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イケメン戦国 | 伊達政宗プレミアストーリー⑤「ふたつのからだ」

このページではイケメン戦国政宗のプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「ふたつのからだ」幸福ルート第十三話中盤の恋の試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「ふたつのからだ」

顕如に捕まってしまい、人質に取られてしまう主人公。

政宗の決死のダイブで二人はなんとか助かり、顕如も捕縛され、最後のピンチもなんとか乗り越えることができました♪

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


御殿の部屋につくと、政宗が横抱きにした私の身体を、布団の上にそっと降ろした。

……昨日はお前、布団に倒れこんでから、一瞬で寝てたな

昨日の私の姿を思い出すように、政宗が目を細める。

(そうだ……昨日は、びしょ濡れの着物を着替えて、政宗に抱きしめてもらって……)

政宗の腕があったかくて、気持ちよくて……いつの間にか寝ちゃってた

首に回した腕を解かずに、ぎゅっと政宗を抱き寄せると、
首筋に顔をうずめるようにして、政宗も私を抱き締めてくれる

今夜は、だめだからな

わ……っ

いたずらっぽく笑う政宗と一緒に、布団に横から倒れこむ。

お前がめちゃくちゃになるまで、寝かせない

……うん

横向きに倒れたまま、ささやき合った唇が重なる。

(あ……)

政宗の手が背に回されて、器用に帯の結び目を解いていく

……お前も、脱がせろ

……っ、……ん

耳元で囁かれて、ためらいがちに政宗の袴の紐を、つっと引く。

……はやく

っ……

私が政宗を脱がすのをためらっているうちに、
私の着物の帯はすっかり解かれて、襦袢一枚になっていた。

ほら、早く

やっ、待って……っ

襦袢の紐を探す手がくすぐったくて手元に全く集中できない。
なんとか政宗の着物をはだけさせたところで、襦袢の紐が解かれてしまった。

(あ……)

政宗が、夜気に肌を晒す私の上に覆いかぶさる。

脱がすのが遅かった罰だ。じっとしてろ

んっ

おへそのすぐそばに唇が触れて、政宗の身体の下でびくっと脚が跳ねた。

前から思ってたけど
お前、敏感すぎ

っ、だって、……っ

肋骨のあたりの、皮膚の薄いところから、胸の柔らかいところ、
肩の骨の硬いところまで上って、二の腕から、指の先まで、
唇で優しく愛撫されて、身体の隅々まで、熱くほてっていく。

(政宗に触れられるだけで、嬉しくて、おかしくなりそうなのに、)
(じっとなんて、してられないよ……)

……っ、政宗……

ん……?

私も……政宗に触りたい

……しょうがねえな

呆れたように笑って、政宗は、私を自分の身体の上に引き上げた。

どうぞ、ご自由に

(あ……)

上から見下ろすと、はだけた政宗の肩に、包帯がぐるぐると巻かれているのが見えた。

(撃たれた時の傷だ……)

不意に生々しい怪我のあとを見て、熱に浮かされた胸に痛みが走る。

(まだきっと、痛いよね)

……早くなおりますように

身を屈めて、そっとそこにキスする。

(もう政宗がこんな大きな怪我、しませんように)

傷にさわらないように、優しく何度もキスしていると、
政宗が痺れを切らしたように声を上げた。

……おい

ん……?

顔をあげると、頬を両手で包まれる。

そんなつらそうな顔して触られると、反応しづらい

……っ、ご、ごめん

ったく……
もう痛くないし、お前が気に病む必要なんてないって言っただろ?

……気に病んでるんじゃなくて、心配してるの
痛くなくても、私のための傷じゃなくても、
政宗が傷ついてたら、私は心配だよ

指先でそっと、包帯の上から肩に触れる。

(痛くても、苦しくても……政宗は言わないから、余計に)

それじゃあ、なるべく怪我しないようにしないとな

……うん、気をつけてね

政宗の返事に頷くと、政宗の表情が、少しくもった。

……本当は、戦に行かないのが、一番、お前にそんな顔させずに済むんだろうけどな

え……?

私を見上げる政宗のつぶやきは、少し不安げで、いつもより弱々しい。

お前、本当は俺に戦に行ってほしくないだろ

(政宗……)

政宗の瞳はいつになく真剣で、私も真撃に、それに応えた。

……ううん

……!

きっぱりと首を振ると、政宗は意外そうに目を見開く。

だって、もうわかってるから
政宗が戦い続けるわけも、どんなものを背負ってるのかも

…●●●

政宗が傷つくのは嫌だけど……政宗が政宗らしくいられないのは、もっと嫌
政宗は私にそのままでいろって言ったけど
政宗も、変わる必要なんてない
そのままの政宗が、私は好きなの

……っ

……だから、怪我するななんて言わないけど
怪我の心配するくらいは、許してほしいな

もう一度、包帯に覆われた肩を指先でなぞり、唇を寄せると、
ぐら、と身体が横に転がって、政宗と上下が逆転した。

(……っ?)

お前、本当に……いい女だな

政宗はさっきまでのくもっていた表情とは一転して、
温かい笑みを浮かべて、私を見つめていた。

変わらなくていいって言ってくれたところ悪いが
……実はお前と出会ってから、変わったことがふたつある

ふたつ……?

優しい声で、政宗は言葉を紡いだ。

伊達家の当主としてでなく……伊達政宗、俺個人として、
何よりも、守りたい奴ができたことと、
そいつと人生を楽しみ尽くすっていう、目標ができたこと

(政宗……)

それが誰なのかは、政宗の目が何よりも雄弁に私に伝えてくれる。

……その人もたぶん、同じ目標を持ってると思うよ

見つめ合ったままで、どちらからともなく唇を重ね合わせる。
触れるだけの小さな刺激にさえも、嬉しさで瞳が潤んだ。

ん……

(……無理に変わらなくてもいい。私も、政宗も)
(それでも、一緒に生きていけるって、)
(政宗となら、信じられるから……)

政宗の手が裸の身体の上をたどって、背中に回ると、更に深く唇が重なる。
私は次第に身体をとろけさせていく、政宗の熱に酔いながら、
それしか知らないみたいに、何度も政宗の名前を呼んだ。


いつも、明るい政宗ですが辛い過去があって、それを健気に主人公が支える未来が見えてきますねーいいシナリオでした♪