シリウスルートネタバレ・感想
このページでは『イケメン革命』シリウスルート18話~26話のストーリーネタバレ・感想を書いていくよ!!
彼からの手紙の内容やプレミアストーリー・スチルについてもネタバレしていくのでぜひ参考にしてみてくれ♪
選択肢などの情報は以下のネタバレ無しの攻略を参考にしてね!!
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第18話「AとB」
翌日、主人公はシリウスと一緒に、兵舎を発つレイとフェンリルを見送りました。
レイとフェンリルが遠ざかると、主人公とシリウスは兵舎に戻りますが、
シリウスは歩くのが早く、主人公が早足をしても追いつきません。
今までこんなことはなかったので、主人公は、
今まではシリウスが自分に合わせてくれていたのだと気付きます。
今日は急いでるのかな、と思いつつ小走りをしてシリウスの隣に並びますが、
シリウスはどこか上の空でした。
《廊下》
仕事に戻るというシリウスに、無理しないでくださいね、と声をかける主人公。
シリウスはあんたもな、と言うと微笑みながら、
苦労をかけるけど、それもあと10日の我慢だ、と言いました。
そして、「残りあと少し、よろしくな」と付け加えると、
シリウスはすぐに背を向けて遠ざかっていきました。
頭が真っ白になり、一歩も動けなくなる主人公。
シリウスが笑っていたことを思い出すと胸が強く痛み、涙が出そうになるのを堪えます。
嫌われたわけじゃないけど、別れの時もきっと今日と変わらず笑うのだろう、
と考えると、主人公は辛くなります。
さらに、思えば今までシリウスに本心を明かしてもらったことがないと思い出し、
ふと、花屋の女の子には本心を明かすのだろうかとも考えます。
しかし、それでも自分の気持ちは変わらないと前向きになる主人公。
あと10日間はシリウスのそばにいられると思い直し、
最後の最後まで恋をしていようと決意し、顔を上げてようやく歩き出しました。
《執務室 深夜》
その日の深夜、執務室から物音が聞こえ、通りかかったセスが中を覗くと、
シリウスが大掃除をしていました。
今日は夕食をとる暇もなく仕事をしてたし、どうかしてるとセスはシリウスに言います。
何かあると大掃除をする癖のあるシリウスに、
セスは、もしかして主人公と何かあったのかと尋ねます。
しかしシリウスははぐらかし、主人公には帰る場所があるし、シリウスにも色々あると言います。
その色々とは何かセスが追求しますが、もういいだろ、とシリウスは答えようとはしません。
最後に、セスが「A『純粋な親愛』B『不純な情愛』シリウスが主人公ちゃんに抱いてる感情は、
さあどっち?!」と聞くと、
シリウスはA一択だと答え、セスを執務室から追い出しました。
《キッチン》
真夜中、主人公はキッチンでポタージュスープを作りながら、
「これくらいなら親切の範囲だよね?」と悩んでいました。
そこに、シリウスがやってきます。
昼間のことを思い出し、また“好かれてるけど恋じゃない”と思い知るのかと、
怖くなって緊張しながらも、主人公はシリウスに夜食を用意したから…と勧めます。
シリウスは夜食をもらうことにし、口に運びます。
シリウスが食事する姿を見て、主人公に笑みがこぼれます。
そんな主人公の様子を見て、シリウスはくしゃっと笑って「めげねえな、あんた」と呟きました。
主人公が不思議に思うと、シリウスはちょっと思い出したことがあって、
さっきセスに嘘をついてしまったと言いました。
「Aのつもりでいたんだが、とっくにBだったらしい」と。
それを暗号と勘違いした主人公に、シリウスはセスにも誰にも言うなと言います。
そしてシリウスは食事を終えても席を立とうとせず、主人公を座らせ、
お礼を言って主人公の頭を撫でました。
主人公は泣きそうになり、シリウスにそっぽを向け、窓の外が気になると誤魔化しました。
自分の気持ちを知ったらきっとシリウスは困る、そうしたらこんな風にのんびり過ごせない。
残りの時間、シリウスのそばにいたいから、この恋は隠しておかなくては、
と主人公は思いながら窓の外を見つめるのでした。
《赤の兵舎・ランスロットの部屋》
カイルが朝の診察にランスロットの部屋を訪れると、ベッドは空になっていて、
一枚のメモだけがありました。
『所用ができた。すぐに戻るから、このことは内密にしろ。決して騒ぐな、
そして、探すな ――ランスロット』
《黒の軍兵舎・中庭》
主人公がチャツネに朝ごはんをあげていると、急に眩しい光が辺りを包み、
光が消えるとそこからランスロットが現れました。
そして、ランスロットはマントに主人公を身体ごと呑み込み、自分と共に来いと言いました。
「返事は頷くだけにしろ。ケガをしたくなければな」と付け加えて。
シリウスの戸惑い
シリウスが、「めげねえなぁ、あんた」って微笑みながら言った時、
そして、「Aのつもりでいたんだが、とっくにBだったらしい」って続けた時、
思わず「え!?」って思ってしまいました。
そして、「よかったねぇ、主人公(;_;)」と思って、心の中でガッツポーズすら出ましたよw
でも、こっちはシリウスの気持ちもようやく知りましたが、主人公は何も知らず、
自分の気持ちがシリウスに伝わっちゃいけないって思ってるんですよね…。
シリウスも、気持ちを自覚したものの、伝える気はないんですかね??
キッチンでもまた「あと10日」ってシリウスが言った時には、
セスばりに「何なのよ!!!」って言いたくなっちゃいましたww
うーん、もどかしい…。
第19話「友との決闘」
ランスロットの行動に主人公は抵抗します。
すると、命令が聞けないなら…と、
主人公はランスロットの魔法で眠らされてしまいます。
《門前》
ランスロットが門前の花壇に水やりをしていると、
そこにチャツネがやってきて、シリウスの足に噛み付きます。
シリウスがどうしたと言うと、チャツネは『ついてきて』と言いたげに、
一目散に駆け出しました。
《中庭》
シリウスがチャツネの後を追いかけると、チャツネの巣のすぐそばに主人公のバスケットが落ちていました。
そして、チャツネが食い千切った赤いマントの切れ端をシリウスに押し付けてきました。
シリウスは、ランスロットが主人公をさらっていったんだと察しました。
《入らずの森》
主人公が目を覚ますと、ランスロットの腕に抱かれて馬に乗り、
入らずの森を走っていました。
ランスロットは主人公を赤の軍の兵舎に連れて行くつもりでした。
自分をどうするつもりなのか、と主人公がランスロットに尋ねると、
ランスロットはどうもせず満月の夜まで手元に閉じ込めておくと言いました。
更に、時が満ちたら元の世界に送り返すから2度と戻ってくるなと続けます。
結局無事に解放してくれる事になるその話に、主人公は違和感を覚え、
ランスロットに理由がわからないと言います。
すると、ランスロットは主人公に意見は求めてないと言い、
「次に無駄口を叩いたらその唇を永遠に閉ざす」と脅しました。
その言葉を聞いて主人公の全身に震えが走った時、シリウスが現れました。
シリウスの「待て」と言う言葉が聞こえ、ランスロットは馬のスピードを上げ、森の奥深くまで突き進みました。
《森の奥》
やがて夜になり、ランスロットと主人公、そしてシリウスが辿り着いたのは朽ち果てた廃墟でした。
シリウスがナイフを投げ、ランスロットの馬を止めると、
止む無くランスロットは主人公を腕に抱えて地面におりました。
シリウスも馬から降り、「ようやくお前とゆっくり話せるな」と言った後、
その前に主人公を渡せと言いますが、ランスロットはそれを断ります。
シリウスは、あと少しだけ我慢しろと主人公に言います。
ランスロットが、自分の魔力を使えばシリウスを指先ひとつで吹き飛ばせるのに、随分余裕だなとシリウスに言うと、
シリウスは知っているし、ランスロットの魔法が有限なことも知っていると言いました。
シリウスが言うには、生まれながら魔力を持った人間は魔宝石なしに魔法を使えるが、
引き換えに命を削るということです。
シリウスは、ランスロットが馬を使って赤の領地に帰っているのは
ランスロットの魔力が尽きかけてるからじゃないのかとランスロットに尋ねます。
ランスロットは肯定も否定もせず、シリウスこそどうやって自分のあとを
追ってきたのかと訪ねます。
すると、シリウスはマントの切れ端をひらひらさせ、目撃者がいて
馬車の足跡を探し出して追ってきたと言います。
それを聞いて、主人公はチャツネが知らせてくれたと気付きます。
シリウスは、主人公はクレイドルの戦いには無関係だから巻き込むなと言います。
話し合いで解決しようとするシリウスに、ランスロットは交渉の余地はないから去れと言いますが、シリウスはそれを断ります。
するとランスロットは「ならば――死あるのみだ」と言い、サーベルを抜きます。
主人公はシリウスに逃げてと言いますが、シリウスは
「馬鹿言え。あんたを置いては、どこへも行かねえ」と少しだけ笑って見せます。
ランスロットが「行くぞ」と言った瞬間、瞬時にシリウスがランスロットの手をねじり、
強引に剣を鞘に収めさせていました。
シリウスの強さに動揺する主人公に、ランスロットは、シリウスなら剣や銃がなくても
腕一本でたやすく人を殺せるだろうと言って、
シリウスには、自分の前で凡人のフリをしても無意味だと言います。
ランスロットはシリウスの拘束を力ずくで逃れ、「殺す気で行く」と言って、
シリウスに襲い掛かりますが、シリウスも避けては攻め、ランスロットも、ガードしながらも攻撃を返します。
どちらも動きが早すぎて、主人公は目で追えません。
やがてシリウスの攻撃がランスロットの胴に食い込むと、ランスロットは膝を折ります。
シリウスは間髪入れずに拳を突き上げますが、顎に当たる寸前で止め、目の色を揺らします。
シリウスは、ランスロットの汗に驚き、熱があるのではと尋ねて手をランスロットの
額へ近づけますが、ランスロットは触れるなと言ってシリウスの手を振り払います。
そして、唸るように「殺すか、殺されるか。お前と俺は今、それだけだ」と告げました。
ランスロットと戦う理由がないと言うシリウスに、
ランスロットは俺にはあると言い、黒の軍は自分の父親を殺して黒の橋にさらした、と続けます。
しかしシリウスは、黒の軍は一切関与していないし証拠もないと、確信に満ちた声で言い、
ランスロットがろくに調査もせずに決めつけるような男じゃないことも知っているし、
百歩譲って黒の軍の犯行だったとしても弔い合戦なんて発想はないはずだと言います。
更に、大戦を仕掛けたのには、何か理由があるんだろ!?と切り出し、
「言ってくれ、俺だけには。……頼むから」と言いますが、
ランスロットに愚かな男だと言われ、殴られてしまいます。
すると、シリウスは「……わからねえ野郎だな」と言い、血の混じった唾を吐き捨てた直後、
ランスロットの胸ぐらを掴み上げ、吠えました。
「愚かなのは、お前だろうが!」
シリウスに愚弄される覚えはないと言うランスロットに、シリウスは俺にはあると言い、
「お前は俺の、友人だ」と続けました。
しかし、こんなに近くで叫んでもシリウスの声はランスロットには届きません。
「……友人、か。……くだらん戯言だ」
シリウスはランスロットに、いつからそんな目をするようになったのか、腹から笑わなくなったのか、
そんなにまでして耐えなければいけないことなんて人生にはないし、
お前が笑えないような世界なら、世界の方が間違ってると言い、
「ランス、大事なもんの順番を間違えるな」と訴えかけました。
「……大事なものの順番なら、俺もお前と、そうは変わらん」とランスロットは呟き、
一瞬ひどく悲しそうな顔をしました。
そしてシリウスに、過去は忘れろ、シリウスの知る”ランス”はもういない、と言い、
俺の前から消えろと言って、ランスロットは魔法を放ちました。
するとシリウスの身体が吹き飛び、廃墟の壁に叩きつけられ、
そのままずるずると地面に沈みました。
殴り合いケンカ
どうしてキング自ら主人公をさらいに来たりしたんでしょう…
しかも、さらった後は満月の夜まで閉じ込めておくだけなんて…
使いようなんていくらでもあるのに。
主人公も感じていましたが、なんか変ですよね…。
シリウスの言葉に対してもかわすばかりのだし。
それなのに、最後に「大事なものの順番なら、俺もお前とそうは変わらん」って!!
何、どういう意味ですか?!
そして、シリウスは実は滅茶苦茶強かったんですね!!!
ランスロットと互角にやり合っているとか、さすがです。
今回、ランスロットの胸ぐらを掴んでるシーンがスチルになってるんですが、
物凄ーーーくかっこいいです!!!
スチルって、攻略キャラと主人公のシーンなのが当たり前と思っていたのでビックリしました!!
スチル「声はもう届かない」
第20話「シリウスの過去」
ランスロットの攻撃でシリウスの身体が吹き飛び、
シリウスは傷だらけになり意識を失います。
シリウスの傍へ駆け寄り、ランスロットへもうやめてと言います。
ランスロットは主人公の説得など聞こうともしませんでしたが、
主人公が、やめてと言うのは攻撃のことだけじゃなく、シリウスが悲しむことを口にするのはやめてほしいと言うことでした。
シリウスがどれだけランスロットを大事にしているか訴えかけます。
一歩も譲らない主人公に、ランスロットは興が削がれたと言って、踵を返しました。
そして、その時、ひとつだけ主人公に忠告していきました。
「お前が心からその男を守りたいのなら……
一刻も早くそばを離れ、シリウスの前に二度と姿を現さないことだ」
更に「お前は俺と似ている。――……シリウスにとっての凶星となる」と付け加え、
ランスロットは森の奥深くへと去っていきました。
シリウスに意識が戻ると、主人公はシリウスの背に腕を回して
自分に寄りかかってもらおうとしますが、シリウスはもたれようとはせず、
苦しげに、大したことない、と言いました。
それを聞いて、主人公はどこが大したことないんだと言い、こんな時くらい本音で話して頼って欲しいと訴えかけます。
すると、シリウスは主人公の腕の中でわずかに力を抜き、
ほんとに心配はいらないがさすがに痛いと言います。
主人公は、シリウスに何かあったら絶対に嫌だと涙を流します。
シリウスのために何もできなかったと言う主人公に、シリウスは
ちょうど今、主人公に結構救われていると言い、主人公の涙を拭います。
主人公がそんなこと言われたら余計止まらないと言うと、
シリウスはそれなら安心するまで思いきり泣きなと言いました。
主人公は、しばらくの間ものも言えずに、ただ泣いていました。
《森の奥 朝》
主人公が目を覚ますと明け方で、いつの間にか草の上に寝かされていました。
あたりを見回すと、シリウスが少し離れた場所で廃墟を眺めていました。
主人公が、ここは不思議な場所ですねと言うと、
シリウスがここは古い城の遺跡で500年以上前のものらしい、と言いました。
そして、7年前にここで、ランスロットとハールと3人で集まったことがあると話し始めました。
2人とは学生時代からの付き合いで、ハールは後輩、ランスロットは真面目な同級生で
シリウスの相棒だったと言います。
学生の頃のランスロットは、自分がキングになったら赤と黒の対立をなくしてみせると口癖のように言っていたと言い、
驚く主人公に、シリウスにとっては今のランスロットの方が驚きだと言います。
しかし、ハールが14歳の時、魔法の塔にスカウトされて寄宿学校をやめてしまったので、
3人で過ごしたのはほんの1年程度だと言います。
スカウトされたハールがどうしてお尋ね者になってしまったのかはシリウスも知らず、
魔法の塔に行ってからハールは急に連絡を絶ち、2年たってようやく届いた消息が
WANTEDのポスターで、国家転覆を目論む犯罪者扱いされていたそうです。
ランスロットはハールの国外追放以降、ますます国内の対立を解消すべきだと意見を強め、
赤と黒の対立を必ずなくして、クレイドルを平和にして、ハールの容疑も解消すると、志を掲げていたと言います。
そんなランスロットを尊敬していたシリウスの将来の夢は、
家業の花の農園と直営の小さな花屋を継ぐことだったそうです。
その話を聞いて、初めて主人公は黒の領地の花屋がシリウスの実家だったと知りました。
そして、学生時代シリウスとランスロットは、ランスロットがキングになっていつか赤と黒の対立がなくなったら、
堂々と黒の領地を通ってシリウスが継いだ花屋で花を買う、という約束をしていたと言いました。
そんな夢があったのに、シリウスはなぜ黒の軍に入ったのかと主人公が訪ねると、
当時は大学を出てすぐ家業を継いだけど、働き始めて1年たった頃、
ハールから手紙が届いたことがきっかけだったと言いました。
その手紙は話があるから国の外で落ちあいたいという内容で、地図を頼りに
シリウスが辿り着いた場所が、今主人公とシリウスがいるこの廃墟でした。
そこにはランスロットも同時に呼び出されていました。
シリウスは2人との再会を喜ぶも、ハールは旧交を温めるために呼び出したのではないと言い、
ランスロットに、自分を国外追放にしたのはランスロットの父親で、
魔法の塔の秘密を知ったハールは命からがら塔から逃走してランスロットの父親にすがったけれど、突き放されたと説明しました。
その内容に戸惑うシリウスに、ハールは、赤のキングと魔法の塔の最高幹部は、
ある野望のために代々裏で癒着していたと言い、違うか、とランスロットに問いかけます。
ランスロットは、それを聞いて戯言にも程があると言い、正統なる赤の軍に闇などなく、侮辱する気なら受けて立つ、と言い放ちました。
シリウスはハールの話を詳しく聞こうとランスロットに声をかけると、
敵軍の一介の市民が気安く語りかけるなと言います。
そして、赤の軍に入って和平など無用だと目が覚め、ハールの呼び出しに応じたのもハールを捕らえるためだと言いました。
ランスロットを信じていたハールは、ランスロットに魔法を放ち、
シリウスが止めに入るも、2人は戦いを始めてしまいました。
2人の戦いはドローで、傷ついたハールは姿を消して、ランスロットも
シリウスを残して去っていってしまったと、シリウスは言います。
ハールが語った『秘密』や『ある野望』が何かは調べてみたけれどいまだにはっきりしないそうです。
それから、ランスロットは覇者になる道を突き進み、ハールはランスロットを恨んだまま、
国外に身をひそめ続けました。
このことがきっかけで、シリウスは黒の軍に入って、
ランスロットやハールに声が届くところまで登りつめるために、夢を捨てたと言いました。
シリウスの望みは、力で国の統一を推し進めるランスロットを止め、
ハールを陽の光の下に連れ出すことで、自分の力と技と命はそのためにあって、何かあれば軍の大義よりも2人を選ぶと言います。
そして、シリウスはそんな無責任な自分が軍を背負って立つわけにはいかないけど、
背負って立つ人を支えるくらいはできるからクイーンを引き受けたと言いました。
シリウスの温かく深い本心を聞いて、主人公の胸の中にはやり場のない熱が渦巻いて、苦しくなりました。
シリウスは、昔話終わり、と言って、「身勝手な理由で戦ってるって知って、呆れただろ?」と笑って見せました。
主人公は、それを見て「またそんな風に笑う」と思い、シリウスを抱きしめ、
呆れてないけど、時間を巻き戻して7年前のシリウスを抱きしめられたらいいのにと思っただけだと言い、泣きました。そして、言葉が漏れました。
「だって私は、あなたのことが……」
主人公の想いが溢れかけた時、目が腫れるぞと言い、シリウスの手が主人公の顎をそっと持ち上げました。
(プレミアストーリー「玉砕覚悟のキス」へ続きます)
Canis Major
そして、シリウスは今もランスロットとハールを本当に大切に想っていることがよくわかりました。
辛い話なのに、笑顔を作って話すシリウスを見るとこちらまで苦しくなりました。。。
あと、あのお花屋さんは、シリウスの家族がやっているお店だったんですね。
お店の名前がやけにハッキリ書かれているなと思ったので、
調べてみたところ、“Canis Major”とは日本語で、星座のおおいぬ座のことでした。
おおいぬ座といえば、おおいぬ座の中の1等星がシリウスというのです!!
(冬の大三角形と呼ばれる星のひとつなので、ご存知の方も多いですかね?)
なんと、お店の名前にヒントが隠れていたんですねぇ。
(運営ってば、芸が細かいなぁw)
第21話「全ての元凶」
主人公とシリウスが馬車に揺られて黒の兵舎を目指しているころ、
満身創痍で赤の兵舎に帰還したランスロットが、カイルの治療を受けていました。
ランスロットの身体は限界に近づいていて、それは自分が一番わかってるだろ、と怒るカイル。
そんなカイルに、ランスロットは今日なら注射を打ってもいいと言います。
注射を打つくらいなら激苦の薬をバケツ一杯飲んだ方がマシとも言っていたことのあるランスロットのその発言に驚くカイル。
今の酷い症状をどう抑えるか頭を悩ましていたカイルは、すぐに仕度を整えました。
そして、手当てと診察を終えてカイルが部屋から出て行くと、
そこに魔法の光と共にアモンと言う男が現れました。
アモンの訪問は予期せぬものだったようで、驚くランスロットに、
アモンは「第二のアリスが現れたそうだな?なぜ知らせなかった」と言いました。
ランスロットはそんな些細なことを知らせる必要などないだろうと言い、
アリスは早晩自分が排除すると言いました。
アモンは、アリスを排除するのは構わないけれど、身柄は自分が引き受けると言います。
ランスロットは、主人公を排除してこの戦いにさえ勝てば、アモンと自分の野望は叶うのに何故だとアモンに尋ねます。
アモンは個人的な用だと含みを持たせるだけで、それ以上は説明しませんでした。
そして、アモンは赤の軍に加勢して黒の軍の兵力を少し削ぎ、
赤の軍に反撃のきっかけを作ってやったと言いました。
何をしたとランスロットが尋ねると、アモンは、ランスロットの部下からの報告を聞けと言い、
すぐにでも総攻撃を部下に命じろと言いました。
アモンの指図は受けないと言うランスロットに、アモンは
「我が魔法の塔の「切り札」を忘れたわけではないだろう?」と言い、
脅迫か?というランスロットに、友好の証として赤の兵舎の倉庫に大量の魔宝石を運び入れたから、それを使って一気に黒の軍を叩けと言いました。
ランスロットはブランケットの下で拳を握りしめ、低く呟きました。
「――…夕刻、出撃する。全軍の指揮は……この俺みずから執る」
《黒の領地 夕方》
主人公とシリウスが黒の領地へ入ると、領民がみんな表通りに出てきて騒いでいました。
馬車の外に出て事情を確認すると、領民は聞いてないのかい?!と驚き、
「黒の兵舎が、今日の昼間に……」と言いました。
《黒の軍兵舎》
馬車を全速力で走らせて兵舎へ帰ると、無残極まりない光景が広がっていました。
石畳は半壊し、街頭は叩き折られ、花壇が根こそぎ荒らされています。
急ぎ兵舎の中へ進むと、セスとルカがいました。
シリウスが二人に状況を確認すると、14時ごろ突然兵舎が魔法攻撃に襲われ、
外に出ていた兵が重傷を負い、近隣の領民も巻き込まれたそうで、
迎撃しようとしたけど剣も銃も破壊されて防げなかったとルカが言いました。
セスに、主人公とシリウスは今までどこにいたのかと尋ねられ、
昨日の朝主人公がランスロットにさらわれて、すぐに追跡して奪い返してきたと
シリウスは報告します。
それを聞くと、セスとルカは主人公の無事に安心すると同時に、
主人公がいなかったのは不幸中の幸いだったと言いました。
魔法攻撃を受けた直後、「第二のアリスを差し出せ」という声が聞こえたそうです。
もちろん誰も応じず、相手も主人公がいないことを察して、
「ついでに黒の軍の戦力を削っておくか」という笑い声と共に逃げまどう兵を襲ったということでした。
この攻撃は魔法を使えるランスロットの仕業かと思っていたルカ。
しかし、それは違うと言い、魔法の塔がこの戦いの裏で一枚噛んでる、
とシリウスは言いました。
すると伝令兵がやってきて、赤の軍が総攻撃に出たと報告しました。
更に、敵は公会堂を拠点としていて、指揮官はランスロットだと付け加えます。
シリウスはすぐに援軍を送ると言ってルカとセスに指示を出し、
主人公には部屋にいろと言いました。
少しだけ救護室に寄りたいと言う主人公に、無理はするなと言ってシリウスは兵舎へ歩き去りました。
シリウスが守り続けた「平凡」が、見えない悪意に根こそぎ奪われた光景を見て、
主人公は、大きな悲しみと怒りに呑みこまれないように歯を食いしばりながら、
兵舎へと歩き出し、必死に考えを巡らせ始めました。
《黒の軍兵舎 夜》
その夜、ルカを兵舎の守りに残し、セスとシリウスが前線に向かうことになりました。
主人公が意を決して出発する援軍のもとへ駆け寄ると、シリウスはセスにすぐに追いつくから先に行けと言います。
セスはシリウスに主人公の話をしっかり聞けと言い、主人公にはウインクを送ると、
隊列を指揮して先に出発しました。
主人公は自分も一緒に行くとシリウスに言いました。
すると、シリウスは訳を聞きました。
主人公は、昨日の戦いと今日の襲撃を受けて、ランスロットは昨日自分をさらったのではなく、
守ろうとしてくれてたんだと言い、覚えていることを全部話しました。
ランスロットと魔法の塔がつながっていたら、魔法の塔が主人公を狙っていることを
ランスロットも知っていてもおかしくないと言いました。
魔法の塔が主人公を狙って攻撃を仕掛けたら、黒の軍にも被害が及ぶから、
ランスロットは主人公を自分の手元に置いて、主人公のことも黒の軍のことも、
シリウスのことも守ろうとしていたのではないか、と主人公は考えを述べました。
そして、主人公は自分が前線に出れば魔法の塔の人達をおびき出すことが出来て、
すべてが明らかになれば赤と黒は戦わずに済むかもしれないと言いました。
更に主人公は、自分はみんなと戦うために行くのではなく、この戦いを止めるために行くと付け加えました。
主人公の説得に言い負かされ、シリウスは主人公とふたりで
この戦いを必ず食い止めると決めました。そして主人公に言いました。
「責任は俺がとる。――俺のそばを離れるな」
ランスロットの素顔
無理すると死んじゃうんじゃないの!?大丈夫!?!?
昔はシリウスと仲が良くて、今みたいに冷徹じゃなかったとか、
実は魔法の塔から主人公を守ろうとしていたとか知って、
ランスロットへの好感度が上がってきています。
あ、あと注射が嫌いってところは、ランスロットにも人間らしいところがあるんだなぁ
なんて思いましたw(そんな可愛い一面をここで見せてくるのは反則ですよww)
そんなランスロットのところに現れたアモンと言う男。
いかにも怪しい風貌ですが、この人が黒幕なんでしょうか?!
黒の兵舎をあんなに荒らして…ひどい!!
第22話「友を信じて」
翌朝、黒の軍が拠点とする公会堂のすぐそばまで、赤の全軍は迫っていました。
戦場にいるエドガーとゼロのもとに、敵側の最前線にシリウスが主人公を連れて現れたと伝令が入ります。
そこにランスロットがヨナとカイルと共に現れ、自分が前に出ると言いました。
そしてこう呟きました。
「……すべてにカタをつける時が来た」
ランスロットが背後から迫りくる一方、主人公が赤の軍の魔法攻撃を弾き飛ばします。
黒の軍の幹部たちには前線に着いてすぐ、昨夜主人公とシリウスが話したことを伝えていて、
幹部たちは驚きながらも主人公達の背中を押すと言ってくれました。
迫りくる兵はシリウスがうち崩し、
レイ・フェンリル・セスをはじめとする黒の軍に後押しされ、
主人公とシリウスはランスロットのもとへたどり着きました。
シリウスは、ランスロットに、自分たちは交渉に来ただけだと言い、
“ランスロットの知人”に登場してもらうために、主人公が前線に出ると言う情報をバラ撒きながら来たと言いました。
そして、シリウスが声高に「どっかで聞き耳立ててるんだろ?お前らのお望みのアリスを、ここに連れてきた」と言うと、
魔法の塔の魔法学者たちが現れました。
ランスロットとシリウス以外の両軍の幹部たちは驚きます。
そして、魔法学者たちは「アリスと黒のクイーンを招待にあがりました」
と言って、手元で魔宝石を光り輝かせました。
主人公は光につつみこまれ、何もかも見えなくなりました。
《魔法の塔》
目を開くと主人公は見知らぬ大広間、魔法の塔の中央に立っていて、
そこにはシリウスとランスロット、そして大勢の魔法学者たちがいました。
シリウスが、初めに確認させろと言って、魔法学者たちに、
「黒の兵舎を襲撃したのは、お前らか?」と尋ねると、
魔法学者たちは「いかにも。すべてはアモン=ジャバウォック様の御心のままに」と答えました。
すると、そこに魔法の塔の最高幹部であるアモンが現れました。
アモンがランスロットのことを”友人”と言うと、シリウスは耳を疑います。
アモンは、自分とランスロットが表裏一体となってクレイドルを支配すると言い出しました。
それを聞いたシリウスは、ハールが昔言った言葉は事実だったんだなと言い、
魔法の塔の秘密と言うのは、赤の軍と組んでクレイドルの実験を裏から握ることなのかとランスロットに確認します。
ランスロットはそれに対し、『赤の軍』ではなく、全て自分一人で決めたことだと言います。
その話を聞き、シリウスは自分の真の敵はアモンだったと確信しますが、ランスロットが止めます。
アモンは、自分の指示ひとつでこの国を吹き飛ばすことが出来ると言います。
魔法の塔は、国を滅ぼすほどの魔力を隠し持っていたのです。
そして、アモンはシリウスはここで死に、ランスロットは前線へ戻って黒の軍との決着をつけ、
主人公はここに残ってアモンのものになれと言いました。
更に、アモンには真の野望があり、そのために科学の国から来た人間を返すわけにはいかないと言うのです。
すると、シリウスは主人公をランスロットの方へ押しやり、ランスロットのことを
とことん信じることにしたと言って、敵の方へ飛び出していきました。
主人公が魔法学者を次々と倒し、アモンをめがけて飛び出したその時、
アモンの手元で銃口が光りました。
そして銃声が響くと、シリウスを庇ったランスロットの身体が床に沈み、肩から血が流れます。
その行動にアモンは、ランスロットが長い間自分をだまして、協力するふりをしていたと気付きました。
そして、倒れたランスロットを庇って身動きが取れないシリウスに、アモンが銃口を向けました。
ランスとシリウス
やっぱりアモンが黒幕でしたが、ランスロットはその黒幕相手に一人で何とかしようとしていたんですね…
友達も捨てて、軍のみんなにも真相は黙って。
…なんで一人で抱え込むんですか!馬鹿ぁ!!と言いたくなります(T_T)
で、そんな友人と好きな女(でしょ?もう断定しちゃっていいですよね?w)のために、
魔法学者を次々と倒していくシリウス。
戦いを嫌う人が、大切な人たちのために自ら前線に出ていくなんて…かっこよすぎですよ。
てっきり主人公が魔法を弾き飛ばしてあっさりアモンを倒すと思いきや、
そう上手くも行かせないんですね。ランスロットは撃たれちゃったし、どうするの!?!?
第23話「真実」
アモンが「さらばだ、黒のクイーン」と言ったその時、
「そこまでだ」と言う声と共に光が満ちて、ハールとロキが現れました。
シリウスがハールとロキを見て「どうしてここに」と言うと、
ロキは「そーんな怖い顔しないでよ」と言い、助けに来たと言います。
どうやら、ハールとロキは魔法の塔にかかわりがあるようでした。
一度引くぞと言うハールの提案に促され、主人公達3人は、
ハールの魔法によって、魔法の塔を後にしました。
強い光に包まれ、主人公は意識を失いました。
《赤の軍兵舎》
主人公が目を覚ますと、見知らぬ部屋でベッドに寝かされていました。
そこにゼロが現れ、主人公はここが赤の兵舎だと気がつきます。
話はシリウスから聞いたと言うゼロ。
主人公達3人はハールの魔法で赤の兵舎に運ばれ、その事をロキが前線に伝え、
赤の軍は兵舎にとんぼ返りしてきたと言います。
そして、ハールとロキは主人公たちを届けてすぐに姿を消し、
赤と黒の戦いは一時休戦状態になっているとのことでした。
主人公がランスロットの容体を尋ねると、一命を取り留め先ほど意識が戻ったとゼロが言いました。
そして、ランスロットが「何もかもを、ふたりに話そう」と言って、主人公とシリウスを待っている、と続けました。
《医務室》
ゼロの案内で医務室前に来ると、シリウスがいて、ふたりはお互いの無事に安堵しました。
そして、医務室に入るとランスロットとカイルがいました。
ランスロットがカイルに席を外すよう頼み、カイルが出て行くと、
主人公達はベッドのそばの椅子に腰を下ろしました。
ランスロットの真っ青な顔を見て、主人公はランスロットがどれだけ無理をして
戦場に立っていたのだろうと思いました。
シリウスはランスロットに、
“ランスロットはアモンと手を組んでいたけど、それはランスロットの意思じゃなく、
アモンにクレイドル全体を人質にとられ、弱みを握られていた”
という、自分と主人公の考えは、正しかったんだろと確認しました。
ランスロットはシリウス相手にこれ以上隠し事はできないと、真実を話し始めました。
クレイドルの支配を目論むアモンを危険視していたランスロットの父親は、
アモンの野望を潰そうとしたけれど、魂を抜かれた挙句殺されたとランスロットは言います。
そして、父親の代わりに、アモンといずれこの国を表裏から支配するという盟約を交わしたということでした。
盟約を交わさなければこの国を滅ぼすとアモンは言ったそうです。
アモンは大量の魔宝石をちらつかせて、クレイドル全土を人質に取ったのでした。
ランスロットの父親を殺した罪を黒の軍になすりつけたのも、アモンのアイデアでした。
ランスロットはアモンに近づき寝首を取るつもりでした。
アモンは容易に騙せる相手ではなかったので、そのために、部下にもハールにも、
そしてシリウスにも言わなかったということでした。
ランスロットは、シリウスに言わなかった理由について、こう言いました。
「……お前は、戦いが嫌いだろう?」
シリウスからの手紙「ありがとう」
今この時にたどりつくまで、えらく長かった。
自分の望みを諦めることはなかったが、少し疲れたと思うことは、何度かあった。
あんたの胸を借りた夜もそうだった。
あの温もりが、俺を支えた。
ありがとう。
主人公。あんたは俺にとって、かけがえのない人間だ。
それはこの先ずっと、変わらないだろう。
あんたが、どこに行っても。何があっても。
Sirius Oswald
変わらない友情
助けに来てくれただけで、やっぱり3人の絆はまだ健在だったんだなってわかります (;_;)
こんなタイミングで現れるなんて、ハールもロキもカッコ良すぎますね。
正義のヒーローじゃないですか!!
2人のおかげですぐ逃げることができて、ランスロットも一命をとりとめてまずは一安心。
そして、ランスロットから語られる真実…。
結局のところ、やっぱりランスロットもハールやシリウスのことが大事なんじゃないですか!!!
最後の「…お前は、戦いが嫌いだろう?」って一言で、泣きそうになってしまいました。
ランスロットってば、優しさに溢れてるじゃん!!めっちゃいい人じゃん!!!(;o;)
第24話「別離」
え…という不意をつかれたような声がシリウスから漏れます。
そして、ランスロットはシリウスを見上げ、
「どれほど兵としての素質が高かろうと、お前に軍服は似合わん」と言い、
更に、「ジョウロとエプロン……それが似合いだ」と付け加えました。
主人公はランスロットの表情を見て、数日前に自分がランスロットに言ったことを思い出し、ランスロットに謝りました。
ランスロットは謝る事ないと主人公に言い、悔しくもあったけど、主人公のような者がシリウスのそばにいることが嬉しくもあったと言いました。
ランスロットの話を聞いて、シリウスはランスロットに、
大事な友人を長いこと独りきりにしてしまったと謝りました。
ランスロットは苦しげな声で「…痴(し)れたことを言ってくれるな」と呟きました。
固く握手を交わす2人から目を背け、主人公は目元をこっそり擦るのでした。
《馬車の中》
それから主人公達は赤の軍が用意した馬車で、黒の兵舎へ帰還することになりました。
馬車の中、シリウスは次の一手を考えてあり、それは、赤と黒の両軍が協力してアモンを叩くというものでした。
主人公が意識を失っている間に、両軍に話もついているようでした。
シリウスの立てた作戦なら間違い無いと言う主人公に、シリウスは、
「何もかも、あんたのおかげだ」と言います。
シリウスは、魔法を弾き飛ばす力だけでなく、ランスロットに声が届く場所まで主人公が導いたと言い、
「あんたに出逢えてよかった」と言いました。
主人公が涙をこらえ、「アモンとの最終対決、私も頑張りますから!」と言うと、
シリウスはもう頑張るなと言いました。
主人公はその言葉を聞いて、笑顔が固まります。
強張る主人公の頬をシリウスは手のひらで包みました。
シリウスは主人公に、主人公は真っ先にアモンに狙われるし、アモンなら主人公がシリウス達に力を貸して
魔法を弾き飛ばすことも想定して策を立ててくるだろう、と説明します。
反論が見つからず、唇を噛む主人公。
更に、シリウスは俺がもう無理だと続けました。
「今この瞬間にも、アモンの裁量ひとつでこの国は消し飛ぶ。そう思ったら……
一刻も早くあんたを、銃弾も魔法も届かない世界に隠したくて、たまらない」
主人公は、自分の頬に触れるシリウスの手が、ほんの少しだけ震えていることに気づき、
「私が死ぬかもしれないことが……怖いって、思ってくれるんですか?」と尋ねます。
シリウスは怖いと言い、「こんな恐怖は初めてで、弱ってる」と付け加えました。
そして、つい最近個人的な望みがひとつ増えたと言い、シリウスの望みは、
ランスロットを止めること・ハールを明るい場所に連れ出すこと・主人公が生きて幸せで在り続けること、
だと言いました。
「世界の反対側で構わねえから……あんたは俺が任せた仕事を、ずっと続けてくれ。――頼む」
そう言うと、シリウスは人差し指と中指を主人公の口角にそっと押し当てます。
主人公は笑ってることが自分の仕事だ、とシリウスに言われた日のことを思い出します。
今になってなんで!?と思い、衝動のままシリウスの襟元にすがりつきます。
そして、シリウスにずるいと言います。
主人公の言うことをはぐらかしてばかりで、いつだって余裕で、本心を見せてくれなかったのに、
どうしてこんな時だけ…。
こぼれる涙を止める術がない主人公を、シリウスは抱き寄せます。
帰りたくないし、シリウスとも離れたくない主人公。
しかし、今聞いたシリウスの言葉が痛いくらいむき出しのシリウスの本音だとわかった主人公は、
『帰らない』なんて言えませんでした。
残された日々は、戦いに明け暮れるみんなを見守るうちに、あっという間に過ぎていきました。
《ガーデン 別れの夜》
30日目の真夜中、主人公は満月に照らされるガーデンにいました。
シリウス以外の黒の軍の幹部4人とは既に、泣きながら別れを済ませていました。
そして、みんなは最後まで主人公に優しく、暗黙の了解でシリウスだけを
主人公の見送りとして送りだしたのでした。
忘れ物はないかというシリウスに、そんなんだからパパって言われるんですよ?と
ロンドンから持ってきたバッグを抱えて、ぎこちなく笑みを返す主人公。
主人公は、結局シリウスに想いを伝えられなかったけど、これでよかったんだ、と思い、
決心が鈍らないうちに行かなくちゃと、別れの言葉を伝えようとした時、
シリウスが、主人公の靴が壊れかけてるなと呟きました。
実は魔法の塔でシリウスが以前買ってくれた靴を片方なくしてしまい、
元々履いてたヒールが折れた靴を自分で修繕したと説明し、
「まあ、なんとかなります」と言いました。
すると、シリウスはちょうどよかったと言い、主人公の前に跪くと、そっと足首に触れました。
シリウスは、餞別を用意したから受け取ってくれるかと言って、
自分の荷物から美しい靴を取り出しました。
壊れ物を扱うような手つきで、シリウスが主人公の靴を履き替えさせると、
そのサイズはピッタリでした。
主人公は、まさか…と以前シリウスとデートをした時のことを思い出し、
あの時に「今度はピッタリのやつをあんたに贈る」と言ったことを
覚えててくれたんだと思います。
そして、シリウスはオマケだと言って、主人公に花の球根を贈りました。
襲撃で主人公から貰った種からできるはずだったラディッシュが駄目になったので、
その代わりだとシリウスは言います。
主人公が何の球根か尋ねますが、それは咲いてのお楽しみってことで、
「俺の、ほんの気持ちだ」とシリウスは言いました。
主人公は絶対大事にすると思い、球根をハンカチに包んでバッグにしまいました。
シリウスに、「いつかまた……逢いに来ても、いいですか?」と主人公が尋ねますが、
シリウスは「駄目だ」と優しい笑顔で即答しました。
でも、シリウスがどんな想いで自分の事を送りだすか知ってしまった主人公は、
その返答を怒ることもできません。
主人公はこう思いました。
シリウスは自分のことを長年の親友と同じくらい大事に思ってくれている、
主人公がシリウスに抱く気持ちとは違っていても、それは確かな愛だ。
ただただシリウスの想いに応えるために、1秒後には滅びるかもしれないこの世界と
さよならするのだ、と。
「さよなら」と口にしたら泣いてしまいそうな主人公は、「――…それじゃ」とだけ言い、
唇を閉じてシリウスに背を向けます。
主人公がロンドンに続く光の穴に爪先を下ろそうとしたその時、
シリウスが主人公の名を呼び、手首を掴んで主人公を引き寄せ、
自分の胸板に主人公の背中を包みます。そして言いました。
「どうか元気で」
そのシリウスの優しすぎる声が、主人公の努力を水の泡にし、
主人公は涙があふれるままに振り向いて、シリウスの首に抱きつきます。
そして、一度だけ、そっと唇を触れ合わせました。
主人公が「最後の最後に、こんなことして、ごめんなさい。でも……っ」と言うと、
シリウスは「ああ、もう」と言って顔を歪ませると、主人公の腰を強く抱き寄せ、
噛みつくように主人公の唇を塞ぎました。
イケレボ史上最も切ない
どうして最後まで一緒に戦わせてくれないんですか!?
その理由が優しさに溢れていて、胸がぎゅーっと締め付けられます。。。
お互い想い合ってるのに…。
でも、確かにシリウスの言う通りで、主人公のことを想ったら元の世界に帰らせるのが一番なんですよね…。
俺の望みは、って話の最後に「あんたが生きて、幸せで在り続けることだ」なんて…。
このセリフでもう涙腺崩壊でした。
もう、シリウスってば、ずるいなぁ。
それに、最後に以前約束してた靴を用意しているところもずるい。
あと、また逢いに来てもいいかって聞いて「駄目だ」っていうところもずるい。
そして…最後に意を決して主人公がキスしたのに、返してくるなんて!!
どこまで泣かせるんでしょうか…ずるくて、カッコよすぎます!!
また、ぜひこの24話は、彼目線ストーリーを読んで欲しいです!!
この別れのシーンが何倍も切なくなります!!
(個人的には24話読了直後よりも、25話以降を読んでからの方がオススメです)
第25話「花言葉」
シリウスからのキスが甘く激しく、主人公の驚きと戸惑いは押し流されます。
儚い水音と共に唇が離れ、吐息が溢れました。
どうして…?と主人公は思いますが、言葉にならず、シリウスをじっと見つめますが
涙がとめどなく溢れて、視界が歪みます。
すると、シリウスは「…コレを、餞別に貰っとく」と言って主人公の胸元のリボンをしゅるりと解き、
主人公の身体をくるりと反転させ、優しく背中を押しました。
「気をつけて帰りな、主人公」
《穴の中》
呆然としたまま主人公は光の渦へ落ちていきます。
めくるめく色彩の中、不思議の国が遠ざかります。
落ちながら、主人公の頭の中には、
どうしてキスを返してくれたのか、
主人公の気持ちに気づいていたのか、
だから最後の最後にプレゼントであんなキスをくれたのか、
一体どんな気持ちで?
と、次々とシリウスへの質問が浮かびます。
歓びも悲しみも今が絶頂で、これ以上の瞬間なんて人生に二度と訪れない気がしました。
こうして、主人公の不思議の国の物語は幕を閉じました。
《黒の軍兵舎・門前》
夜が明けてすぐ、シリウスが兵舎に帰り着くと、セスが待っていました。
「お帰りなさい、女泣かせ」
というと、シリウスは見てきたように言うなと言いますが、
セスは「見てなくてもわかってるに決まってるでしょ!」と言います。
そして、セスはシリウスが主人公の気持ちに気づいていたことを知っていたと言い、
「最後の最後まで乙女心をはぐらかして…っ!鬼!ケダモノ!」と続けました。
シリウスは何とでも言えと言い、主人公の身の安全が最優先だと言いました。
すぐに前線に戻るぞというシリウスに、セスはそういうと思って
馬車を用意して待機していたと言います。
そして、セスは持ってきていたシリウスの軍帽を差出し、尋ねました。
「ねえ、これだけは答えて。本当に、ただの親愛だった?」
それは…とシリウスは軍帽を頭に乗せ、「まだ言わない」と呟きました。
なによそれ!?というセスの抗議を無視して歩き出しながら、
シリウスはこう続けました。
「――…真っ先に伝えるべき相手が、他にいるんでな」
《ロンドン》
主人公は元の世界に帰り着き、季節はめぐって春になっていました。
行方不明だった主人公が舞い戻った直後はちょっとした騒動になったものの、
真実を誰にも明かされないままそのことは忘れられ、平凡な日常が戻っていました。
しかし、主人公の心はクレイドルに囚われたままでした。
ほろ苦い気持ちを胸に、主人公は店主にちょっと散歩してくると言って、
職場の菓子店を出て、シリウスから貰った靴でハイドパークに向かいました。
《ハイド・パーク》
主人公はクレイドルから帰りついたその場所に、シリウスから貰った球根を植えていました。
主人公は、満月が昇る度いつもクレイドルへ戻ろうと考えていました。
行く方法は、わかっていて、以前ブランから“科学の国に帰るには科学の国の物を何か1つもって穴に飛び込めばいい”と
聞いていたので、きっと逆も同じだと考えていました。
主人公の手元には、シリウスから貰ったチョーカーや靴がありました。
しかし、帰ってきたら駄目だと言った時の、シリウスの優しい笑顔の記憶が、
この世界に主人公を踏みとどまらせていました。
それに、戦いの結末次第ではクレイドルはもうない可能性もあり、
主人公はここからみんなの無事、シリウスが生きていることを願うことしかできませんでした。
シリウスから貰った球根を、仕事の合間を縫って世話するうちに、
無事につぼみをつけるまでに育ちました。
ハイド・パークに着き、球根を植えた場所を見た主人公の目に、
鮮やかな青色をした、アイリスの花が飛び込んできました。
アイリスの花を見た主人公は、記憶を手繰り寄せてハッとします。
シリウスが以前言っていたアイリスの花言葉と、球根を渡される際に「俺のほんの気持ち」と
言っていたことを思い出し、アイリスの花がシリウスの気持ち!?と混乱します。
シリウスと会えなくなって長い時がたった今も、その恋はちっとも終わっていませんでした。
主人公は、「もういい。もう知らない!」と言って、シリウスに逢いに行って想いを伝える決心をします。
《ロンドン 満月の日》
満月の日、主人公は菓子店の店主に挨拶をし、辞めたばかりの店を後にします。
仕事の引き継ぎをして部屋も引き払い、お世話になった人にあいさつもして、
引き返せない状態になった主人公は、大荷物を抱えてハイド・パークを目指しました。
《ハイド・パーク》
主人公はハイド・パークに着くと、アイリスの花を目印に穴を探しますが、
暗くてよく見えません。
息を切らして芝の上を走っていると、「なあ、お嬢ちゃん。ちょっといいか」
と背後から声をかけられました。
先を急いでいると主人公が断ると、「悪いが、こっちも急ぎの用なんだ」と声が続きます。
その声にあれ?と思い、主人公はぴたりと足を止めます。
主人公は、自分の予想があまりにも突飛で、夢みたいで、怖くて振り向けずにいると、
更に声が聞こえました。
「こっちを向いてくれるか。久々に、あんたの顔をよく見たい」
嘘…と思いながらゆっくりと主人公が後ろを振り向くと、月明かりに照らされたシリウスがいました。
主人公がなんでここにいるのか尋ねると、シリウスは主人公に逢いに来たと言い、
別れ際に主人公の胸元からとったリボンをひらひらと振りました。
そのリボンを使ってシリウスは科学の国へ来たようです。
自分には「逢いに来ちゃダメだ」って言ったのに、なんで会いに来たのかと、
主人公が尋ねると、シリウスは自分が主人公を迎えに来たかったと言いました。
主人公がシリウスに抱きつくと、シリウスはしっかりと抱きしめ返してくれました。
シリウスは、ようやくアモンとの戦いにケリがついて、アモンと魔法学者は牢の中だと説明し、
みんな無事で主人公を待っていると言い、
最後に「別れ際、あんたに何の約束もしなくて、悪かった」と謝りました。
約束をしなかった理由は少し考えたらすぐにわかりました。
自分や仲間の命も、国ごと消えてなくなるかもしれなかったから、
そうなったときに主人公を永遠に待たせることになってしまうから、
何の約束も出来なかったんだ、と主人公は思いました。
主人公はシリウスは格好つけすぎだと言いました。
更に、もし自分が今夜ここにいなかったらどうするつもりだったのかと言うと、
シリウスは「何年かかっても見つけ出すつもりで来た」と言います。
悔しくて、嬉しくて、涙が出る主人公。
そして、もしも私に他に好きな人がいたらどうするんだと主人公に尋ねられると、
シリウスは「決まってる。口説き落として、連れ帰る」と余裕の笑みで答えました。
主人公はぎゅっとしがみついたまま、他に好きな人はいないけれど、
シリウスが主人公のことをどう思ってるか、ちゃんと言ってくれるまで帰らないと言います。
すると、シリウスは主人公の耳に唇を寄せ、言いました。
「逢いたかった。二度と離したくない」
「主人公。俺と、生きてくれ」
(プレミアストーリー「好きになった方が負け」へ続きます)
男たちの友情
別れのキスの真相は告げられないまま、主人公は元の世界に返されてしまいましたが…。
ちゃんとシリウスは気持ちを伝えていたんですね、アイリスの球根に。
主人公が大切に育て上げるって信じていて、アイリスの花言葉で伝わるってわかっていて、
そして…アイリスの花が咲く頃には迎えに行こうって最初から考えていたんでしょうか。
主人公のリボンもちゃっかり預かっていったし、セスから親愛だったの?って聞かれても
「真っ先に伝えるべき相手が他にいるんでな」って言ってたし。
まさかシリウスから迎えに来てくれるなんて思いもしなかったので、びっくりしました。
何年かかっても見つけ出すつもりで来たとか、仮に主人公に他に好きな人が出来ていても、
口説き落として連れ帰るとか…っ!!(;o;)
もう、かっこよすぎて、涙が枯れ果てました…
第26話「平凡な日常を」
主人公が数ヶ月ぶりに黒の兵舎へと足を踏み入れると、
兵舎はすっかり綺麗になっていました。
シリウスが大事にしていた「平凡な日常」が帰った来たんだなと、ホッとして息をついたとき、
チャツネがタックルして出迎えに来てくれました。
「私のこと覚えててくれたんだね!ありがとう」という主人公に、
チャツネは「当然」と言うように、主人公の鼻先をペロリとなめました。
《談話室》
談話室に足を踏み入れた途端、駆け寄ってきたみんなに、もみくちゃにされる主人公。
再会を喜び、顔を見合わせ、泣き笑いしていると、シリウスがそこまでだと言って、
主人公をみんなからべりっと引きはがしました。
なんでだめなの?というルカに、シリウスはなんででもと返します。
それを見てルカ以外の3人は状況を察し、セスがちゃんと説明しろと言います。
すると、シリウスは何食わぬ顔で「こういうことだ」と言って主人公を抱き寄せました。
みんな主人公とシリウスの様子に驚きながらも、祝福します。
そして、レイからの提案で主人公はまた黒の軍の兵舎で暮らすことになり、
お帰りパーティーが開かれることになりました。
《中庭》
準備の間ふたりでゆっくりしてろというみんなの気遣いを受け、
中庭を散歩する主人公とシリウス。
今後のことを考えていた主人公は気付き、シリウスに、
黒の軍に入った目的はほとんど果たされたんですよね、と言って、
これからどうするのかと尋ねました。
するとシリウスは、ハールはまだロキと一緒に森に身を潜めたままだし、
アモンもまだ秘密を隠しているようだと言い、
更に、赤と黒も一時休戦中だけれど、軍全体や領民たちの対立は根深くて
長年の確執は簡単には解けないからこそ、黒のクイーンで居続けることにしたと答えました。
平凡な日常が続いていくように、そのために黒の軍に居続ける、とシリウスは言いました。
《談話室 夜》
お帰りなさいパーティーは大勢の兵が詰めかけて大騒ぎになりました。
シリウスが談話室の隅で新人の兵達と談笑している一方で、
主人公は他の幹部から、シリウスと恋人になるまでの経緯について質問攻めにあっていました。
すると、ルカ以外の3人は主人公に一度も「好き」と言っていないことに気づき、怒ります。
主人公は言われてみれば…と思い、ルカもたとえシリウスでも好きって言わないのはよくない、と言います。
アタシがとっちめてやるというセスに、主人公は自分で聞きだすと言います。
4人と顔を見合わせ、主人公はシリウスに好きって言わせてみせる!と誓うのでした。
好きって言わせてやるEND
「どうもこうも、こういうことだ」なんて…(//▽//)キャー
これまでとの状況の差にとまどいながらもニヤけちゃいますよね…うんうん、わかるよ、主人公ww
恥ずかしいし、とまどうよね、でも嬉しくて仕方ないんだよねww
黒の軍のみんなと同じく、本当に良かったねーって言いたくなっちゃいます(*^_^*)
しかし、黒の軍のみんな(ルカを除くw)ってば鋭すぎますね。
主人公がシリウスから好きって言われていないなんて、正直気が付きませんでした(^_^;)
まぁ、なんせシリウスは三十路ですしね。
その歳になると「好き」ってあえて言わくなりますよね…。
さぁ、各エンドでどうやって「好き」と言わせるのか!?楽しみです♪