がろはる_喜

このページではイケメン戦国秀吉のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「帰還」情熱ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「帰還」

戦に負けることを恐れ、人質として主人公を連れ去ろうとする顕如。

そこに助けに入った秀吉。なんとか戦に勝利しますが、矢傷を負います。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


イケメン戦国_主人公

秀吉さん、薬の時間だよー

豊臣秀吉

・・・おう

私はお盆を手に秀吉さんの部屋へ足を踏み入れた。
布団の上で半身を起こした秀吉さんの隣に、腰を下ろす。

イケメン戦国_主人公

(こうして秀吉さんのお世話をするの、すっかり慣れてきたな・・・)

ー顕如を倒し安土に帰還して、ひと月が経った。
ケガの介抱を買って出た私は、そのまま秀吉さんの御殿に住むことになった。
私達が恋仲になったことを知った武将は皆、盛大に祝福してくれた。

イケメン戦国_主人公

(でも、秀吉さんのケガが全快するまでは気が抜けない)

家康特製の薬を匙(さじ)ですくい秀吉さんに差し出す。

イケメン戦国_主人公

はい、どうぞ

豊臣秀吉

●●●、いい加減自分でできるって言ってるだろ

イケメン戦国_主人公

まだ駄目、信用できない
治りかけの時にこっそり仕事してて、三成くんに怒られたこと、忘れたの?

豊臣秀吉

・・・忘れてない。あの三成に俺が世話を焼かれるなんて、衝撃的過ぎて忘れられるか
だけど今度こそ信用しろ。もう、痛みはなくなった

差し出した匙(さじ)を、秀吉さんにさっと奪われる。

イケメン戦国_主人公

(あ・・・)

豊臣秀吉

ほらな?こうやって動かしても、何ともない

秀吉さんは薬を飲み、お盆に匙をカチリと置いた。

豊臣秀吉

傷口はすっかり塞がったし、そろそろ起きて働ける
お前が世話を焼かなくても平気だ
三日も前からこう言ってるのに、どうして信じないんだ?

イケメン戦国_主人公

だって秀吉さん、我慢強そうだから

イケメン戦国_主人公

(それに、人の面倒を見てばっかりの秀吉さんを、お世話できる機会なんてめったにないし・・・)

豊臣秀吉

あーのーなー・・・

ため息をつくと、秀吉さんが私の手首を掴んだ。

イケメン戦国_主人公

(なっ、何っ?)

ケガをしていた胸の上へと、私の手のひらを押し当てる。

豊臣秀吉

信じられないなら、触って確かめろ

イケメン戦国_主人公

(ええ・・・っ?)

イケメン戦国_主人公

っ・・・できないよ、触るなんて

豊臣秀吉

へーえ、どうして?

イケメン戦国_主人公

(そ、それは・・・)

薄い着物越しに、秀吉さんの体温が伝わる。
久しぶりに触れる熱に、私は恥ずかしいくらい動じてしまった。

豊臣秀吉

傷が開くかもって答えはナシだぞ?
お前は包帯替えてくれる時に、ちゃーんと傷口の治りを見てるはずだからな

イケメン戦国_主人公

(う・・・)

豊臣秀吉

ちゃんと言え。どうして、触れて確かめられないんだ?

イケメン戦国_主人公

だから、それはっ・・・恥ずかしいから

口にしたら余計に恥ずかしさが募り、耳の先まで熱くなる。

イケメン戦国_主人公

(どうしよう・・・。意識しすぎて、顔、見られなくなっちゃった)

このひと月の間、ケガにさわるのを恐れて、
私はそれとなく、秀吉さんに触れられるのも触れるのも避けてきた。
キスをするときも、唇を合わせるだけですっと身体を引いて、騒ぐ自分の鼓動をできるだけ無視した。

イケメン戦国_主人公

(前はどうして、平気で秀吉さんに触れられてたんだろう)

心臓がドキドキして破れそうで、なんだか頭も湯だってきた。
すると、秀吉さんが私の顔を覗き込んでふき出した。

豊臣秀吉

あーあー、見事に真っ赤だな

イケメン戦国_主人公

っ・・・馬鹿にしてるでしょ

豊臣秀吉

まさか

イケメン戦国_主人公

じゃ、なんで笑って・・・

言い返そうとした唇を、人差し指で塞がれる。

豊臣秀吉

照れてる●●●が可愛いと思っただけ

イケメン戦国_主人公

(うわぁ・・・もうやめてっ)

嬉しさと照れくささで、たぶん今、私の脈拍は限界突破した。

豊臣秀吉

仕方ない。俺に触るのが嫌なら、俺がお前に触るしかないな

イケメン戦国_主人公

えっ?わ・・・!

秀吉さんの腕が腰に回り、身体がぐらりと傾いた。
抵抗する間もなく布団の中に引っ張り込まれ、たくましい腕に囚われる。

豊臣秀吉

今夜は、逃がさないからな?

イケメン戦国_主人公

っ・・・

耳元で囁かれて、頭のてっぺんが爆発するかと思った。

イケメン戦国_主人公

(これじゃ、心臓がいくつあっても足りないよ・・・!)

身じろぎもできずにいると、秀吉さんが不満そうに眉をひそめた。

豊臣秀吉

なんで、うんともすんとも言わないんだ

イケメン戦国_主人公

ご、ごめん・・・。秀吉さんに、こうしてくっつくの、久しぶりだから・・・

豊臣秀吉

久しぶりだから、何だ?

イケメン戦国_主人公

なんか、緊張して・・・

豊臣秀吉

緊張なら、俺もしてる

イケメン戦国_主人公

(秀吉さんも・・・っ?)

イケメン戦国_主人公

嘘・・・!百戦錬磨の秀吉さんともあろう人が、緊張するわけが・・・

豊臣秀吉

おい、お前は俺をなんだと思ってるんだ

イケメン戦国_主人公

惚れた女と一緒にいて、緊張しない男なんてこの世にいないぞ

イケメン戦国_主人公

(そう、なの・・・?)

目を見開くと、秀吉さんの手のひらが私の頬を包み込んだ。

豊臣秀吉

まあ、お前がそんなに緊張してるって言うなら・・・
ちょっとずつ、触る

秀吉さんの親指が、私の下唇をやんわりと押し開く。
露わになった舌を、指先が軽くつついた。

イケメン戦国_主人公

ぁ・・・っ

ほんのわずかな刺激で、あっけなく声が漏れた。
舌先を弄ばれるうちに、否応なしに喉が鳴る。

イケメン戦国_主人公

(っ・・・どうしよう)
(恥ずかしいのに、心臓が痛いくらいなってるのに・・・)
(もっと、触れてほしくなった・・・)

イケメン戦国_主人公

ひでよし、さん・・・

意地悪な指先のせいで、うまく名前を呼べない。

豊臣秀吉

ん・・・?

イケメン戦国_主人公

あ、の・・・

イケメン戦国_主人公

(もっと触って、なんて、言えない・・・)

もどかしくて、身体の奥に生まれた熱が行き場なく肌をめぐる。
まるでそれを見透かしたみたいに、秀吉さんの手のひらが、私の首筋を撫で、着物に忍び込んだ。

イケメン戦国_主人公

ん・・・っ

身をよじるけれど、秀吉さんの膝が私の脚に割り入り、絡め取る。

豊臣秀吉

だーめーだ、じっとしてろ

イケメン戦国_主人公

そんなこと、言われても・・・、ひゃっ

耳たぶを甘噛みされ、腰からぞくりとした痺れが這い上がった。
熱い唇が耳に触れたまま、甘い声を直接、注ぎ込む。

豊臣秀吉

言っただろ。逃がさないって
ひと月の間、ずっと、我慢してたんだ

イケメン戦国_主人公

(我慢・・・っ?)

私の帯をゆっくりと崩れさせていきながら、秀吉さんが息をつく。

豊臣秀吉

お前に早く触れたくて、堪らなかった
お前に世話を焼かれるんじゃなくて・・・
俺が、お前を、甘やかしたかった

イケメン戦国_主人公

(秀吉さん・・・)

暴いた肌に、キスが落ちてくる。
口づけられるたびに背中が反りかえるけれどーもう、嫌とは言えない。

イケメン戦国_主人公

私、も・・・

豊臣秀吉

ん・・・?

イケメン戦国_主人公

私だって、秀吉さんに、さわりたかった・・・

豊臣秀吉

え・・・

イケメン戦国_主人公

秀吉さんがケガしてた間、そっとキスするたび、本当は・・・もっとって、思ってた

豊臣秀吉

・・・・っ

イケメン戦国_主人公

恥ずかしくて、素直になれなくて、ごめん・・・

豊臣秀吉

-ああ、もう

イケメン戦国_主人公

(!?)

視界がくるりと反転し、次の瞬間、私は秀吉さんに組み敷かれていた。

豊臣秀吉

あんまり、煽るな
優しくできなくなるだろう

イケメン戦国_主人公

ん・・・っ

唇を奪われて、一瞬、息が止まる。
荒々しく舌先を絡め取られ、私の身体は熱のかたまりになった。

イケメン戦国_主人公

んん、ぁ・・・っ

たどたどしくキスに応え、必死に、秀吉さんの背中を抱きしめ返す。

イケメン戦国_主人公

(肌が、熱い・・・)
(私も、秀吉さんも・・・)

呼吸を荒げながら、身体がゆっくりと、重なる。
おかしくなるくらいにうれしくて、涙が一筋頬を伝い落ちた。

豊臣秀吉

-・・・●●●

私の涙を指先で優しく拭い、秀吉さんが少し苦しげに目を細める。

豊臣秀吉

お前がいるから、今、俺は、ここにいる
お前に触れられて、どれくらい幸せか、・・・言葉じゃ、言えない
お前は、俺の、光だ

イケメン戦国_主人公

(秀吉さん・・・)

豊臣秀吉

愛してる

イケメン戦国_主人公

(私も、愛してる)

愛おしさは、胸の奥からいくらでも溢れだして、言葉にならずー
私はただ、秀吉さんの熱の全部を、受け止めた。


がろはる_尊

いつも世話してくれている秀吉を逆にお世話する主人公…ラブラブでいいなぁ♡