がろはる_喜

このページではイケメン戦国秀吉のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「夢のまた夢」幸福ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「夢のまた夢」

信長を救出し、最大の黒幕に勝利した秀吉たち。

安土に帰る道すがら、秀吉は今日は主人公を甘やかす…と囁くのでした。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


安土へ帰りついた私は、秀吉さんの御殿へと直行させられた。

イケメン戦国_主人公

(ふう、お湯を浴びたの、久しぶりだったな・・・)

湯浴みをさせてもらって部屋へ行くと、まだ秀吉さんは戻っていなかった。

イケメン戦国_主人公

(でも、秀吉さんのにおいがする・・・。お香の残り香かな)
(この部屋には何度も来たけど、なんだか落ち着かない)

豊臣秀吉

俺との約束、忘れたとは言わせないぞ?
今夜は、寝かせないからな

イケメン戦国_主人公

(うー・・・駄目だ。心臓が口から飛び出しそう)


イケメン戦国_主人公

(覚悟をしておくからって言ったけど、全然できてなかった・・・っ)

部屋には当然のように布団が一組だけ敷かれている。
所在なく部屋の入口に立ったまま、息をついた時、

豊臣秀吉

●●●、なんでつっ立ってるんだ?

イケメン戦国_主人公

わ・・・っ

背中から抱きすくめられ、肩に秀吉さんの顎が乗る。
耳に、秀吉さんの頬がかすかに触れ、それだけで全身にぞくりと甘い痺れが走った。

イケメン戦国_主人公

(意識し過ぎだ、私)

イケメン戦国_主人公

立ってたのは、その・・・何となく、落ち着かなくて

豊臣秀吉

へーえ。それはまたどうして?

にこにこして尋ねながらも、秀吉さんは片腕を私の腰に優しく巻き付ける。

イケメン戦国_主人公

(分かってて、聞いてる・・・)

イケメン戦国_主人公

だって、しょうがないでしょう・・・っ?秀吉さんが、あんなこと言うから

豊臣秀吉

あんなことって?

イケメン戦国_主人公

ぁ・・・っ

空いている方の手で、髪をゆるりとかき寄せられる。
露わになったうなじに、熱い唇が触れた。

イケメン戦国_主人公

ん・・・っ

イケメン戦国_主人公

(嫌、声が・・・)

口元を抑えようと手を伸ばす。
けれど先回りされて、顎を捕えられ、振り向かされた。

イケメン戦国_主人公

っ・・・何するの

豊臣秀吉

何って、お前を抱きたい。それだけだ

イケメン戦国_主人公

(うわあ・・・っ)

耳の先まで熱くなり、秀吉さんの顔を見られない

イケメン戦国_主人公

あんまり、そういうこと、言わないで・・・

豊臣秀吉

何で今さら、困ってるんだ?

イケメン戦国_主人公

困るよ、それは・・・っ
好きな人にそういうこと言われたら、言葉だけで変になる

豊臣秀吉

・・・あのなぁ

秀吉さんが不意に、私をふわりと抱き上げた。

イケメン戦国_主人公

ひ、秀吉さん・・・?

豊臣秀吉

俺だって同じだぞ
お前の言葉で、変になるんだ

柔らかい布団の上に、そっと横たえられる。

イケメン戦国_主人公

(あ・・・)

私の顔の両側に秀吉さんが両腕をつき、たくましい身体に閉じ込められた。

豊臣秀吉

●●●・・・

イケメン戦国_主人公

(・・・・・・っ)

声ひとつで、身体の奥が蕩け出して崩れる。
帯をしゅるりと解かれ、肌が夜気にさらされた。

イケメン戦国_主人公

待っ、て・・・

豊臣秀吉

いつまで?

イケメン戦国_主人公

(え・・・っ)

豊臣秀吉

答えられないなら待ってやらない

指先がわき腹を撫で上げて、私の腕を大きく押し上げる。

イケメン戦国_主人公

や、だ・・・っ

豊臣秀吉

俺だって、やだ、だ
お前の全部を見たいし、お前の全部に口づけたい。

イケメン戦国_主人公

そんな・・・ん、ぁっ・・・あっ

指先に始まり、二の腕から腰まで、ついばむように口づけの雨が降る。

イケメン戦国_主人公

(肌が、溶けそう)

自由な方の手で布団をぎゅっと掴んで、与えられる心地よさに耐える。
秀吉さんは身体を起こすと、今度は私のつま先を持ち上げた。

イケメン戦国_主人公

んんっ

舌でくすぐりながらキスをされ、びくっと脚が跳ねる。

イケメン戦国_主人公

(こんなの・・・太刀打ち、できないよ)

キスの雨が上へと昇り、脚を閉じようとするけれど、

豊臣秀吉

じっとしてろ

イケメン戦国_主人公

ゃ・・・っ

やんわりと抑えつけられ、身動きできなくなった。
伸ばされた指がかすかに私に触れ、堪え切れずに背中が反る。

イケメン戦国_主人公

秀吉、さん・・・・っ

涙目になって訴えると、秀吉さんはもう一度私の上に半身を傾けた。

豊臣秀吉

本当にお前が嫌なら、やめる

イケメン戦国_主人公

(そんな聞き方、ずるい・・・)

身体の芯に灯る熱に急きたてられ、私は恥ずかしさを堪え、首を横に振った。

イケメン戦国_主人公

・・・嫌じゃ、ないから、やめないで

豊臣秀吉

・・・ん、素直で良し
まあ本当は俺も、やめてやる余裕なんてないけどな

秀吉さんがふっと笑って、唇を塞ぐ。

イケメン戦国_主人公

(恥ずかしくても、認めるしかない)
(私も・・・秀吉さんが欲しい。この人の全部に、触れたい)

深まるキスの中、身体じゅうをぐずぐずに溶かされ、肌を隙間なく重ねあってー
私は何度も何度も、声にならない声をあげた。

イケメン戦国_主人公

(ん・・・)

心地よい気だるさの中で目を開くと、部屋の明かりが消えていた。
夜着に着替えた秀吉さんが私に腕枕をしてくれながら、優しく目を細めている。

イケメン戦国_主人公

あれ、私・・・眠っちゃってた・・・?

豊臣秀吉

少しだけな

イケメン戦国_主人公

そっか・・・

私は目を瞬かせて、秀吉さんの胸に鼻を埋めた。
裸のままだけれど、服を着て肌と肌が隔てられることが惜しい気がする。

イケメン戦国_主人公

(あんなに恥ずかしかったのにな)

豊臣秀吉

なんだか、夢でも見てるみたいだな

イケメン戦国_主人公

夢・・・?

豊臣秀吉

●●●、俺は・・・本気で思ってたんだ。いつ死んでも構わないって
辞世の句も、上の句だけ考えてあったくらいだ

イケメン戦国_主人公

(辞世の句って、死ぬ前に詠む歌のことだっけ)

寂しい気持ちで、私は尋ねた。

イケメン戦国_主人公

それは・・・どんな言葉だったの?

豊臣秀吉

ー露と落ち、露に消えにし我が身かな

イケメン戦国_主人公

(露と落ち、露に消えにし我が身かな・・・)

凄絶な寂しさをはらんだ言葉の連なりが、胸に深く突き刺さる。

イケメン戦国_主人公

(それほどの覚悟で、秀吉さんは生きてきたんだ)
(楽しそうに笑ってる時も、怒ってる時も、悲しい時も、いつも、)
(こんなに儚くて綺麗で、寂しい歌を隠してたんだ)

イケメン戦国_主人公

今でも、その句を詠むつもりでいるの・・・?

豊臣秀吉

いいや。今は、お前がいるからな

イケメン戦国_主人公

(よかった・・・)

豊臣秀吉

お前を残して命を捨てるつもりは、もうないけど・・・
今があんまり幸せだから、夢じゃないかって、思ったんだ

イケメン戦国_主人公

(秀吉さん・・・)

切なさに押しつぶされそうになった時、夜闇の中に明るい笑みが灯った。

豊臣秀吉

だけど・・・夢のまた夢でも、俺はお前に出逢うよ。運命だから

イケメン戦国_主人公

え・・・

豊臣秀吉

笑うなよ?俺は、本気でそう思ってる
それくらい・・・お前が愛おしい

甘い声でそう告げられ、胸に刺さった寂しい言葉たちが、ゆっくりと溶けた。

イケメン戦国_主人公

っ・・・笑うわけ、ないでしょう

私は秀吉さんの首に腕を回し、強く抱き締めた。

イケメン戦国_主人公

(嬉しいって気持ち以外、何もない)

イケメン戦国_主人公

私も、秀吉さんを愛してる
きっと、何回生まれ変わっても、秀吉さんを好きになるよ

豊臣秀吉

大きく出たな

ふっと笑って、秀吉さんが私の腰を引き寄せる。

イケメン戦国_主人公

ぁ・・・

脚が絡み合って、冷めかけた熱が一瞬で呼び起こされた。

イケメン戦国_主人公

秀吉、さん・・・

名前を呼ぶと、唇を塞がれた。
今夜、何回目のキスかもう忘れた。

イケメン戦国_主人公

(身体が、熱い・・・。私が私じゃ、ないみたいだ)
(本当に、変になったのかもしれない・・・)
(生まれ変わったみたいに、全身で、秀吉さんが欲しいと思ってる)
(肌が溶けて、ぴったりくっついて、二度と離れそうにない・・・)

水音を立てて唇が離れ、目を開けると・・・

豊臣秀吉

ああもう・・・


豊臣秀吉

ー幸せだ、本当に

秀吉さんが目の前で苦し気に笑った。

イケメン戦国_主人公

私も、そうだよ

イケメン戦国_主人公

(好きな人に好きだって言えて、触れて、抱き合えて・・・)
(こんなに幸せなこと、他にない)

言葉にするのももどかしく、またキスをする。
もつれ合うように、きつく抱き締められてー
私達は狂おしく、何度もお互いを求めあった。


ぱいせん

「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」

がろはる_喜

大阪を拠点にしていないルートだからナニワがないんだね!!