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イケメン革命 | ランスロット=キングスレープレミアストーリー④「忘却の彼方」

このページではイケメン革命ランスロットのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「忘却の彼方」第20話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「忘却の彼方」

黒の軍との開戦を控える中、主人公はランスロットの目的を知り、それを止めに行こうと彼の部屋へいきます。

しかし、ランスロットは……

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


私は、満月が訪れても、あなたのそばから離れたくありません

……なぜ、だ

手を握りしめながら、心を全て注ぐように伝える。

(だって……)

私しか、あなたの本当の心を知らないから

……っ

目の前の唇から低い声が零れ落ちる。

黙れ……

……ランスロット様?

吐く息が聞こえたその瞬間……、

!!

手首を捕まれ、ベッドに組み敷かれた。

ーー……黙れ、●●●

初めて呼ばれた名前に、時間が止まる。

ふっと視線をあげると、ひどく切ない瞳に捕らわれた。

お前の声を聞くと、お前の瞳を見ると……
心が、揺らぐ……

これ以上、……踏み込んでくれるな

胸に込み上げるのは、抗いようのない衝動だった。

気持ちよりも先に、この腕が目の前の身体を抱きしめる。

………っ…揺らいで、迷ってください
勝手なことを、言っているのは重々わかっています。……ですが

あなたに……いなくなってほしくない

……どういう意味だ

あなたは……明日、自分の命に代えても、使命を成し遂げるつもりでしょう?

馬鹿げたことを……

強がりにも似た声が、聞こえる。

言ったはずだ、使命を成し遂げるまでは死なんと

(嘘つき……)

それでは、成し遂げる『ため』、なら……?

……

触れあった部分から、本当の心が流れ込んできて、
たまらない気持ちになった。
目の前のこの方を失いたくないと、心が叫んでいた。

もうお願いごとは使い果たしてしまったけど……
お願いです、ランスロット様。…………どうか、死なないでください

……アリス

身体が離され、唇が微かに触れる。

(……っ)

その様な甘い戯言など、……もう聞きたくない

ん……っ……

まるで言葉を塞ぐようなキスに、心が掻き乱される。
呼吸が乱れるまで唇を奪われ、お互いの吐息が交ざり合う。

吐息の隙間で、想いを伝える。

……っ……、何度でも、言います
私は、あなたがいない世界なんて、望まない……っ

強く言ったその瞬間、ランスロット様の手が太ももに触れ、胸元に息がかかった。

……これ以上、余計なことを口にするようなら……
お前をこの手で、壊す……

言葉や肌に触れる仕草は強引なのに、耳に届く声はひどく切なく響く。

…………構いません
それで、あなたを繋ぎとめられるなら

……後悔しても、知らぬぞ

夜が深くなっても、ランスロット様は深く私を求め続ける。

……っ……、

……はっ

まるで言葉を奪うように、自分の迷いを振り切るように、私を抱く。
そして、私は、どんなに呼吸が乱れても、ランスロット様の背中に手を伸ばす。

離せ……
さもなくば、俺はお前を抱くことをやめん

(嫌だ……、離したくない)

汗で濡れた背中を、もう力が入らなくなった腕で抱きしめる。

……どうして、ここまでされて、抱きしめる腕を離さない

霞む意識の中、ランスロット様は私を抱き寄せて、
苦しそうに呟いた。

……どうしてっ

ランスロット、様……

苦しげな瞳を前に、私は意識を失った。
気づけば、部屋は昇ったばかりの陽ざしで白んでいた。

……

何度も何度も抱かれ、意識を失ってもなお、
自分の身体の一部を離そうとはしない●●●に、ランスロットは眉を寄せる。

この陽ざしが消える頃、満月が空に昇るのだろう。
乱れた前髪を、指先で撫でながら、呟く。

…………お前には、心を許しすぎた
お前がかたわらにいることが、心地よくて……つい心に、触れてほしいと願ってしまった

己の業(ごう)に、お前を溺れさせて……すまない

砂時計の砂と同じ速さで、言葉が落ちていく。

だが……俺にとってお前と過ごした日々は、
まるで一夜の夢のように、……幸福な時だった

だからこそ……、全てを忘れ、幸せになれ

ランスロットは、まるで恋の死出を見送るように、

●●●の額にそっとキスをし……、●●●の目を両手で覆う。

……●●●

優しい声が、部屋を満たしていく。

己の全ての幸いをかけ、…お前が幸せであることを、
この世界から、永劫に願い続ける

淡い光が、●●●を優しく包む。

ーー……アリスから、ランスロット=キングスレーの記憶を奪い去ろう。
ーー……記憶よ、消え去れ。


彼との思い出が消されてしまうなんて一番悲しいよ。。。