、優しくすると言った以上、姫のお許しを待つより他はないな

信玄様は私の手を取って、その甲に唇を這わせる。

イケメン戦国_主人公

あ、ゃ……

わずかな刺激にもたやすく反応する私を見て、信玄様がにやりと笑った。

武田信玄

さて、どうやったら、君を説得できるだろうか

イケメン戦国_主人公

っ、違うんです。……嫌とかじゃないです。ただ、恥ずかしいだけで……

武田信玄

恥ずかしい?
俺に触れられるのは、初めてじゃないのにか

からかうような口調に、私はしどろもどろに反論しようとする。

イケメン戦国_主人公

でも…信玄様の部屋で、するの…初めてですよ。だから、落ちつかないです
信玄様の気配が、そこらじゅうにあるみたいで……

武田信玄

俺の気配に囲まれるのは、ご不満かな

イケメン戦国_主人公

(不満っていうか…)

イケメン戦国_主人公

ただでさえ、触れられると信玄様のことで頭がいっぱいになるのに、この部屋で…されたら、ますます溺れてしまいそうだから

武田信玄

……

イケメン戦国_主人公

(我ながら、恥ずかしいこと言ってるな…)

じわりと頬が熱くなり、信玄様の目が見られない。

武田信玄

……本当に困った姫君だ
気丈なのに純粋で、美人なのにとんでもなく愛らしくて……
俺の方こそ、君にずっと溺れてる

イケメン戦国_主人公

信玄様……

甘い言葉に、どこまでも溶かされていく。

武田信玄

だから、君も、安心して溺れろ

イケメン戦国_主人公

(あ…)

信玄様は立ち上がり、行燈の灯りを落とした。

武田信玄

周りを見ずに済むように、灯りくらいは、消してやる

訪れた暗闇の中で、信玄様が再び私に覆いかぶさった。

イケメン戦国_主人公

ん、ぁ…っ…信玄、様……っ

首筋を舌がなぞり、甘い吐息が漏れる。
同時に器用な指先が袷(あわせ)からするりと入りこんだ。

武田信玄

君の身体、もう熱くなってるな

イケメン戦国_主人公

信玄様の、せいです

武田信玄

だとしたら、光栄だよ

舌と指先が、ことさらゆっくりと私を翻弄し……
身体が小さく跳ねるたび、どうしようもなく甘い疼きが深くまで走る。

イケメン戦国_主人公

(ああ、もう…いっぱいだ、信玄様のことで…)

イケメン戦国_主人公

っ…信玄様…これ、以上は…

武田信玄

まだだ、優しく丁寧に抱くって、言っただろ

イケメン戦国_主人公

…無理…です…っ

焦れるような感覚に、目の淵に涙が滲んだ。
それを信玄様の指先がそっとぬぐって……

武田信玄

我がままな姫君だ。……そういうところも可愛いよ

イケメン戦国_主人公

(……幸せに溺れるって、こういうことなのかな)

身も心も揺らされて、たくましい腕に抱かれた―…


がろはる_照

信玄様の部屋♡信玄様の生活臭の匂い……スーハースーハー( ´ ▽ ` )ノ