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イケメン革命 | ロキ=ジェネッタ プレミアストーリー④「雨の中の熱」

このページではイケメン革命ロキのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「雨の中の熱」第20話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「雨の中の熱」

戦いを終結するために一人、アモンと戦うために出て行ったハール。ロキは主人公を守るために眠りの魔法をかけて、ハールを追いかけます。

主人公はロキへの想いからその魔法を解き、魔法学者と戦うロキに助太刀します。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


――魔法学者を眠らせ、静かになった森の中で、ロキと私は向き合った。

アリス……、どうして

ロキに会いに、戻ってきたの

濡れたロキの頬に、手を伸ばす。

ずっと一緒にいるって、約束したでしょ?

っ……

ロキは泣きだしそうな顔で、強く私を掻き抱く。

……アリスの匂いがする

安堵したような声とは裏腹に、背中に回された腕には痛いくらい力が込められていた。

(ロキも、ロキの匂いがする)

こんなに雨に濡れているのに、陽だまりに似た香りが私を包んでいた。

どうやって、魔法を解いてきたの?

ただ願っただけだよ。ロキに会いたいって

(魔法を解くことができたのは、ロキの魔力が弱まっていたからかもしれない)
(でも、きっとそれだけが理由じゃないから)

夢だと自覚して、ロキへの想いが強まった時……自分の中に力が湧いてくるのを感じた。

……俺のそばなんかに来たら、だめなのに

……どうして?

せっかく、平和な世界に閉じ込めたんだよ
満月の夜がくるまで……安全な場所で、幸せに暮らしていればよかったのに

優しい言葉に、胸が締め付けられる。

(ロキは……私を、守ってくれてたんだね)

魔法で見せていてくれた夢の世界は、確かに平和そのものだった。
空は眩しいくらいに晴れていて、戦いの匂いなんて、全くしなくて。
けれどその世界に、ロキはいなかった。

ありがとう、閉じ込めてくれて

アリス……?

(ロキは私のことが“お気に入り”で、大事にしてくれたことはわかってる)

でも、私は平和な日常が続くロンドンでの暮らしより……
クレイドルで過ごす、ロキと一緒にいる時間の方が幸せなの

……!

驚いたようにロキは身体を離して、色違いの瞳で私を見つめる。

それにね、伝えなくちゃいけないことがあるんだ

(私はずっと、ロキに伝えたかった)

せいいっぱい背伸びをして、濡れたフードを引っ張って、

っ…………

私はロキの唇に、唇を重ねた。

私、ロキが好き

冷たい唇同士が触れ合って、溢れたのは、呆れるくらい熱のこもった想いだった。

…………

ロキはただ、戸惑うように瞳を揺らす。

(もう、言ってしまった)
(……後には、引けない)

……1つだけ、教えて

え……?

どうして……好きにならないでなんて言ったの?

――私はこれまで、平和な世界しか見てこなかったかもしれない。
馬鹿みたいに無防備で、色んな人に助けられて、守られて過ごしてきた。

(でももう、そんな甘いことは言っていられない)

世界は私のことなんて構わずに、突然の大雨のように景色を変えた。
隣で笑っていてくれたロキは、寂しげで、冷酷で、悲壮に満ちた顔を見せるようになった。
その顔に私は……心を掻き乱されて、目を背けることも、あった。

(平和な世界だけ見ていても、何もわからないままだ)
(ロキと正面から向き合うことから逃げていたら、私はきっと、守られるだけの存在のままだ)

ロキの本当の気持ちを、知りたい

(知ることを恐れていたら、前を向くことさえできない)
(それを教えてくれたのも、ロキだから)

冷たく激しい雨が降るこの世界でも、ロキの瞳は変わらず私を捕えている。

馬鹿だなあ、アリスは

吐息が触れるほどの距離で聞こえてきたのは、苦しい葛藤の末絞り出したような声だった。

……アリスから、したんだからね

え? ――っ、ん……

噛みつくように唇を奪うと、ロキはあっという間にキスを深くした。

ぁ……んんっ…

荒々しい熱に瞬時に呑まれて、とめどない想いが流れ込んでくる。
触れ合う唇は、“好き”という言葉と同じ意味を持っていた。

(……ロキも、同じように想ってくれているの?)

激しい雨の音に、あられもない水音が混じって……頑なだった彼の心が解けていくのを感じる。

俺、アリスにくっつくの、あったかくて好き

甘ったるい吐息の合間に、ひとりごとのような声が混じる。

でも……初めて知ったな

……ぁ…っ

再び唇を重ねると、ロキは一瞬だけ、奥まで舌で撫でた。
雨に濡れた指先は冷たいのに、身体の芯が痺れるほど火照る。

熱いね、アリスは

(っ……ばか)

妖艶な笑みを見せて、ロキは目を伏せぎゅっと私を抱きしめる。

雨が、降らない場所に行きたいな

え……?

前にも言ったでしょ? 雨は嫌いなんだ

(あ……そういえば)
(出会った時も、こんな風に冷たい雨が降っていて……ロキは寂しそうに濡れていた)

身体を離すと、ロキは覚悟を決めたかのように、いつもの明るい調子で言った。

場所を変えようよ、アリス
――全部、話すから。俺の本当の気持ち


イケ戦もイケレボも主人公の強さが際立つなー。こんな女子に私もなりたい!!