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イケメン戦国 | 豊臣秀吉プレミアストーリー⑥「帰還」

このページではイケメン戦国秀吉のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「帰還」情熱ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「帰還」

戦に負けることを恐れ、人質として主人公を連れ去ろうとする顕如。

そこに助けに入った秀吉。なんとか戦に勝利しますが、矢傷を負います。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


秀吉さん、薬の時間だよー

・・・おう

私はお盆を手に秀吉さんの部屋へ足を踏み入れた。
布団の上で半身を起こした秀吉さんの隣に、腰を下ろす。

(こうして秀吉さんのお世話をするの、すっかり慣れてきたな・・・)

ー顕如を倒し安土に帰還して、ひと月が経った。
ケガの介抱を買って出た私は、そのまま秀吉さんの御殿に住むことになった。
私達が恋仲になったことを知った武将は皆、盛大に祝福してくれた。

(でも、秀吉さんのケガが全快するまでは気が抜けない)

家康特製の薬を匙(さじ)ですくい秀吉さんに差し出す。

はい、どうぞ

●●●、いい加減自分でできるって言ってるだろ

まだ駄目、信用できない
治りかけの時にこっそり仕事してて、三成くんに怒られたこと、忘れたの?

・・・忘れてない。あの三成に俺が世話を焼かれるなんて、衝撃的過ぎて忘れられるか
だけど今度こそ信用しろ。もう、痛みはなくなった

差し出した匙(さじ)を、秀吉さんにさっと奪われる。

(あ・・・)

ほらな?こうやって動かしても、何ともない

秀吉さんは薬を飲み、お盆に匙をカチリと置いた。

傷口はすっかり塞がったし、そろそろ起きて働ける
お前が世話を焼かなくても平気だ
三日も前からこう言ってるのに、どうして信じないんだ?

だって秀吉さん、我慢強そうだから

(それに、人の面倒を見てばっかりの秀吉さんを、お世話できる機会なんてめったにないし・・・)

あーのーなー・・・

ため息をつくと、秀吉さんが私の手首を掴んだ。

(なっ、何っ?)

ケガをしていた胸の上へと、私の手のひらを押し当てる。

信じられないなら、触って確かめろ

(ええ・・・っ?)

っ・・・できないよ、触るなんて

へーえ、どうして?

(そ、それは・・・)

薄い着物越しに、秀吉さんの体温が伝わる。
久しぶりに触れる熱に、私は恥ずかしいくらい動じてしまった。

傷が開くかもって答えはナシだぞ?
お前は包帯替えてくれる時に、ちゃーんと傷口の治りを見てるはずだからな

(う・・・)

ちゃんと言え。どうして、触れて確かめられないんだ?

だから、それはっ・・・恥ずかしいから

口にしたら余計に恥ずかしさが募り、耳の先まで熱くなる。

(どうしよう・・・。意識しすぎて、顔、見られなくなっちゃった)

このひと月の間、ケガにさわるのを恐れて、
私はそれとなく、秀吉さんに触れられるのも触れるのも避けてきた。
キスをするときも、唇を合わせるだけですっと身体を引いて、騒ぐ自分の鼓動をできるだけ無視した。

(前はどうして、平気で秀吉さんに触れられてたんだろう)

心臓がドキドキして破れそうで、なんだか頭も湯だってきた。
すると、秀吉さんが私の顔を覗き込んでふき出した。

あーあー、見事に真っ赤だな

っ・・・馬鹿にしてるでしょ

まさか

じゃ、なんで笑って・・・

言い返そうとした唇を、人差し指で塞がれる。

照れてる●●●が可愛いと思っただけ

(うわぁ・・・もうやめてっ)

嬉しさと照れくささで、たぶん今、私の脈拍は限界突破した。

仕方ない。俺に触るのが嫌なら、俺がお前に触るしかないな

えっ?わ・・・!

秀吉さんの腕が腰に回り、身体がぐらりと傾いた。
抵抗する間もなく布団の中に引っ張り込まれ、たくましい腕に囚われる。

今夜は、逃がさないからな?

っ・・・

耳元で囁かれて、頭のてっぺんが爆発するかと思った。

(これじゃ、心臓がいくつあっても足りないよ・・・!)

身じろぎもできずにいると、秀吉さんが不満そうに眉をひそめた。

なんで、うんともすんとも言わないんだ

ご、ごめん・・・。秀吉さんに、こうしてくっつくの、久しぶりだから・・・

久しぶりだから、何だ?

なんか、緊張して・・・

緊張なら、俺もしてる

(秀吉さんも・・・っ?)

嘘・・・!百戦錬磨の秀吉さんともあろう人が、緊張するわけが・・・

おい、お前は俺をなんだと思ってるんだ

惚れた女と一緒にいて、緊張しない男なんてこの世にいないぞ

(そう、なの・・・?)

目を見開くと、秀吉さんの手のひらが私の頬を包み込んだ。

まあ、お前がそんなに緊張してるって言うなら・・・
ちょっとずつ、触る

秀吉さんの親指が、私の下唇をやんわりと押し開く。
露わになった舌を、指先が軽くつついた。

ぁ・・・っ

ほんのわずかな刺激で、あっけなく声が漏れた。
舌先を弄ばれるうちに、否応なしに喉が鳴る。

(っ・・・どうしよう)
(恥ずかしいのに、心臓が痛いくらいなってるのに・・・)
(もっと、触れてほしくなった・・・)

ひでよし、さん・・・

意地悪な指先のせいで、うまく名前を呼べない。

ん・・・?

あ、の・・・

(もっと触って、なんて、言えない・・・)

もどかしくて、身体の奥に生まれた熱が行き場なく肌をめぐる。
まるでそれを見透かしたみたいに、秀吉さんの手のひらが、私の首筋を撫で、着物に忍び込んだ。

ん・・・っ

身をよじるけれど、秀吉さんの膝が私の脚に割り入り、絡め取る。

だーめーだ、じっとしてろ

そんなこと、言われても・・・、ひゃっ

耳たぶを甘噛みされ、腰からぞくりとした痺れが這い上がった。
熱い唇が耳に触れたまま、甘い声を直接、注ぎ込む。

言っただろ。逃がさないって
ひと月の間、ずっと、我慢してたんだ

(我慢・・・っ?)

私の帯をゆっくりと崩れさせていきながら、秀吉さんが息をつく。

お前に早く触れたくて、堪らなかった
お前に世話を焼かれるんじゃなくて・・・
俺が、お前を、甘やかしたかった

(秀吉さん・・・)

暴いた肌に、キスが落ちてくる。
口づけられるたびに背中が反りかえるけれどーもう、嫌とは言えない。

私、も・・・

ん・・・?

私だって、秀吉さんに、さわりたかった・・・

え・・・

秀吉さんがケガしてた間、そっとキスするたび、本当は・・・もっとって、思ってた

・・・・っ

恥ずかしくて、素直になれなくて、ごめん・・・

-ああ、もう

(!?)

視界がくるりと反転し、次の瞬間、私は秀吉さんに組み敷かれていた。

あんまり、煽るな
優しくできなくなるだろう

ん・・・っ

唇を奪われて、一瞬、息が止まる。
荒々しく舌先を絡め取られ、私の身体は熱のかたまりになった。

んん、ぁ・・・っ

たどたどしくキスに応え、必死に、秀吉さんの背中を抱きしめ返す。

(肌が、熱い・・・)
(私も、秀吉さんも・・・)

呼吸を荒げながら、身体がゆっくりと、重なる。
おかしくなるくらいにうれしくて、涙が一筋頬を伝い落ちた。

-・・・●●●

私の涙を指先で優しく拭い、秀吉さんが少し苦しげに目を細める。

お前がいるから、今、俺は、ここにいる
お前に触れられて、どれくらい幸せか、・・・言葉じゃ、言えない
お前は、俺の、光だ

(秀吉さん・・・)

愛してる

(私も、愛してる)

愛おしさは、胸の奥からいくらでも溢れだして、言葉にならずー
私はただ、秀吉さんの熱の全部を、受け止めた。


いつも世話してくれている秀吉を逆にお世話する主人公…ラブラブでいいなぁ♡