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イケメン戦国 | 真田幸村プレミアストーリー⑥「灼熱の想い」

このページではイケメン戦国幸村のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「灼熱の想い」情熱ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「灼熱の想い」

未来を変えるために元の時代に帰ることを決心した主人公

現代に帰って三か月後、ワームホールから手を差し伸べてきたのは幸村でした。。。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


(ここは……)

目を開くと、三ヶ月前と同じ場所に私は立っていた。
前と違うのは、幸村の腕の中に抱き締められていること。

っ……くらくらすんな、これ。●●●、お前、大丈夫か?

うん…

なら良かった

笑顔を浮かべる幸村の頬に、手のひらで触れる。
たしかな体温が伝わって、雨に濡れた私の指先を温めた。

来い、●●●
今度こそ断わらせねえからな
お前は、俺と生きろ

(夢じゃ、ない。幸村と一緒に……戦国時代に戻ってきたんだ)

一体、どうして……

佐助に、お前がいなくなってからのこと、全部聞いた

(佐助くんに……?)

お前が未来を変えるために、元の時代に戻るって決めたことと…
三月(みつき)後にまた、こことお前の時代が繋がる機会があるってこと

それから…

(っ…!?)

むにっと頬をつままれて、幸村の顔が間近に迫る。

お前が俺に、未練タラタラだってこともな

っ…え…?

……佐助に言われた
お前の笑顔が痛々しくて、見てられないって
もう一度笑わせるために、迎えに行けって

●●●さん、時間がないからこれだけ伝えておく
俺は……君と一緒には帰らない

え…!?

ガイドブックに名前が載ってたのは君だけだ

俺は残って顕如討伐隊のところに戻る

なんで急にそんなこと……っ

急じゃない。あのガイドブックを読んだ時から考えてたことなんだ
俺には……やり残したことがある

(佐助くんがやり残したことって……こういうことだったの?)

目の前にいる幸村を、ひたすら見つめる。
差し込む月明かりの下で、ふたつの瞳がきらきらと眩しく輝いた。

佐助くんは、今どこに……?

合戦の手助けをしたあと、俺の城に来ることになった

幸村の城……?

あれから、織田軍との同盟は解消して敵同士に戻った
だけど、お互い合戦で兵が疲弊してることもあって休戦になったんだ

信玄様は散り散りになってる武田家の家臣達を集めて国に帰れることになって…
俺も、故郷の城に戻ることにした

(そうだったんだ……)

血の気が多い謙信様のとこよりのんびり暮らせそうだから、一緒に来いって佐助を誘った
俺の故郷で、お前が来るのを待ってるぞ、あいつ

幸村が私の頭をくしゃっと撫でる。
大きな手のひらが、私の心の奥まで、甘やかした。

(幸村……)

お前が泣いても喚いても、二度と離さねえからな

怒って、ないの…っ?

あ?俺に怒る理由ねーだろ
それに、言っただろうが

俺はお前を守るって。…お前じゃなきゃ、駄目だって
手離す気なんて、とっくになかった
追いかけるって約束したしな

(それって……)

お前が、俺を愛してないって言うなら…
今度は俺が、お前を追いかける

え…

めためたに惚れさせてやるから、待ってろ

(それで、本気で、追いかけてくれたの…?)

五百年の時さえ駆け抜けて、幸村は私を迎えに来てくれた。
何度も繋いだ大きな手で、私をここにまた、連れてきてくれた。

っ……あのね……

ん?

愛してないなんて、嘘だったの

…………

本当は、私……っ

言わなくても、お前の顔に書いてあった

(え…?)

私の頬を幸村の手のひらが包み込む。
瞳の奥に炎をともして、幸村は微笑んだ。

ほんとお前、嘘つくの下手な

(ばれてたんだ……)

でもまあ、言えよ

え…

俺のこと、どう思ってる?

(今までと反対だ…)

幸村は答えをとっくに知りながら、私の言葉を待っている。
別れたあの日、抱き締められなかったたくましい身体に、ぎゅっと抱きつく。

……っ

愛してる…。世界で一番、他にはなんにもいらないくらい、愛してるよ

…ん

幸村と一緒に生きる。絶対絶対、離れないから…

……ん

背中に腕が回されて、ぴったりと胸が重なり合う。

別れ際にひどい嘘ついて、ごめん…

もういい。今こうして、お前が腕ん中いるからな
それよりとっとと顔上げろ。三月(みつき)も我慢させやがって

(あ…)

幸村が背中に片手を回したまま、空いている手で私の顎を持ち上げる。
そっと唇が触れて、熱が伝わった。

ねえ、幸村…

ん?

もっと……触れても、いい?

……っ
ふざけんな
俺のセリフだ、バーカ

(あ……っ)

もう一度唇を塞ぎながら、幸村の腕に力がこもる。
求め合うように舌先が溶けて、むさぼるように口づけが深くなる。

ん……、んんっ

息ができないくらい心臓が鳴っている。
それでもやめてほしくなくて、幸村の首にすがりついた。

(さよならするって決めたあと……私はどうして、幸村に背を向けてひとりで歩けたんだろう)
(もう思い出せない)
でも……思い出さなくても、いいんだ)

幸村の唇が、頬に、うなじに、暴いた胸元に、次々に口づけを降らせていく。

ぁっ……、ふ……

殺しても声が漏れるけれど、恥じらう余裕させない。

言っとくけど、手加減なんてできねえから

え…?っ…ぁ…

苦しげに囁き、幸村が足を絡める。

離れてる間、お前のことを何度も考えた
こうして抱いて、声、聞きたくて……頭がおかしくなるかと思った

(っ……私だって……同じだよ)

与えられる激しい疼きに支配されて、足元から崩れそうになるけれど、
幸村の手がしっかりと私を支え、離さない。

ゆき、むら…

……

……ゆきむら……っ

……●●●

少し掠れて余裕のない幸村の声が、耳に溶けて…
灼熱に似た愛おしさが、私を内側から焼き尽くしていく。

私はその夜、何度も何度も、幸村の名前を呼んだ。
幸せで、嬉しくて、ただ名前を呼ぶくらいしか、できなかった。


未来まで追いかけてくる恋人…もうキュンキュンしてしまいますね♪

最後の名前を呼び合うシーンが二人の会えないつらさや切なさを物語っていてすごくイイ♡