がろはる_喜

このページではイケメン革命ロキのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「雨の中の熱」第20話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「雨の中の熱」

戦いを終結するために一人、アモンと戦うために出て行ったハール。ロキは主人公を守るために眠りの魔法をかけて、ハールを追いかけます。

主人公はロキへの想いからその魔法を解き、魔法学者と戦うロキに助太刀します。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


――魔法学者を眠らせ、静かになった森の中で、ロキと私は向き合った。

ロキ

アリス……、どうして

イケメン革命_主人公

ロキに会いに、戻ってきたの

濡れたロキの頬に、手を伸ばす。

イケメン革命_主人公

ずっと一緒にいるって、約束したでしょ?

ロキ

っ……

ロキは泣きだしそうな顔で、強く私を掻き抱く。

ロキ

……アリスの匂いがする

安堵したような声とは裏腹に、背中に回された腕には痛いくらい力が込められていた。

イケメン革命_主人公

(ロキも、ロキの匂いがする)

こんなに雨に濡れているのに、陽だまりに似た香りが私を包んでいた。

ロキ

どうやって、魔法を解いてきたの?

イケメン革命_主人公

ただ願っただけだよ。ロキに会いたいって

イケメン革命_主人公

(魔法を解くことができたのは、ロキの魔力が弱まっていたからかもしれない)
(でも、きっとそれだけが理由じゃないから)

夢だと自覚して、ロキへの想いが強まった時……自分の中に力が湧いてくるのを感じた。

ロキ

……俺のそばなんかに来たら、だめなのに

イケメン革命_主人公

……どうして?

ロキ

せっかく、平和な世界に閉じ込めたんだよ
満月の夜がくるまで……安全な場所で、幸せに暮らしていればよかったのに

優しい言葉に、胸が締め付けられる。

イケメン革命_主人公

(ロキは……私を、守ってくれてたんだね)

魔法で見せていてくれた夢の世界は、確かに平和そのものだった。
空は眩しいくらいに晴れていて、戦いの匂いなんて、全くしなくて。
けれどその世界に、ロキはいなかった。

イケメン革命_主人公

ありがとう、閉じ込めてくれて

ロキ

アリス……?

イケメン革命_主人公

(ロキは私のことが“お気に入り”で、大事にしてくれたことはわかってる)

イケメン革命_主人公

でも、私は平和な日常が続くロンドンでの暮らしより……
クレイドルで過ごす、ロキと一緒にいる時間の方が幸せなの

ロキ

……!

驚いたようにロキは身体を離して、色違いの瞳で私を見つめる。

イケメン革命_主人公

それにね、伝えなくちゃいけないことがあるんだ

イケメン革命_主人公

(私はずっと、ロキに伝えたかった)

せいいっぱい背伸びをして、濡れたフードを引っ張って、

ロキ

っ…………

私はロキの唇に、唇を重ねた。

イケメン革命_主人公

私、ロキが好き

冷たい唇同士が触れ合って、溢れたのは、呆れるくらい熱のこもった想いだった。

ロキ

…………

ロキはただ、戸惑うように瞳を揺らす。

イケメン革命_主人公

(もう、言ってしまった)
(……後には、引けない)

イケメン革命_主人公

……1つだけ、教えて

ロキ

え……?

イケメン革命_主人公

どうして……好きにならないでなんて言ったの?

――私はこれまで、平和な世界しか見てこなかったかもしれない。
馬鹿みたいに無防備で、色んな人に助けられて、守られて過ごしてきた。

イケメン革命_主人公

(でももう、そんな甘いことは言っていられない)

世界は私のことなんて構わずに、突然の大雨のように景色を変えた。
隣で笑っていてくれたロキは、寂しげで、冷酷で、悲壮に満ちた顔を見せるようになった。
その顔に私は……心を掻き乱されて、目を背けることも、あった。

イケメン革命_主人公

(平和な世界だけ見ていても、何もわからないままだ)
(ロキと正面から向き合うことから逃げていたら、私はきっと、守られるだけの存在のままだ)

イケメン革命_主人公

ロキの本当の気持ちを、知りたい

イケメン革命_主人公

(知ることを恐れていたら、前を向くことさえできない)
(それを教えてくれたのも、ロキだから)

冷たく激しい雨が降るこの世界でも、ロキの瞳は変わらず私を捕えている。

ロキ

馬鹿だなあ、アリスは

吐息が触れるほどの距離で聞こえてきたのは、苦しい葛藤の末絞り出したような声だった。

ロキ

……アリスから、したんだからね

イケメン革命_主人公

え? ――っ、ん……

噛みつくように唇を奪うと、ロキはあっという間にキスを深くした。

イケメン革命_主人公

ぁ……んんっ…

荒々しい熱に瞬時に呑まれて、とめどない想いが流れ込んでくる。
触れ合う唇は、“好き”という言葉と同じ意味を持っていた。

イケメン革命_主人公

(……ロキも、同じように想ってくれているの?)

激しい雨の音に、あられもない水音が混じって……頑なだった彼の心が解けていくのを感じる。

ロキ

俺、アリスにくっつくの、あったかくて好き

甘ったるい吐息の合間に、ひとりごとのような声が混じる。

ロキ

でも……初めて知ったな

イケメン革命_主人公

……ぁ…っ

再び唇を重ねると、ロキは一瞬だけ、奥まで舌で撫でた。
雨に濡れた指先は冷たいのに、身体の芯が痺れるほど火照る。

ロキ

熱いね、アリスは

イケメン革命_主人公

(っ……ばか)

妖艶な笑みを見せて、ロキは目を伏せぎゅっと私を抱きしめる。

ロキ

雨が、降らない場所に行きたいな

イケメン革命_主人公

え……?

ロキ

前にも言ったでしょ? 雨は嫌いなんだ

イケメン革命_主人公

(あ……そういえば)
(出会った時も、こんな風に冷たい雨が降っていて……ロキは寂しそうに濡れていた)

身体を離すと、ロキは覚悟を決めたかのように、いつもの明るい調子で言った。

ロキ

場所を変えようよ、アリス
――全部、話すから。俺の本当の気持ち


がろはる_全身

イケ戦もイケレボも主人公の強さが際立つなー。こんな女子に私もなりたい!!