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イケメン戦国 | 真田幸村プレミアストーリー④「燃える肌」

このページではイケメン戦国幸村のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「燃える肌」第十話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「燃える肌」

最大の敵、顕如のために一時、同盟を結んだ信長と謙信、信玄。

そのための条件として春日山に人質として派遣された主人公は、同じく織田に人質に出されてる幸村と再会を果たすのでした。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


(幸村に……逢いたいな)

春日山城の廊下を渡りながら、胸がきゅうっとなって、立ち止まったその時…

???「あー…ったく、こんなところにいやがった」

(……!この声…っ)

振り返ろうとした瞬間、身体がふわりと宙に浮く。

きゃ…!?

私を両腕で横抱きにして、幸村が目の前で、満面の笑顔を見せた。

……お待たせ

幸村……!

(夢じゃないよね)

半信半疑で、幸村の耳をそうっと引っ張ってみる。

……?何すんだよ

あ、本物だ…

んだよ、寝ぼけてんのか?
言っとくけど今夜は寝かせる気ねーからな

(え、わ……っ)

私を抱いたまま、幸村はすたすたと歩きだし、
城の一角にある部屋へと私を連れ込んだ。

ここ、幸村の部屋……?

ん。居候(いそうろう)の身だから仮住まいだけどな

(さっぱりしてて物が少ないな。幸村らしい…)

幸村は腰を下ろすと、あぐらをかいてその上に私を座らせた。

本当の住まいは、別んとこにある

幸村の故郷に?

おー

(そっか…。あっ、そうだ、今はしんみりしてられる状況じゃなかった)

ねえ、同盟はどうなったの?

当然、話つけてきた。信長一行を越後へ連れてきて、城下の御殿に案内したところだ

(信長様達が越後に来てるんだ…!)

さっき信玄様のとこにも顔出して、説得してきた
明日の昼、この城の広間で、同盟締結のための会議をする

そう…。いよいよだね

心配そうな顔すんな。明日の会議で、必ず同盟を実現させる

力強い声で告げたあと、幸村は私を向かい合わせに抱き直す。

で、その前にお前との約束守りに来た

(ぁ……っ)

額に軽く口づけされて、顔がかぁっと熱くなる。

(約束って、あの時のこと?)

次に逢った時は、朝まで離さねえからそう思え

っ……え…!?

コレだけじゃ、もう足りねえ

耳元で囁かれた声がよみがえって、鼓動が高鳴りだした。

あれは約束って言わないよ…っ。私、何の返事もしてないし…

じゃ、今しろよ

で、でも…

…嫌?

(答えわかってて、聞いてる…っ)

幸村の長い指が髪に絡んで、ぴくんと肩が震える。

…嫌じゃ、ない、けど

なら、よし

(あ…っ)

髪をかきあげられて、うなじが夜気にさらされる。
すぐさま熱い唇が私の肌に触れた。

ん……っ

一瞬で身体が火照って、幸村の肩をぎゅっと掴む。
息つく間もなく、幸村が私の帯をしゅるりと解いた。

わ、待って待って待って…っ

この状況で待てる男がいたら会ってみてーもんだな

着物がはだけ、とっさに前をかきあわせようとするけれど、

だーめーだ

っ……!

幸村は私の腕を背中に回し、両手首を片手で束ねた。
暴かれた胸元に、幸村の唇が押し当てられる。

んん…っ

やんわりと吸い上げられて、甘い痺れに堪え切れず身体をよじる。

ほんと、待って…、お願い…

涙目になって告げると、幸村がじっと私の顔を覗きこんだ。

往生際の悪いヤツだな…。なんで今さら照れんだよ

だって、なんか…っ
幸村とちゃんと、こういうふうにするの、初めてだから…

え…

(っ…何言ってるんだろう)

へ、変なこと言わせないでよ、ばかっ

な…っ、お前が勝手に言ったんじゃねーか!

(恥ずかしい…っ恥ずかし過ぎて爆発する…!)

あー、も………っ
お前がそういう反応すると、俺にまでうつるだろうが!

し、知らないよ…っ

肌を重ねたことはあるのに、あの時どうして幸村に自分から触れられたのか思い出せない。

(幸村に触れられて、すごく嬉しいのに…)

どきどきして、変になる…

……っ
あー……くそ

幸村は両腕で私を強く抱き締め直したあと、
まつ毛が触れ合うくらいの近さで、少し苦しそうに私を見つめた。

……すげー、好き

(っ……)

私だって……大好き、だよ

恥ずかしさを抑え込んで必死に幸村を見つめ返す。
飢えているような切実な声が、幸村の唇からこぼれた。

――…欲しい
寄越せよ、全部

(幸村……)

あらがうことができなくなって、唇を奪われる。

ん……っ

口づけはあっという間に深くなり…

んんっ……は、ぁ…

火がついたように身体がどこまでも熱を上げていく。

(もう、逃げられない…。逃げたり、しない)
(だって私もずっと……幸村にこうして欲しかった)

燃える肌を溶け合わせながら、私はすべてを、幸村にゆだねた。


久々の再会に素直じゃないけれど、喜び合う二人。
それでも、もう逃げあったりしない二人の体温は沸騰しています♡