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イケメン戦国 | 豊臣秀吉 両ルート恋度MAX特典「Love Letters」

秀吉さんとの両ルート(幸福な恋・情熱の恋)をどちらも恋度MAXで秘密エンドを見ると、特典が貰えるんだよ!

特典は「Love Letters」が読めるのとロングボイスだぞ

Love Letters

・・・まずい。非常にまずい。)

仕事を終え帰宅した秀吉は、物入れのひとつを開き、硬直した。あるべきはずのものが、なくなっている。

(ここに入れといたはずなのに、どこいった?!昨日見たときは確かにあったはず・・・)

あっ、秀吉さん、帰って来てたの?

(っ・・・●●●)

一緒に住んでる最愛の恋人が部屋に顔を見せ、まばゆい笑顔でそばに歩み寄ってくる。

お帰り。お仕事お疲れさま

・・・おう、ただいま。●●●もお疲れ

いつもの習慣で、●●●の頭をぽんっと撫でる。
●●●は心地よさそうに微笑み、頬を赤く染めた。

(ああもう今日も可愛いな
(っ・・・じゃなくて)

失くし物のことを思い出し、自然としかめっつらになる。

(弱った。こればっかりは●●●に話せねえ・・・)

ウリ

キキ・・・!

こら、待ちなさい、ニガウリ

(ん?)

ウリがパタパタと部屋へ飛び込み、そのあとを、三成が追いかけてきた。

(そういや、うちの書庫の文献を見せるついでに、三成にウリの世話を頼んでたんだった。)

ウリ、三成くんを困らせちゃ駄目だよ

わたわたしてばかりの三成に代わり、●●●がウリを捕まえる。

助かりました、●●●様・・・。キュウリはどうも私の言うことを聞かなくて・・・

三成、面倒だけど一応言っとくと、ニガウリでもキュウリでもなくてウリだからな
(間違う名前が、同じ種類の植物になっただけマシになったな)
にしてもウリは、三成にはなかなか懐かないな。女の子なのに
お前ほどの色気でも、猿には効かないか

え?何のことでしょう・・・?

首をかしげつつ、三成は●●●からウリを抱き取る。

三成くん、自覚ないの?針子仲間の子達の間でもすごい人気だよ
町の友達と話しても、みんな口をそろえて、色っぽいって言ってるし・・・

ふふ、それは何かの勘違いですよ、●●●様

(うーん、三成に春が来るのは、もうちょいかかりそうだな)

武士としての三成は、能力が図抜けて高く、信頼しているけど・・・
それ以外の部分に関しては、心配しかない。

(とはいえ、●●●はすっかり安土の暮らしに馴染んでるんだな)
(俺の知らないところで友人も増えてるみたいだし、何よりだ)

そうだ、きっとその女性達は秀吉様のお話をしていたのだと思いますよ、●●●様


ん?


安土で一番の男前は、秀吉様ですから

(何トンチンカンなこと言いだすんだ、こいつは・・・)

そうだね、三成くんも素敵だけど、私も秀吉さんが一番かっこいいと思う

(な・・・っ)

あ、でも、安土で一番じゃなくて、この世で一番じゃないかな?


確かに、そうですね!

(おいおいおいおい)
なに馬鹿ばっかり言ってるんだ、いい加減にしろ


え・・・?


えー?

三成は不思議そうな顔で、●●●は不満そうな顔で、揃って秀吉を見つめ返す。
この二人は、世話の焼き甲斐がある二大巨頭として、とりわけ目をかけているけれど・・・

(そんな褒められると、どう返していいかわからなくて、困るだろ)

照れくさくて居心地が悪く、強引に話題をすりかえる。

そんなことより三成、眼鏡が曇ってるぞ。また、掛けてること忘れて上から手でこすっただろ


あ、すみません、そのようです


ほら、磨いてやるから貸してみろ


いえ、読書は少し休憩するので、外しますから

根本解決にならないことを述べ、三成は眼鏡を外し、懐にしまった。

あ、そういえば・・・秀吉様にこれを渡そうと思って忘れていました

三成は、眼鏡と入れ違いに懐から出した一枚の文を見て、秀吉はぎょっとした。

どうしてお前がこれを・・・っ?


ヘチマがどこからか持ち出したようです。秀吉様にお返ししようと・・・


わかった、助かった、ありがとうな!

この際ウリの名の件は置いておき、サッと文を掠め取って懐にしまう。

(よかった、見つかって・・・。本っ当によかった)

秀吉さん、今の何・・・?慌てて隠したように見えたけど・・・


何でもない、気にするな。それより●●●、仕事は一段落ついたのか?


え?うん・・・


茶を淹れてやるから休憩しよう。三成も、な?よーし、そうしよう、待ってろ、二人とも

茶の支度をするという名目で、そそくさと廊下へ出て、隠した文を取り出す。
ウリの爪痕は残ってはいたが、破れている様子はない。

(無事に戻ってきてよかった。今度からしまう場所に鍵でもつけとくか)

胸を撫で下ろし、秀吉は再び丁寧に文を懐にしまった。

・・・・・・・

秀吉が晴れやかな気分で茶の支度をしている頃・・・

・・・怪しい。非常に怪しい


え?何がですか?

三成は、ウリが嫌がるのも気付かず膝の上で適当に抱きながら、●●●へ振り向いた。

秀吉さんの態度だよ。一瞬見えたけど、三成くんが渡してたの、文だよね?


はい、そうです。勝手に見てはいけないと思い、中は開きませんでしたが・・・
表に美しい字で、秀吉様へと宛名が書かれていましたので

そう・・・。見つかって、あんなに動揺するほど、大事な文なのかな


ああ、それは間違いありません

悪気なく微笑む三成とは裏腹に、●●●はしゅんと肩を落とした。

見た所ちょっと端がよれてたし最近届いた文じゃなさそうだけど、なくして慌ててたってことは・・・
よっぽど、特別な人から送られたものなんだろうな・・・


はい!それも私が保証します


そっか・・・。どんな人が書いた文なのかな。きっと、昔付き合ってた人だよね


それなら、宛名の文字を見てわかりましたよ。あの文の差出人は・・・


っ・・・いいの。知りたいわけじゃないから。今は、私を大事にしてくれてるってわかってるし


●●●様・・・?

話をさえぎり、ゆらりと立ち上がると●●●は襖に手をかけた。

三成くん、ごめん。お茶は秀吉さんとウリと三人で飲んで


なぜです?


ちょっと一人になって、私の心の中の般若と戦ってくる・・・

●●●が出ていき、三成は首を傾げながら、膝の上のウリに視線を落とす。

●●●様はどうなさったのでしょうね、ウリ


ウリ

・・・キキ


っ・・・!?

今さら遅いと言いたげに、ウリは三成の膝を手厳しく引っ搔いた。

・・・・・・

その日の夜、すでに寝る支度を済ませた秀吉は、襖の向こうに声をかけた。

●●●ー、まだ寝ないのか?


うん、あとちょっと・・・!

隣の間から襖越しに返ってくる声は、少し強張っている。

(昼間から様子が変だな。ずっと隣の間に閉じこもって出てこないし・・・)
(まさかコレに気づいたのか・・・?いや、そんなことないよな)
(すぐに懐に入れたし、何かはわからなかったはずだ)

手元に戻ってきた文を広げ、蝋燭の明かりを頼りに文字を目でなぞる。
それは秀吉に宛てられた、ある別れの文だった。

(読むたびに胸が痛くなる。だけど、これが唯一もらった文だから、手離せない)

別れの理由が切々とつづられていて、最後の数行は涙の跡で滲んでいる。

(何回も読み返したから、もう文面を覚えちまったな)
この先、二度と逢うことはないと思います。だけど私は、
あなたに逢えて幸せでした。本当に、夢みたいに、幸せでした
勝手にいなくなることを、この文で謝ろうと思っていたけど、
あなたは「あ」で始まる言葉が好きだと、いつだか教えてくれたから・・・
「ありがとう」とだけ書きます。何回書いても、書き足りません。心の底から、ありがとう
私が一生、あなたがくれた幸せを、忘れません。さようなら

(勝手かもしれないけど、これを恋文だと思っても罰は当たらないよな)
(・・・●●●には悪いけど、どうしても捨てられない)

そっと文を閉じ、唇を押し当てたその時ー

秀吉さん!

(え?)

振り向くと、●●●が襖を開き、両手いっぱいに山ほどの紙束を抱え駆けこんできた。

(何事だ、一体・・・!?)

これ、受け取って・・・!

真剣な顔で告げた直後、●●●が爪先を畳のヘリに引っかけ、つんのめる

きゃっ

(わ・・・っ)

飛び出して、●●●の身体を受け止める。
色とりどりの薄い紙が、二人の周りに一斉に舞った。

ご、ごめん・・・っ


いいよ、それより落ち着け

辺り一面に舞い落ちてた紙を見渡すと、全部に宛名が書いてある。

(秀吉様へ・・・?これ全部、●●●の字だよな?)
なんだ、これ・・・?俺宛ての文か?


っ・・・実はこれ、ラブレターなの


らぶれたあ?


私のいた時代の言葉で・・・恋文のこと

(恋文?これ、全部が・・・?)

秀吉さんのことだから、過去に沢山素敵な恋をしてきたことは、わかってる
その分だけ、素敵なラブレターをもらってるはずだし・・・
今でも手離せないものがあったって、不思議じゃない

(ん?え?)
●●●、一旦落ち着こうか。何の話をしてるんだ?


最後まで聞いて!


お、おう・・・

●●●の剣幕に押され、とりあえず黙る。

(わけがわからないけど、ひとまず聞くか・・・)

●●●は切なげに瞳を潤ませ、秀吉の胸元をぎゅっと引っ張った。

前に私が「文は書かない」って言ったの、覚えてる?


・・・ああ、覚えてるよ

・・・・・・

そうだ、次の戦が始まったら●●●も、気が向いた時に俺に文を送ってくれ
戦場に出てる間は読めないが、帰ってきたあとの楽しみができて、士気が上がる
もし無事に生きて戻れたら、一番に返事を書くから


私は・・・文は書かない


え?


文を出しても、返事がくるまで待てないから
戦が終わったら、秀吉さんに一番に逢いにいくよ

・・・・・・

(可愛いお前が言ったことは、何だって覚えてる)

あの時私は、秀吉さんが帰らない覚悟をしてると思ったから、文なんて書きたくなかった。
でも今は、戦にいっても必ず帰るって約束してくれた。だから・・・
あの日の会話をやり直させて


え・・・?


私、秀吉さんに文を書くよ。ただの文じゃなくて・・・
ラブレターを書くから。沢山たくさん、書くから。だから・・・っ
いつか、ずっと先の未来でいいから、私が書いたラブレターを秀吉さんの一番にして

(●●●・・・)

今は、別の誰かにもらった恋文が一番大事でも、構わないから

(・・・・・・ん?)
ちょっと待て。何だ、別の誰かにもらった恋文って


誤魔化さなくていいよ。三成くんと話しててわかったの
今日、三成くんに手渡されてたのは、大事な人から昔もらった恋文なんでしょうっ?

(あ・・・)
(あーあーあー・・・そういうことか)

気が抜けて、秀吉は思わず笑いだしてしまった。

っ・・・なんで笑うの


お前の推測はほとんどあってるけど、ひとつだけ大きく間違ってるぞ


え・・・?

秀吉は片手を文机へと伸ばし、さっきまで読んでいた文を手に取った。

確かにこの文は、以前、大事な相手にもらった恋文だ。だけど・・・
「別の誰か」、じゃないよ


あれっ!?これって・・・

文を間近で見て、●●●の顔がみるみるうちに赤く染まる。

(俺がこっそり大事にしてるって知ったら、絶対照れると思って隠してたんだけど・・・)
(隠しとくことで、●●●を不安にさせるとは思わなかった)

安土を密かに離れる前に、●●●が秀吉に宛てて書いた置き手紙ー
光秀の手配で戦地に届けられてから今までずっと、大事な宝物だった。

うわぁー・・・穴が合ったら入って埋まりたいよ・・・


おう、好きにしろ。そのあと俺に掘り返されてもよければな


それじゃ意味ないよー・・・っ

耳の先まで赤くして、●●●が顔を両腕で覆う。

こーら、顔、見せろ


無理・・・っ


無理じゃない

腕を引きはがし、●●●の困り顔を間近で見つめる。

(こいつといると、毎日毎日、幸せで、おかしくなる)
らぶれたあ、ありがとな
前にもらったのも、今夜もらったのも全部、俺の一番だ


うー・・・

●●●は言葉が何も浮かばないと言いたげな顔をしているから、唇をふさいでしまうことにする。

ん・・・っ

なだめるように優しく、角度を変えて口づけを繰り返す。
しばらくの間、●●●は恥ずかしがって、ぽかぽか秀吉の肩をたたいていたけれど・・・

・・・っ、は、ぁ・・・

すぐに奥まで奪い、無駄な抵抗だと教えてやった。

(本当に、可愛い。●●●はどれだけ、俺に惚れさせれば気が済むんだ)
(まあ、とことん付き合うけど。一生かけて)

可愛くて、愛おしくて、いくら抱きしめても口づけても足りない。
やがて●●●が、たどたどしく口づけに応え、甘い声を唇から漏らし始める。

ん・・・、ぁ・・・っ

(・・・まずい。非常にまずいな)

眉をひそめ、秀吉はいったん唇を離した。

悪い、●●●


え・・・っ?


らぶれたあ、すごく嬉しいから今すぐ読みたいんだけど・・・
それより先に、お前を抱きたい

数回瞬きしたあと、●●●がふっと笑った。

・・・ほんと、困った人


そうだな、ごめん。で、返事は?


・・・うん。私も、秀吉さんに、触れられたい

はにかんで微笑み、●●●が小声で囁いた。

(くそ・・・、可愛いじゃねえか)

あまりに余裕がなくなると困るので、秀吉は一時的に、●●●から目を逸らす。
舞い落ちた恋文たちが、鮮やかに部屋を彩っている。

(こんなに最高の贈り物をもらって、何も返さずにはいられねえな)
(-そうだ)

「らぶれたあ」を潰さないように気を付けて、●●●をそっと組み敷きながら、秀吉は微笑んだ。

●●●、お前が「文を書かない」って言ったあの日をやり直してくれたから・・・
俺もお返しに、お前を哀しませた日を全部、やり直すよ


哀しませた日って・・・?

おずおずと秀吉の首に腕を回し、●●●が目元を赤くして尋ね返した。

まず手始めに、お前との出逢いを、イチからやり直すか
(本能寺で出会ったとき、俺は刀を抜く寸前で、●●●を怪しい奴だと睨みつけたけど、)
(改めてやり直せるなら、出会った瞬間にお前を抱きしめて、こう言おう)
惚れて惚れてどうしようもなくしてやるから、覚悟しろ?

帯を解きながら耳元で囁くと、●●●がこくりと息を吞む。

っ・・・これ以上!?


甘いな。こんなもん序の口だ
(お前が想像してる何倍も、俺はお前に狂ってるんだから)
お前も俺と同じくらい、溺れろってことだよ。・・・愛してる


秀吉さん・・・

首に回された●●●の手に、優しい力が込められ、胸が苦しいほどに幸福で満たされる。

(もっと、もっと、お前を甘やかす)
(この世で一番、幸せにする)

・・・・・・

それからの二人はと言うとー

秀吉さーん、文が届いてますよー


おう、そうか。ちょうど、お前にも届いたとこだ

秀吉は文机から顔を上げ、書いたばかりの文を丁寧に折り、●●●に差し出す。
●●●も気恥ずかしそうに笑い、墨が乾いたばかりの文を秀吉に差し出した。

(このやりとり、何回目かもう忘れたけど・・・何度もらっても嬉しいもんだな)
なあ、今、読んでいいか?


だめ。-でも、私は我慢できそうにないから、読んでいい?


だーめ

駄目だと言い合っても、お互いに、相手の言うことを聞く気は全然ない。

(しょうがないよな。大事な相手に恋文をもらったら、読まずにはいられない)

背中をくっつけて座りなおすと、二人は同時に、お互いへ書きつづった文を開いた。
最愛の人から送られたラブレターを、夢中になって読みふけり・・・
読み終わったあとに振り向いて、返信代わりの口づけを交わすために。

「恋文」が「ラブレター」になっているのもいいよね♪

特典はさらにあるぞ!

両ルート恋度MAX特典ボイス

まず手始めに、お前との出逢いをイチからやり直すか。
惚れて惚れて、どうしようもなくしてやるから、覚悟しろ。
お前も俺と同じくらい溺れろってことだよ。
・・・愛してる。