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イケメン戦国 | 豊臣秀吉プレミアストーリー⑤「夢のまた夢」

このページではイケメン戦国秀吉のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「夢のまた夢」幸福ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「夢のまた夢」

信長を救出し、最大の黒幕に勝利した秀吉たち。

安土に帰る道すがら、秀吉は今日は主人公を甘やかす…と囁くのでした。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


安土へ帰りついた私は、秀吉さんの御殿へと直行させられた。

(ふう、お湯を浴びたの、久しぶりだったな・・・)

湯浴みをさせてもらって部屋へ行くと、まだ秀吉さんは戻っていなかった。

(でも、秀吉さんのにおいがする・・・。お香の残り香かな)
(この部屋には何度も来たけど、なんだか落ち着かない)

俺との約束、忘れたとは言わせないぞ?
今夜は、寝かせないからな

(うー・・・駄目だ。心臓が口から飛び出しそう)


(覚悟をしておくからって言ったけど、全然できてなかった・・・っ)

部屋には当然のように布団が一組だけ敷かれている。
所在なく部屋の入口に立ったまま、息をついた時、

●●●、なんでつっ立ってるんだ?

わ・・・っ

背中から抱きすくめられ、肩に秀吉さんの顎が乗る。
耳に、秀吉さんの頬がかすかに触れ、それだけで全身にぞくりと甘い痺れが走った。

(意識し過ぎだ、私)

立ってたのは、その・・・何となく、落ち着かなくて

へーえ。それはまたどうして?

にこにこして尋ねながらも、秀吉さんは片腕を私の腰に優しく巻き付ける。

(分かってて、聞いてる・・・)

だって、しょうがないでしょう・・・っ?秀吉さんが、あんなこと言うから

あんなことって?

ぁ・・・っ

空いている方の手で、髪をゆるりとかき寄せられる。
露わになったうなじに、熱い唇が触れた。

ん・・・っ

(嫌、声が・・・)

口元を抑えようと手を伸ばす。
けれど先回りされて、顎を捕えられ、振り向かされた。

っ・・・何するの

何って、お前を抱きたい。それだけだ

(うわあ・・・っ)

耳の先まで熱くなり、秀吉さんの顔を見られない

あんまり、そういうこと、言わないで・・・

何で今さら、困ってるんだ?

困るよ、それは・・・っ
好きな人にそういうこと言われたら、言葉だけで変になる

・・・あのなぁ

秀吉さんが不意に、私をふわりと抱き上げた。

ひ、秀吉さん・・・?

俺だって同じだぞ
お前の言葉で、変になるんだ

柔らかい布団の上に、そっと横たえられる。

(あ・・・)

私の顔の両側に秀吉さんが両腕をつき、たくましい身体に閉じ込められた。

●●●・・・

(・・・・・・っ)

声ひとつで、身体の奥が蕩け出して崩れる。
帯をしゅるりと解かれ、肌が夜気にさらされた。

待っ、て・・・

いつまで?

(え・・・っ)

答えられないなら待ってやらない

指先がわき腹を撫で上げて、私の腕を大きく押し上げる。

や、だ・・・っ

俺だって、やだ、だ
お前の全部を見たいし、お前の全部に口づけたい。

そんな・・・ん、ぁっ・・・あっ

指先に始まり、二の腕から腰まで、ついばむように口づけの雨が降る。

(肌が、溶けそう)

自由な方の手で布団をぎゅっと掴んで、与えられる心地よさに耐える。
秀吉さんは身体を起こすと、今度は私のつま先を持ち上げた。

んんっ

舌でくすぐりながらキスをされ、びくっと脚が跳ねる。

(こんなの・・・太刀打ち、できないよ)

キスの雨が上へと昇り、脚を閉じようとするけれど、

じっとしてろ

ゃ・・・っ

やんわりと抑えつけられ、身動きできなくなった。
伸ばされた指がかすかに私に触れ、堪え切れずに背中が反る。

秀吉、さん・・・・っ

涙目になって訴えると、秀吉さんはもう一度私の上に半身を傾けた。

本当にお前が嫌なら、やめる

(そんな聞き方、ずるい・・・)

身体の芯に灯る熱に急きたてられ、私は恥ずかしさを堪え、首を横に振った。

・・・嫌じゃ、ないから、やめないで

・・・ん、素直で良し
まあ本当は俺も、やめてやる余裕なんてないけどな

秀吉さんがふっと笑って、唇を塞ぐ。

(恥ずかしくても、認めるしかない)
(私も・・・秀吉さんが欲しい。この人の全部に、触れたい)

深まるキスの中、身体じゅうをぐずぐずに溶かされ、肌を隙間なく重ねあってー
私は何度も何度も、声にならない声をあげた。

(ん・・・)

心地よい気だるさの中で目を開くと、部屋の明かりが消えていた。
夜着に着替えた秀吉さんが私に腕枕をしてくれながら、優しく目を細めている。

あれ、私・・・眠っちゃってた・・・?

少しだけな

そっか・・・

私は目を瞬かせて、秀吉さんの胸に鼻を埋めた。
裸のままだけれど、服を着て肌と肌が隔てられることが惜しい気がする。

(あんなに恥ずかしかったのにな)

なんだか、夢でも見てるみたいだな

夢・・・?

●●●、俺は・・・本気で思ってたんだ。いつ死んでも構わないって
辞世の句も、上の句だけ考えてあったくらいだ

(辞世の句って、死ぬ前に詠む歌のことだっけ)

寂しい気持ちで、私は尋ねた。

それは・・・どんな言葉だったの?

ー露と落ち、露に消えにし我が身かな

(露と落ち、露に消えにし我が身かな・・・)

凄絶な寂しさをはらんだ言葉の連なりが、胸に深く突き刺さる。

(それほどの覚悟で、秀吉さんは生きてきたんだ)
(楽しそうに笑ってる時も、怒ってる時も、悲しい時も、いつも、)
(こんなに儚くて綺麗で、寂しい歌を隠してたんだ)

今でも、その句を詠むつもりでいるの・・・?

いいや。今は、お前がいるからな

(よかった・・・)

お前を残して命を捨てるつもりは、もうないけど・・・
今があんまり幸せだから、夢じゃないかって、思ったんだ

(秀吉さん・・・)

切なさに押しつぶされそうになった時、夜闇の中に明るい笑みが灯った。

だけど・・・夢のまた夢でも、俺はお前に出逢うよ。運命だから

え・・・

笑うなよ?俺は、本気でそう思ってる
それくらい・・・お前が愛おしい

甘い声でそう告げられ、胸に刺さった寂しい言葉たちが、ゆっくりと溶けた。

っ・・・笑うわけ、ないでしょう

私は秀吉さんの首に腕を回し、強く抱き締めた。

(嬉しいって気持ち以外、何もない)

私も、秀吉さんを愛してる
きっと、何回生まれ変わっても、秀吉さんを好きになるよ

大きく出たな

ふっと笑って、秀吉さんが私の腰を引き寄せる。

ぁ・・・

脚が絡み合って、冷めかけた熱が一瞬で呼び起こされた。

秀吉、さん・・・

名前を呼ぶと、唇を塞がれた。
今夜、何回目のキスかもう忘れた。

(身体が、熱い・・・。私が私じゃ、ないみたいだ)
(本当に、変になったのかもしれない・・・)
(生まれ変わったみたいに、全身で、秀吉さんが欲しいと思ってる)
(肌が溶けて、ぴったりくっついて、二度と離れそうにない・・・)

水音を立てて唇が離れ、目を開けると・・・

ああもう・・・


ー幸せだ、本当に

秀吉さんが目の前で苦し気に笑った。

私も、そうだよ

(好きな人に好きだって言えて、触れて、抱き合えて・・・)
(こんなに幸せなこと、他にない)

言葉にするのももどかしく、またキスをする。
もつれ合うように、きつく抱き締められてー
私達は狂おしく、何度もお互いを求めあった。


「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」

大阪を拠点にしていないルートだからナニワがないんだね!!