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イケメン革命 | フェンリル=ゴッドスピードプレミアストーリー⑤「愛してる」

このページではイケメン革命フェンリルのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

今回の「愛してる」第25話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「愛してる」

全ての黒幕アモンに人質に取られてしまった主人公。そしてそれを救いにくるフェンリルとレイ。

銃撃戦の末、アモンに勝利したあと、フェンリルはみんなに会う前に主人公と部屋に直行します。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


魔法の塔から帰還し私は、フェンリルの部屋へと直行させられた。

(部屋に入るの、初めてだ……)

こわごわ一歩中へ入ると、

(わ……っ)

ドアを後ろ手に閉めたフェンリルが、私を背中から抱きしめた。

今、右手と右足、一緒に出てたな

そ……そう、かな

肩越しに顔を覗きこまれるけれど、まともに顔を見られず、俯く。

(心臓、壊れそう……)

【回想】


セスさんはいるかな? ルカとシリウスさんも。皆に、ただいまって言いにいかなきゃ!


んー、それも、すっげーいいアイデアだけど……
何より先に、お前に滅茶苦茶にキスしたい
うんって言うまで、離さねーから


そう宣告されてから部屋に着くまで、ずっと鼓動が高鳴りっぱなしだ。

●●●、こっち向いてみ?

ええっと……ちょっと、待って

なんで

なんか、今になって、ドキドキして……

ふうん?

耳元で笑う気配がしたかと思うと、身体をくるりと反転させられる。

俺は、お前の顔見た瞬間から、こうなんだけど

フェンリルが私の手を導いて、固い胸板に当てさせた。

(あ……)

私と同じくらい、フェンリルの心臓も鳴っている。

結構前から、ずっとこうだ
お前が笑うたびに、俺はいつも、どうしようもない気持ちになってた

フェンリルの切実な眼差しが、心の奥まで届く。

(もう、はぐらかしたり、しないんだ)
(フェンリルの気持ちを、丸ごと全部、ぶつけてくれてる……)

目、つむれ

う、ん……

喉がカラカラで、返事をする声が掠れた。
まぶたを閉じると、唇をゆっくり塞がれる。

ん……っ

フェンリルが私の下唇にそっと歯を立て、噛んだ箇所に舌を這わせた。
肌の上を震えが走り、フェンリルの襟元をぎゅっと掴む。

(どうしよう、キスだけでもう、おかしくなりそう……)

けれど、フェンリルの腕は私の腰をしっかりと捕まえ、離そうとしない。
与えられるキスはどんなお菓子よりも甘く、息もできない。

んっ、ぁ……

その場に崩れそうになり、フェンリルの首にすがりつく。

フェンリル、待……って

……無茶、言うな

フェンリルは、ふ、と息をつくと、乱雑にジャケットを脱ぎ捨て、私を横抱きにした。

(わ……!)

そのまま真っすぐ、ベッドへと運ばれていく。
うっすら汗ばんだ首筋が間近に見えて、肌の火照りを煽った。

(さっきのキスのせいで、変になったかもしれない)
(どきどきして逃げ出したいのに……それと同じくらい、”もっと”って思ってる)

フェンリルは、私を大事そうにシーツの上へ横たえてくれたあと、
ゆっくりと覆いかぶさり、切なげに笑った。

あー……どうしたもんかな

な、何が……?

●●●が、触れられる距離にいるんだなって思ったら、
なんかそれだけで、幸せで頭おかしくなりそうだ

(そんなふうに、思ってくれるの……?)

上気した私の頬を、フェンリルの指が優しくなぞる。
私の、大好きな癖だ。

……同じだよ。私も今、どうしようもないくらい、幸せだよ

え……

1ヶ月前のあの日、フェンリルと別れてから、
フェンリルが”じゃあな”って言って背を向けた瞬間から、ずっと、
フェンリルに逢いたくて触れたくて抱きしめたくて、堪らなかった

●●●……

湿った吐息がベッドに満ちて、また、唇を重ねる。

ん……、んん……っ

さっきよりも丁寧に、お互いの熱を混ぜ合わせた。

(夢みたいだけど、夢じゃない)
(フェンリルがたしかに、ここにいる)

長いキスのあとで、フェンリルは、きつく私の身体を抱きしめた。
そして――耳元に唇を押しあて、これ以上ないくらい甘い声で囁いた。

ずっと前から、好きだったんだ、お前のこと

っ……うん。私も、好きだった
今も、大好きだよ

俺も……
愛してる

待ち焦がれた言葉を真っ向から注がれて、涙が溢れた。

もう1回、言って……

愛してる

もっと

……愛してる、●●●

私たちは、すき間がなくなるくらい抱きしめ合って――あとはもう、滅茶苦茶にキスをした。
ブラウスがはだけ、スカートが乱れて、声にならない声がこぼれていく。

フェン、リル……、好き

……ん

だいすき、愛してる

……ん。俺も、愛してる

飽きもせず何度でも、お互いに”愛してる”を繰り返す。
100万回言ったって、きっと伝え足りない。

……●●●

な、に……?

胸と胸を重ね合わせながら、フェンリルが掠れる声で呟く。

お前を手離せると思った俺が、バカだった
何があろうともう、離してやらねー

涙が止まらないのは、とろけるような心地のせいか、溢れるほどの幸福のせいか、わからない。
だけどもう、どちらでもよかった。

お前が欲しい。お前しか、いらない

(私だって……。フェンリルがそばにいる、それだけで、)
(ほんとに、何にも、いらない)

私たちはきっと今この瞬間、世界で一番の幸せ者だ。
明日も明後日も、一年後も……ふたりでいる限り、永遠に。


やっと素直になった二人。フェンリルもずっと我慢していたんですね。結ばれてよかった♡