がろはる_喜

このページではイケメン革命フェンリルのプレミアストーリーをネタバレしていくよ!!

ぱいせん_喜

今回の「愛してる」第25話後半のアバター試練プレミアストーリーになるぞ!!

プレミアストーリー「愛してる」

全ての黒幕アモンに人質に取られてしまった主人公。そしてそれを救いにくるフェンリルとレイ。

銃撃戦の末、アモンに勝利したあと、フェンリルはみんなに会う前に主人公と部屋に直行します。

※主人公の名前を呼ぶ部分は●●●にしています。


魔法の塔から帰還し私は、フェンリルの部屋へと直行させられた。

イケメン革命_主人公

(部屋に入るの、初めてだ……)

こわごわ一歩中へ入ると、

イケメン革命_主人公

(わ……っ)

ドアを後ろ手に閉めたフェンリルが、私を背中から抱きしめた。

フェンリル

今、右手と右足、一緒に出てたな

イケメン革命_主人公

そ……そう、かな

肩越しに顔を覗きこまれるけれど、まともに顔を見られず、俯く。

イケメン革命_主人公

(心臓、壊れそう……)

【回想】


イケメン革命_主人公

セスさんはいるかな? ルカとシリウスさんも。皆に、ただいまって言いにいかなきゃ!


フェンリル

んー、それも、すっげーいいアイデアだけど……
何より先に、お前に滅茶苦茶にキスしたい
うんって言うまで、離さねーから


そう宣告されてから部屋に着くまで、ずっと鼓動が高鳴りっぱなしだ。

フェンリル

●●●、こっち向いてみ?

イケメン革命_主人公

ええっと……ちょっと、待って

フェンリル

なんで

イケメン革命_主人公

なんか、今になって、ドキドキして……

フェンリル

ふうん?

耳元で笑う気配がしたかと思うと、身体をくるりと反転させられる。

フェンリル

俺は、お前の顔見た瞬間から、こうなんだけど

フェンリルが私の手を導いて、固い胸板に当てさせた。

イケメン革命_主人公

(あ……)

私と同じくらい、フェンリルの心臓も鳴っている。

フェンリル

結構前から、ずっとこうだ
お前が笑うたびに、俺はいつも、どうしようもない気持ちになってた

フェンリルの切実な眼差しが、心の奥まで届く。

イケメン革命_主人公

(もう、はぐらかしたり、しないんだ)
(フェンリルの気持ちを、丸ごと全部、ぶつけてくれてる……)

フェンリル

目、つむれ

イケメン革命_主人公

う、ん……

喉がカラカラで、返事をする声が掠れた。
まぶたを閉じると、唇をゆっくり塞がれる。

イケメン革命_主人公

ん……っ

フェンリルが私の下唇にそっと歯を立て、噛んだ箇所に舌を這わせた。
肌の上を震えが走り、フェンリルの襟元をぎゅっと掴む。

イケメン革命_主人公

(どうしよう、キスだけでもう、おかしくなりそう……)

けれど、フェンリルの腕は私の腰をしっかりと捕まえ、離そうとしない。
与えられるキスはどんなお菓子よりも甘く、息もできない。

イケメン革命_主人公

んっ、ぁ……

その場に崩れそうになり、フェンリルの首にすがりつく。

イケメン革命_主人公

フェンリル、待……って

フェンリル

……無茶、言うな

フェンリルは、ふ、と息をつくと、乱雑にジャケットを脱ぎ捨て、私を横抱きにした。

イケメン革命_主人公

(わ……!)

そのまま真っすぐ、ベッドへと運ばれていく。
うっすら汗ばんだ首筋が間近に見えて、肌の火照りを煽った。

イケメン革命_主人公

(さっきのキスのせいで、変になったかもしれない)
(どきどきして逃げ出したいのに……それと同じくらい、”もっと”って思ってる)

フェンリルは、私を大事そうにシーツの上へ横たえてくれたあと、
ゆっくりと覆いかぶさり、切なげに笑った。

フェンリル

あー……どうしたもんかな

イケメン革命_主人公

な、何が……?

フェンリル

●●●が、触れられる距離にいるんだなって思ったら、
なんかそれだけで、幸せで頭おかしくなりそうだ

イケメン革命_主人公

(そんなふうに、思ってくれるの……?)

上気した私の頬を、フェンリルの指が優しくなぞる。
私の、大好きな癖だ。

イケメン革命_主人公

……同じだよ。私も今、どうしようもないくらい、幸せだよ

フェンリル

え……

イケメン革命_主人公

1ヶ月前のあの日、フェンリルと別れてから、
フェンリルが”じゃあな”って言って背を向けた瞬間から、ずっと、
フェンリルに逢いたくて触れたくて抱きしめたくて、堪らなかった

フェンリル

●●●……

湿った吐息がベッドに満ちて、また、唇を重ねる。

イケメン革命_主人公

ん……、んん……っ

さっきよりも丁寧に、お互いの熱を混ぜ合わせた。

イケメン革命_主人公

(夢みたいだけど、夢じゃない)
(フェンリルがたしかに、ここにいる)

長いキスのあとで、フェンリルは、きつく私の身体を抱きしめた。
そして――耳元に唇を押しあて、これ以上ないくらい甘い声で囁いた。

フェンリル

ずっと前から、好きだったんだ、お前のこと

イケメン革命_主人公

っ……うん。私も、好きだった
今も、大好きだよ

フェンリル

俺も……
愛してる

待ち焦がれた言葉を真っ向から注がれて、涙が溢れた。

イケメン革命_主人公

もう1回、言って……

フェンリル

愛してる

イケメン革命_主人公

もっと

フェンリル

……愛してる、●●●

私たちは、すき間がなくなるくらい抱きしめ合って――あとはもう、滅茶苦茶にキスをした。
ブラウスがはだけ、スカートが乱れて、声にならない声がこぼれていく。

イケメン革命_主人公

フェン、リル……、好き

フェンリル

……ん

イケメン革命_主人公

だいすき、愛してる

フェンリル

……ん。俺も、愛してる

飽きもせず何度でも、お互いに”愛してる”を繰り返す。
100万回言ったって、きっと伝え足りない。

フェンリル

……●●●

イケメン革命_主人公

な、に……?

胸と胸を重ね合わせながら、フェンリルが掠れる声で呟く。

フェンリル

お前を手離せると思った俺が、バカだった
何があろうともう、離してやらねー

涙が止まらないのは、とろけるような心地のせいか、溢れるほどの幸福のせいか、わからない。
だけどもう、どちらでもよかった。

フェンリル

お前が欲しい。お前しか、いらない

イケメン革命_主人公

(私だって……。フェンリルがそばにいる、それだけで、)
(ほんとに、何にも、いらない)

私たちはきっと今この瞬間、世界で一番の幸せ者だ。
明日も明後日も、一年後も……ふたりでいる限り、永遠に。


がろはる_尊

やっと素直になった二人。フェンリルもずっと我慢していたんですね。結ばれてよかった♡