エドガールートネタバレ・感想
このページでは『イケメン革命』エドガールート1話〜8話のストーリーネタバレ・感想を書いていくよ!!
彼からの手紙の内容やプレミアストーリー・スチルについてもネタバレしていくのでぜひ参考にしてみてくれ♪
選択肢などの情報は以下のネタバレ無しの攻略を参考にしてね!!
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第1話「サーベルの王子様」
黒の軍に迎え入れられ、兵舎で黒の軍のみんなと楽しく食事を囲む主人公。
主人公はレイの宣言通り、黒の軍に保護してもらい、兵舎で掃除や洗濯などを手伝いながら
のんびりと過ごしていた主人公は、楽しく食事をしながら、
「黒の軍のみんなと出逢えて、本当によかった」と感じていました。
主人公の食べっぷりに感心する黒の軍の幹部たち。
そして、主人公は幹部5人から、歓迎の証として大ぶりのコサージュをプレゼントされます。
更に、新しい服や靴なども用意してくれていました。
主人公のことを大切に想っている幹部たちの気持ちに、主人公は胸がいっぱいになりました。
《主人公の部屋》
その夜、主人公は眠りにつく前にバッグにコサージュを飾りました。
それから、ベッドに寝転んで、黒の軍のみんなの優しい笑顔を浮かべながら
「なんて親切で気のいい人たちなんだろう」と考えていました。
それに引き替え…と、今度は赤の軍の幹部たちの顔が頭に浮かびました。
ランスロットとヨナの恐ろしさを思い出し、あの二人に狙われているなんて頭が痛い、と思いつつ、
ゼロとカイルのことも思い出し、怖い人ばかりという訳でもなさそうだ、とも思いました。
そして、そこまで考えた後に浮かんだのが、エドガーの柔らかい微笑みでした。
主人公は、どっちにしても、赤の軍とは関わらないに越したことないなと思い、
残りの日々を黒の軍の兵舎にこもってひっそりと過ごそうと決意するのでした。
《黒の軍兵舎・廊下 翌朝》
夕べ、兵舎に泥棒が入ったという話を聞き、驚く主人公。
ルカとシリウスの話によると、夜警の兵は不審者を見ておらず、内部犯の可能性が否めず、
更に、犯人は女性が好みそうなものばかり奪って行ったとのことでした。
つまり、主人公の荷物が狙われている可能性が高く、
誰かが主人公から元の世界の荷物を奪い、この国に閉じ込めようと目論んでいるのではないか、とシリウスが言いました。
そして、主人公はシリウスの手配で、荷物を、赤と黒のどちらでもない、中立の立場であるブランに預けることにしました。
《黒の橋 夕暮れ》
待ち合わせ場所にやってきた主人公をブランが笑顔で迎えます。
主人公は、荷物を全て詰め込んだ1つのカバンをブランに預けようとしますが、
黒の軍の幹部たちにもらったコサージュがついていたことに気が付いて、
これだけは手元に残しておこうと思い、バッグを抱え直しました。
すると、魔法攻撃の光が現れたのと同時に、主人公を護衛してきた騎兵隊が吹き飛ばされました。
ブランが主人公を引き寄せようと手を伸ばし、主人公もその手を取ろうとしますが、
その瞬間、主人公は覆面の男に羽交い絞めにされてしまい、主人公とブランの周囲も覆面の男たちに囲まれてしまいました。
覆面の男は、主人公の荷物さえ渡せば命は助ける、と言って主人公の荷物に腕を伸ばしますが、
その瞬間主人公は男の腕に噛みつき、男の腕を振り払いました。
覆面の男たちは自分が引きつけるから逃げろ、というブランの言葉を聞き、
主人公は、助けを呼んで必ず戻ると言い、暮れていく空の下をひたすら走りました。
《森》
やがて、主人公は暗く静かな森に追い込まれてしまいました。
追手との距離は少し稼ぎましたが、目の前の道は途切れていて、とにかく身を隠すために、
主人公はうっそうとした茂みへと飛び込みました。
息を殺して隠れていると、カサと枯葉を踏む音が前方からかすかに聞こえ、
「先回りされた!?」と思い頭が真っ白になった主人公が、「嫌」と叫びかけた直前――
主人公の口を誰かが手のひらで塞ぎ、こう言いました。
「しー……。夜はお静かに、アリス」
指先を唇に当て、主人公の目の前で微笑むその人は、赤のジャック、エドガーでした。
見回り中に主人公を見かけたというエドガーは、主人公に
「何かお困りですか?俺にできることなら、力になります」と言い、
国の治安維持も赤の軍の仕事だから遠慮せず、と付け加えます。
赤の軍は敵だ、と思いつつも、今の自分に選択肢は他にないと思った主人公は、
エドガーに強盗に追われているから助けて欲しいと頼みます。
承知です、と言ってエドガーが立ち上がると、覆面の男たちが近づいてきました。
エドガーは、現れた数人の男たちを振り返ると、腰のサーベルを音もなく抜き放ち、言いました。
「鬼さんこちら、ですね」
口に指を当てる仕草
登場シーンの”シーッ”って口に指を当ててる仕草がまた堪りません(*´艸`)
追われている、ピンチの時に現れてくれるなんて、まるで王子様かナイトみたいで、こんな再会、ときめかずにいられません!
(主人公はそれどころじゃないかもしれませんが…(^_^;))
赤の軍にとって主人公は敵のようなものなのに、本当に助けてくれるの…??なんて思いましたが、
国の治安維持も仕事なんだ、と妙に納得できる言葉をかけてくれたところも良いなぁと思いました。
でも、公式によると、裏では『優しき悪魔』なんて呼ばれてるんですよね?!
…1話ではまだそんな感じはしませんでしたが、これからその裏の顔も出てきてしまうのでしょうか。。。
怖いけど、楽しみです!
スチル「夜はお静かに」
第2話「盗まれた懐中時計」
主人公に助けを求められ、現れた覆面の男たち5人の相手をするエドガー。
男たちを相手に、笑みも姿勢も崩さず、次々と男たちを倒していくエドガーを見て、
主人公は「まるで美しい舞踏でも見てるみたい」と思わずため息を漏らします。
その時、男たちが3人がかりでエドガーに殺到します。
主人公は思わず「危ない、伏せて!」と言って咄嗟に荷物を放り出し、エドガーに飛びつきました。
2人は地面に倒れ込み、男たちのナイフの切っ先が、わずかにエドガーの頬を掠り、
ひと筋の切り傷をつけました。
主人公が慌ててエドガーを起こし、大丈夫かと心配すると、エドガーは平気だと答え、
愉快そうにくすくす笑って言いました。
「貴方はずいぶん勇敢な女性なんですね。予想外でした」
そして、エドガーは主人公にこれ以上無茶をさせるわけにはいかないと言って、
一瞬瞳を鋭く光らせて、男のうちの1人の覆面を切り裂きました。
男たちはひ…っと声をあげ、相手が悪いと言って、逃げていきました。
助かったとほっとしたのもつかの間、主人公は荷物がないことに気が付きます。
覆面の男たちは逃げる時にちゃっかりと荷物を持ち去ったようでした。
すると、そこに息を切らしたブランが駆けてきました。
助けを呼ぶという約束を守れなかったことを主人公が謝ると、ブランは
「気にすることはないよ。それより、君だけでも無事でよかった」と言いました。
主人公は『君だけでも』の意味がわからず、ブランに尋ねかけた時、
ブランが硬直し、エドガーになぜここにいるのか尋ねました。
エドガーは、見回り中に偶然通りかかり、賊は追い払ったが荷物は盗られてしまったと
ブランに説明しました。
ブランは「……本当に、偶然なのかい?」と顔を強張らせて尋ねると、
エドガーは微笑んだまま頷き、この森は赤の領地の中だから何の不思議も無いと答えます。
続けて、ブランも強盗の被害に遭ったのかと尋ねると、ブランは懐中時計を盗まれてしまったと言いました。
あの懐中時計はただの懐中時計ではなく、ブランが初代アリスからもらい受けた「不思議の懐中時計」で、
科学の国で作られたものに、魔宝石をはめ込んで改造してあったものでした。
不思議の国にしかない魔宝石が、どうしてロンドンに…と疑問を抱く主人公。
あの時計は、初代アリスの家族が小道具屋で手に入れたアンティークの時計だそうで、
ブランも初代アリスも、あの時計がいつどこで誰によってどうやって作られたのかは知りませんでした。
科学の国と不思議の国の両方の物質からつくられたあの懐中時計があれば、
満月のたびに両方の国を行き来できることに主人公は気が付きます。
ブランは「ご明察」と言い、どこか物悲しい表情で、個人的に科学の国で調べたいことがあって
それを知った初代アリスが譲ってくれたんだと話してくれました。
主人公の荷物と、ブランの懐中時計が盗まれてしまったということは、
ブランは二度と科学の国に行けなくなり、主人公は次の満月になってもロンドンに帰れない、
と改めて事態の重大さを思い知り、不安に呑み込まれそうになる主人公。
すると、事情を理解したエドガーが、
つまり、先程の強盗を捕まえて主人公の荷物と
ブランの懐中時計を取り戻せば万事解決だ、とあっさりと言いました。
そして、太陽のような笑みを浮かべ、すっと腕を伸ばして、震える主人公の両手を包み込み、
「ひとまず今夜は、俺と、赤の兵舎に来ませんか?」と尋ねました。
怪訝なブラン
戦い方も、思わず主人公が「まるで美しい舞踏でも見てるみたい」と言っちゃうくらいスマートなんて…素敵♪
そんな素敵なところしか今の所見せていないエドガーに、妙に突っかかってる(気がする)ブラン。
(そんな態度のブランに、平然と対応するエドガーもまた知的で良いんです)
しかし、なぜブランはエドガーに「…本当に、偶然なのかい?」なんて言うんでしょう?
ブランは一応中立の立場ですが…黒の軍派なんですかね?
それとも、今主人公は黒の軍に守られているから、赤の軍(=エドガー)が主人公を狙って現れた、
とでも考えたんでしょうか??
懐中時計が盗まれちゃったから、きっとこの先もまた登場すると思うし、ブランも謎が多い人なので、
科学の国で何を調べているのかなど、この先明らかにならないかなぁ…と期待です!!
第3話「策にはまり赤の領地へ」
エドガーの提案に戸惑う主人公。
ブランは、エドガーから主人公を引き離し、厳しい顔で、
強盗を捕縛するから主人公を赤の兵舎に連れて行くと言うのは、話が飛び過ぎだと言います。
しかしエドガーは、強盗が逃げ去ったのは赤の領地の中心部で、
強盗事件が起きたのも赤の領地内の森なので、この事件は赤の軍の管轄下に置かれると言い、
被害者である主人公を保護するのも、赤の軍の責務だと説明しました。
その説明に対しブランが、自分達が襲われたのは黒の領地とセントラル地区の境だったので
黒の軍も無関係ではないと言います。
エドガーは黒の軍にも情報を共有すると言いつつ、犯人の顔を見ているのは
主人公と自分だけだから、この件を解決できるのは自分以外他にいないと断言します。
主人公は、自分を狙っているランスロットやヨナのいる所へみすみす飛び込む訳にはいかない。
そんな主人公に、エドガーは、自分は主人公に対して上司2人と違う見解を持っていて
赤と黒の戦いに主人公を巻き込むべきではないと考えていると言います。
更に、短い時間だけど一緒に過ごして、主人公が魔法を無効化できる力を悪用するような人物では
なさそうだとわかったと続け、自分からランスロットに主人公に対する考えを変えてもらうようとりなすと言いました。
そして、「安全かつ快適に赤の兵舎で過ごしていただき、必ず元の世界へお返ししますから」と主人公を説得します。
主人公は今すぐには決められないから一度黒の兵舎に戻ると言います。
エドガーは使者を送って事情をきちんと説明した上で承諾をもらうと返しますが、
主人公は「だとしても一度戻って私自身で直接話をしないと…」と、納得しません。
すると、エドガーは「強がりなんですね、貴女は」と言って、
ふいにしゃがみ込むと主人公の足首に触れます。驚く主人公に、
「靴、泥だらけです。たくさんたくさん走ったんですね」
「とても怖かったでしょう。でも、もう休んでいいんですよ」
と穏やかに囁きました。
主人公は言葉に詰まり、息が止まるくらい怖かったことを思い出し、
ようやく酷使した両足がかすかに震えていることに気づきました。
エドガーは、黒の兵舎はここから遠く、主人公には今すぐ休息が必要だと言って、
「ここまでよく我慢しました。偉かったですね、アリス」と続けました。
エドガーの優しい瞳を見つめ返すうちに、主人公は緊張の糸が切れて、
涙がこぼれそうになり、慌てて唇を噛みました。
そして、緊張が解けてどっと疲労感に襲われた主人公は、ひとまず赤の兵舎で休ませて欲しいと申し出ました。
それを聞いたブランが「待つんだ。これはエドガーの……」と言いかけると、
エドガーが「俺の、何です?」と言ってそれを遮ります。
そして、エドガーはブランに、ブランは書記官という立を貫く定めにある人物で、
軍への干渉は許されないと言いました。
そう言われたブランは、今日のところは引き下がることにするが、
この件は自分からも黒の軍に報告させてもらうと言いました。
そして、主人公に歯痒そうな面持ちで告げました。
「君は……くれぐれも、気をつけて」
主人公は、ブランが何かすごく言い足りなさそうだったことが気になりましたが、。
エドガーに連れられ、赤の兵舎へと歩き始めました。
《赤の領地・小道》
森を抜けた先には、品の良い邸宅が並ぶ小道が続いていました。
主人公は、あと少しと言って案内してくれるエドガーに着いて、ゆっくり歩きますが、
その足は鉛のように重くなっていました。
ロンドンに帰りたい、全部おかしな夢だったってことにできたらいいのに、と主人公が考えていると、
エドガーに声をかけられ、足が止まっていることに気付きました。
そんな主人公に、エドガーは「おんぶと抱っこ、どちらがいいですか?」と尋ねました。
主人公は驚き、自分で歩けると言って断ります。
すると、エドガーは主人公の手をそっと包み、「せめてこれくらいさせて下さいね」と言いました。
そして、畏まらなくていい、主人公は自分にとって大事なお客様だと言って、
気を張ってしまうのは仕方ないが、自分の前でだけはちょっぴり心を許してくれと主人公に言いました。
主人公は納得すると、繋いだ手をこわごわ握り返しました。
それから、助けてくれたお礼を言うと、エドガーは自分の仕事をしたまでだからと言いました。
そんなエドガーを主人公は紳士で優しい人だと感じます。
そっと手をひかれながら夜道を進んでいると、主人公はエドガーの顔の傷のことを思い出し、
早く手当をしないとと言いますが、エドガーは心配なくと断りました。
主人公は、ならせめて…とポケットからハンカチを取り出してエドガーに手渡しました。
そして、自分のせいで怪我をさせてしまったことと、
守ってもらったのに自分の事でいっぱいいっぱいだったことを謝りました。
するとエドガーは「『いっぱいいっぱい』なんて、そんなこともありませんでしたよ?」と言って、
くすくすと笑い、こう続けました。
「俺のこと、助けてくれたじゃないですか。あの瞬間…正直ちょっと、痺れちゃいました」
どういう意味なのか困惑している主人公を見つめるエドガーの瞳が、楽しそうに光っています。
なんだか胸が騒いで、視線を爪先に落とすと「照れてます?」とエドガーに指摘されてしまいます。
主人公は否定しましたが、その視線は上げられないままでした。
《赤の軍兵舎》
主人公は、赤の兵舎に着くまで、頬が熱くて顔を上げられませんでしたが、
闇雲な不安はいつの間にか和らいでいました。
主人公は兵舎に着くと客室に通されました。
そして、出された紅茶を一口飲むと、たまらなく眠くなり、そのままソファで寝入ってしまいました。
――あとから何度、この夜の選択を悔やむことになるかも知らずに。
《赤の軍兵舎・廊下 翌朝》
少し休むつもりが、すっかり眠ってしまっていた主人公は、急いで身支度を整え、慌てて部屋から出ます。
人気のない廊下に出た主人公は、エドガーに挨拶をしていきたいけど、
他の赤の兵には会わずに済ませたいと思いながら足を踏み出すと、赤の軍の兵士に会ってしまいます。
兵達は主人公に勝手な行動は慎めと言い、それから、エドガーにどうやって取り入ったのかと続けました。
そんな…と主人公が言いかけると、兵士は主人公に、黒の軍のスパイじゃないと誓えるのか?と、
警戒心をむき出しにして迫ります。
思わず主人公が後ずさりした時、その背中をエドガーが受け止め、言いました。
「諸君。俺の許可なく彼女を困らせることは許しませんよ」
紳士で策士なエドガー
ブランもくれぐれも気をつけて、と言っているし、何か裏があるのかもしれません。
でも、でも、「ここまでよく我慢しました。偉かったですね」なんて言われたら、
そんなの、もうついて行きたくなっちゃいますよ。
このセリフが出てきた時、思わず「うわっ…」と、ため息まじりの声が出てしまいました。
エドガー、やり手です。ツボを押さえていますよ。
そして、帰り道(?)。
おんぶと抱っこどっちがいいですか?なんて!!!
いやいやいや、そんなことさせられませんよ。
しかも、主人公が断るのを見越してか、断られたら手をつないで行くという…。
その手を繋ぐまでの流れもサラッとしてて、断れないし、嫌な気もしないんですよね。
主人公も感じていますが、ここまでだけだと、エドガーは本当に紳士だなぁと思うばかりです。
第4話「甘いマスクの裏の疑惑」
エドガーが現れると、兵達は一糸乱れぬ動きで敬礼します。
エドガーは足音も立てずに前へ進み出てほほ笑むと、
「アリスに手出しはさせません。彼女は、赤のジャックである俺の預かりです」
と言いました。すると、ひとりの兵が「ですが…」と言い訳をしようとしました。
エドガーはそれを聞き、「今、「ですが」と言いましたか?」と兵に尋ねると、
兵は慌て、エドガーは「へーえ、俺の言うことが聞けないと」と続けました。
すると、兵は「滅相もございませんっ!」と怯え、兵士3人ともお化けに会ったみたいな顔になりました。
そして、エドガーが主人公に指一本触れることも許さないと再度命じると、
兵達はアリスに”様”付けで謝罪し、エドガーの指示で仕事に戻りました。
主人公がエドガーにお礼を言うと、礼には及ばないと、柔らかい笑顔を主人公に向けます。
その笑顔を見て、主人公はどうしてさっきの兵達はエドガーを怖がっていたのか、疑問に思うのでした。
そして2人は改めて朝の挨拶をすると、エドガーは立ち話もなんだと言い、
まずは食堂へ行ってブランチをとりながら今後の話をしようと提案しました。
エドガーから食事の話を聞き、主人公のお腹がぐうと音を立てます。
恥ずかしがる主人公に、生理現象を気に病むことはないから気にしないように
エドガーは主人公に言い、トンと肩をたたいて、食堂へ案内しました。
《食堂》
豪華な食堂で、主人公が食事を終えるのを待ってからエドガーは
レイの署名と黒の軍の紋章の印が付いた、一通の手紙を主人公に差し出しました。
そこにはこう書かれていました。
「赤のジャックから事情は聞いた。正直お前をそっちに預けるのは心配だけど……
お前が元の世界に帰れないと、元も子もない。それを最優先に考えれば赤の兵舎にいる方がいい。
また襲われるとも限らないし、そっちの兵舎にこもって、大人しくしてろ。
けど、いじめられたら連絡して。全員で、すぐ助けに行く。――レイ」
主人公は、心のこもった手紙を胸に抱きしめ、エドガーに手紙の返事を書きたいと頼みました。
するとエドガーはすぐに便箋を用意させると言い、他にもお願い事はなんなりと
言ってくださいと言い、「俺が貴女に、心地いい暮らしを保証します」と宣言しました。
そして、ランスロットやヨナからも主人公が赤の兵舎に住む許可はとってあると言い、
ランスロットが後日面会の場を設けるとのことだと伝えました。
ランスロットが、自分を敵視するのはやめてくれたと認識した主人公は
少しだけ心が軽くなりました。
エドガーはさっそく兵舎を案内すると言って席を立ち、主人公もそれについて行きました。
なし崩しに押し切られて、赤の兵舎に住むことになってしまった気もするけど、
エドガーがこれだけ親切にしてくれてるのだから、心配し過ぎるのは失礼だよね、
と思いながら、主人公は胸に残る一抹の違和感をひとまず見ないことにして、食堂を後にしました。
《キッチン》
まずはキッチンに案内されると、主人公はその一流レストランのような厨房に感激しました。
エドガーは「一流以上、ですよ。どうか、毎食お楽しみに」と言いました。
そして「まあ超一流が毎日続くというのも、個人的には困りものなんですけど」と続けました。
どういう意味か主人公が尋ねると、それはおいおいとエドガーは言って、
天気がいいので外へ出ようと提案しました。
《兵門》
兵舎の門に着くと、主人公がクレイドルへやってきた夜の話になり、
主人公は、あの夜勝手に逃げだしたことをヨナはまだ怒っているかな…と気にしていました。
すると、エドガーはヨナは一度怒ると少ししつこいところがあると言い、それから
「ですが、ヨナさんのお小言回避策ならお任せを。俺はその道のエキスパートなんです」
と続けました。主人公は、それを聞いて、
「なんだかいつも怒られているみたいな言い草だけど…考え過ぎかな」
と思うのでした。
《中庭兼訓練場》
続いて中庭兼訓練場に着くと、昼食時なので誰もいませんでしたが、
エドガーが、兵達が日夜ここで鍛錬を重ねていると言いました。
赤の軍には厳しい軍規があって、1日のスケジュールが分刻みで定められていると、
エドガーが言うと、主人公はエドガーのスケジュールを心配しますが、
幹部は他の兵達と別行動で、なすべきことを自分で決めて実行すると教えてくれました。
主人公はエドガーの話を聞いて、赤の軍には赤の軍の筋の通った信念があるんだな、と思い
辺りを眺めていると、兵舎の隅にある石作りの小屋のようなものが目に入りました。
エドガーにあれは何かと尋ねると、エドガーは興味があるなら見てみますか?と
主人公を連れて行きました。
《倉庫》
中に入るとそこは倉庫で、ひんやりとした空気が流れていました。
エドガーは、あまり面白いものはないし、用がない限り誰も寄りつかないと説明しました。
主人公がある棚だけピカピカなのを見つけると、それは幹部1人1人の大型金庫だと
エドガーが教えてくれました。
それを聞いて主人公は、「軍の幹部は強盗に遭って大事なものを盗まれることなんて、
絶対ないんだろうな…」と昨夜の出来事を思い出し、小さくため息をつきました。
すると、エドガーがしー…と言い、ここでため息は禁物だと言いました。
主人公がなぜかと尋ねると、赤の軍の兵舎に代々伝わる七不思議の一つに、
こんな話があると教えようとします。
「倉庫でため息をつくと、石工職人の亡霊が『すきま風ダメ絶対!』と言いながら、
漆喰片手に追いかけてきて…」
亡霊という言葉を聞き、主人公はエドガーの腕を引っ張り、早く逃げよう!と
倉庫から逃げていきました。
《廊下》
兵舎の中へと戻る間、エドガーは見事な逃げっぷりだったと言いながら、ずっと笑いっぱなしでした。
主人公はそんなに笑うことないでしょと言って、エドガーは笑い上戸なのかと尋ねると、
「いいえ。ただ、貴女が俺のツボみたいです」とエドガーは言いました。
主人公が何それ…?と思っていると、エドガーは瞳に笑みを堪えたまま、
興味津々と言いたげな眼差しを主人公に注ぎつつも、
「もっと貴女と遊んでいたいんですが、そろそろ会議の時間です」と告げました。
自分で遊ぶと言ったことに主人公が怒ると、エドガーは冗談だと言い、
お詫びに後程ディナーを一緒しようと言い、丁寧にお辞儀をして去っていきました。
《執務室》
主人公が自室に戻る頃、執務室ではランスロットとヨナがエドガーを待ち受けていました。
ランスロットから、主人公をエドガーが預かることになったと聞いたと言い、
一体全体どういうことだとエドガーに問い詰めるヨナ。
どんな手を使って騙したの?というヨナが尋ね、エドガーがそれをかわしていると、
ランスロットが、主人公を黒の軍から引き離せたならそれで良いと言いました。
そして、エドガーに主人公の件について後は任せると命じました。
最善の対応を心がけます、というエドガーにヨナがどういう意味かと問いかけます。
エドガーはそのままの意味だと言って、更にこう言いました。
「彼女は俺の、大事な大事なお客様です」
《主人公の部屋》
フルコースを平らげた主人公は、部屋で一人ナイトティーを淹れていました。
エドガーとの夕食のことを振り返り、エドガーは本当に優しい人だと考えていると、
ノックの音が聞こえ、ゼロが訪ねてきました。
ゼロは、部屋の中には足を踏み入れず、空いたドア越しに視線をまっすぐ主人公へ向けます。
エドガーが主人公を兵舎に招いたらしいと小耳に挟んでやってきたというゼロ。
ゼロがエドガーを”あいつ”呼ばわりするのを聞いて、
主人公はゼロにエドガーと随分親しいんだねと言いますが、ゼロは
「親しいというべきかは微妙だな。やむを得ず、そういう面があるだけだ」と言いました。
そして、ゼロは満月の夜、門番が主人公に手をあげたことを謝ってきました。
主人公が気にしないでというと、ゼロは今夜はそれだけ言いに来たと言って、
最後に、「あいつに……エドガーに、あまり気を許すな」と言い、
そして、立場上これ以上は言えないけど、困ったことがあったら俺を頼れと告げて。
去っていきました。
ゼロが立ち去った後も主人公はドアの前に佇んだまま、
なぜエドガーはあんなにいい人なのに、ゼロがブランと同じことを言うのか、
エドガーには自分に隠している一面があるのか、と考えていました。
《中庭 翌朝》
主人公が何気なく中庭を散歩していると、薔薇の茂みの陰で
何かが動いたような気配がしました。
主人公が茂みに歩み寄ると、そこには何かをしっかりと手に抱えて
うずくまっているエドガーがいました。
「こんなところで隠れて何を……」と主人公がエドガーに声をかけると、
見てしまいましたね、と言ってエドガーはすくっと立ち上がり、主人公を隅へと追い詰め、退路を防ぎます。
エドガーは、主人公の顔の真横に手をつき、胸板の中へと閉じ込めると、
「見たからには、貴女も共犯になってもらいます」と言いました。
(プレミアストーリー「優しき悪魔の誘惑」へ続きます)
エドガーは信用しちゃダメ??
そんなイイ人が「エドガーに、あまり気を許すな」って言うなんて。
しかも、公式によるとゼロはエドガーと剣術の師弟関係なんですよね?仲、悪いんでしょうか?気になります…。
そして、ランスロットとヨナも登場。エドガーを含めた3人での会話からすると、
やっぱり主人公は騙されて赤の軍の兵舎に連れて来られてしまったのでしょうか?(>_
薄々そう思ってはいましたが…まだハッキリしていないし、そうじゃなかったとまだ信じていたいです(T_T)
これからエドガー以外の赤の軍のメンバーも登場してくるんでしょうか?
攻略キャラ以外とも絡みがあると、本編がより楽しくなるので、その辺も楽しみです(^_^)
第5話「赤の兵舎の幹部」
楽しそうに笑うエドガーに視線を惹きつけられ、主人公が言葉を失っていると、
後ろから「何してんだー」という間延びした声がして、カイルが現れました。
カイルは、主人公がここに暮らすことになったと聞いたと言い、
「さっそく『優しき悪魔』にたぶらかされてんのかー?」と続けました。
エドガーはそのあだ名はあまり好きじゃない、と言いますが、
カイルは言い得て妙だ、と返します。
主人公が「変わったあだ名だね」と言うと、エドガーは他人事のように肩をすくめ、
ねえ?とだけ答えました。
その時、カイルがエドガーの手にあったジェリービーンズの袋をにらみ、
ジャンクフードばかり食べてないで栄養バランスを考えろと言いました。
しかし、エドガーはカイルにだけは言われたくないと返しました。
すると、カイルは盛大にしゃっくりをすると、顔をしかめました。
体調が悪そうにするカイルを主人公は気遣いますが、ただの二日酔いでした。
しかも、エドガーの話によると毎度のことのようでした。
主人公は、カイルを心配して「お水でも持ってこようか?」と声をかけると、
カイルは驚き、そしてエドガーに言いました。
「こいつ絶対いじめんなよ。昨今まれに見るイイ奴だかんな」
エドガーはその意見に同意しつつも急になんだとカイルに尋ねますが、
カイルは医者の勘だと言い、二日酔い相手に親切に振舞える人間は根っからの善人なんだと言いました。
そして、カイルは仕事はちゃんとすると言い、なんかあったら医務室に寄れと
主人公に言ってくれました。
すると、中庭の中央でゼロの隊の訓練が始まったようで、3人は見学に行きました。
ゼロの隊の見学をエドガーがどうして許可できるのか、と主人公は疑問に思いつつ、
カイルにもせっかくだから見ていけと言われ、エドガーのあとについて行きました。
3人が現れると、ゼロは何しに来たと尋ねました。
エドガーが訓練を見学に来たと言い、主人公が迷惑なら言ってねと付け加えると、
なぜかその言葉にエドガーが「素敵なレディに見守られて、兵の士気もアゲアゲです」と返答をします。
適当なことをいうエドガーにゼロは「お前がいるとサゲサゲだ」と言います。
それを聞いたエドガーは「ぜひ3人で見学してください、だそうですよ」と主人公に言いました。
そんなことひと言も言っていなかったと驚く主人公に、エドガーは
「似たようなものです。付き合いが長いので、わかるんです、俺」と言います。
ゼロは「本当にわかるなら、そろそろ黙ってくれてもいいはずだがな…」と
諦めきったように深いため息をつきました。
エドガーの言葉を無視し、ゼロは訓練を開始します。――外野の野次は無視するよう指示して。
主人公とカイルは橋のベンチに座ってその様子を見学していました。
ゼロとエドガーは仲が悪いの?と主人公がカイルに尋ねると、カイルは
「そーでもねーぞー。見てりゃわかる」と言いました。
エドガーがゼロにしつこく絡みますが、ゼロはそれを完全にスルーします。
ですがエドガーは一切それを気にしていません。
よっぽど気を許しあっているのかな、と主人公が考えていると、
エドガーの提案から、エドガーとゼロが一戦交えることになりました。
愛弟子の腕前を久々に確かめたくなったというエドガーの言葉を聞いて、
主人公はエドガーがゼロの師匠なんだと知ります。
演習がひと段落するとゼロは部下全員を座らせ、兵達の前でゼロとエドガーが向き合いました。
兵達は興奮気味に幹部二人に視線を注いでいます。
ゼロがカイルに合図を頼むと、カイルは了承し、そして主人公に言いました。
「よーく見とけー。赤の軍きっての天才どもの一戦だ」
カイルのゆるい号令の直後、エドガーとゼロが腰のサーベルを抜き放ち、構えます。
睨み合う2人はそのまま一歩も動きませんが、主人公はすごい気迫を感じます。
ゼロがまず剣を突き出すと、エドガーはかわし、攻撃をいなしたかと思うとすぐさま切り返します。
斬撃の応酬は速度を増して、主人公の目では追えなくなります。
師弟の戦いは白熱していき、やがて――
エドガーの剣が、ゼロの重い一撃で弾き飛ばされました。
「終わりだ」とゼロは言いますが、エドガーは「どうでしょう?」と言い、
それから一瞬でエドガーがゼロの懐に音もなく迫り、その首元に手をかけていました。
そこまで、とカイルの合図でエドガーはその手をゼロから離します。
「試合はゼロの勝ち、ですね。いやあ、残念です」と言うエドガーに、ゼロは
「抜け抜けと……。ここが戦場なら死んでいたのは俺だ」と眉間をひそめて剣を収め、
自分の首を庇うように手で触れました。
2人の言い合い(?)は続き、それをカイルが止めます。
ゼロがカイルに剣をふるっていくかと勧めると、
カイルは「メスより重いモン持たねー主義なんでなー」とそれを断ります。
それを聞いたエドガーが、赤の軍最弱の男は言うことが一味違う、とからかったので、
主人公は最弱なの!?と驚きました。
4人が話していると、そこにヨナがやってきました。
「中庭が騒がしいから来てみれば、幹部がそろって何をしてるんだよ」
というと、続いてその瞳は主人公の方を向き、
「ここで暮らし始めたそうだね。いよいよ我が尊き赤の軍に奉仕する気になった?」と言います。
主人公はそれを否定し、エドガーも主人公は軍とは無関係で、事情は説明したはずだ、
と割って入りました。
ヨナは「事情、ね……」というと、エドガーと一瞬視線を交差させました。
その空気はまるで牽制しあっているみたいでした。
ゼロとカイルもその様子をいぶかしげに見つめています。
ヨナとエドガーの目くばせの理由を誰かが尋ねるより先に、ヨナが今日のところは
エドガーの顔を立てて引くと言いました。
そして、酷薄な笑みを浮かべて主人公の方に近付き、顔を間近に迫らせて言いました。
「いずれ機会を作って、この俺が君を手懐けてあげるよ。
正々堂々まっとうな手段で。誰かさんと違って、ね」
そういうと、ヨナは踵を返して兵舎へと歩き去っていきました。
ヨナの姿が見えなくなってようやく主人公は深く息をつけました。
エドガーがそろそろ兵舎に戻ろうと主人公に声をかけ、兵舎に戻りながら
励ますように主人公の手を引いてくれました。
主人公はヨナのことがやっぱり苦手だと再確認しながら、
最後に含みがあることを言われたけど、ここにいる間はエドガーが味方になってくれるから
大丈夫だよね、と自分に言い聞かせるのでした。
《赤の軍兵舎・廊下 翌朝》
そんなことのあった翌朝、廊下から大変だーという悲鳴が聞こえて、
主人公はベッドから飛び起きました。
手早く身支度を済ませて廊下に出ると、大勢の兵が四つん這いになって
目を皿のように開き、あちこちで前進後退を繰り返していました。
そこへきょとんとした顔のエドガーがやってきて、主人公にこれは一体…と尋ねますが、
主人公も今駆けつけたところでわからないと答え、2人は顔を見合わせました。
その時、廊下の奥からヨナが突進してきて、非常事態だと言いました。
どうしたのかと主人公がヨナに問いかけると、ヨナは悲壮に顔を歪め、
「俺のパインが、脱走しちゃったんだ…!」と言いました。
師弟対決
ゼロとは違う意味で嘘が無さそうな感じがしました。
そして、前回ゼロとエドガーの関係が気になっていましたが、今回なんと師弟対決が繰り広げられるなんて、思ってもいませんでしたww
何となく、エドガーはゼロを可愛がっていて、ゼロはエドガーの腕を認めつつも、うっとおしがっている…と言ったところでしょうか?
対決の結果はゼロが勝ちましたが…本当に絞めないとはいえ、平気で人の首に手をかけられちゃうエドガーがちょっと怖いな、と感じてしまいました。
こういうところが「優しき悪魔」なのでしょうか…??
ジャンクフードが好きなところとか、エドガーの色んな面が見えつつありますが、
やっぱりまだ掴みどころがない感じがします。
…掴みどころがないからこそ、騙されてるの?とか色々疑いつつも、なんだか惹かれちゃうんですよね(>_からかわれているシーンも、ニヤニヤしちゃいます…(*´艸`)
エドガーからの手紙「師弟対決感想アンケート」
ゼロと俺の師弟対決、お楽しみ頂けたでしょうか?
貴女が見ていると思ったら、やけに張り切ってしまいました。
というわけで。
以下、設問に答え該当する方に○をお付け下さい。
なお、各項目ごとに理由の記載をお願いします。
1.赤のジャックとエース、どちらが強いと感じたか
ジャック or エース
2.赤のジャックとエース、どちらを応援していたか
ジャック or エドガー
3.『正直エドガーに勝って欲しかった』
YES or はい
書けましたら、一両日中にご返信下さいませ。
なあんて。
冗談です。本当はただ、貴女から手紙をもらうきっかけが欲しいだけです。
貴女という人が、どんな言葉をつづるのか、知りたくて。
これからたくさん教えて下さい、貴女のこと。
Edgar Bright
第6話「クイーンを手玉にとる」
パインというのは、ヨナが飼っているハムスターのことでした。
ゲージの掛け金が緩んでいたようで、
今朝起きたら居なくなっていたとヨナは青ざめた顔で言いました。
兵達はみんな這いつくばって、パインを探しているんだと主人公はようやく理解しました。
ヨナの全身からは、動揺とパインを心配する気持ちが溢れていて、主人公は胸を痛めます。
そして、主人公はヨナからパインの特徴を聞き、兵達と一緒にパインを探し始めました。
主人公の行動に驚くエドガーとヨナ。
ヨナは、自分が主人公に対して辛く当たったのに、どうして手伝ってくれるのか疑問に思うと、
主人公は、それはそれ、これはこれで、ヨナが困っているなら助けると言いました。
それを見たエドガーは、予想外の行動なら主人公の右に出る者はいない、と軽やかに笑いだし、
更に主人公が手伝うなら自分も手伝うと言い、「ではここで、ハムスター豆知識です」と、
ハムスターの特徴を主人公達に伝えます。
そして、主人公とエドガーは急いでパインを探し始めました。
《キッチン》
パインはキッチンの棚の中の、木のスープボウルの中に隠れていました。
ヨナは「まったく、こんなに心配かけて……!起きたらお仕置きだからね」と言いつつ、
眠っているパインを手のひらに乗せ、そうっと頬ずりをしました。
そして、パインを手のひらに包みながらヨナは兵達に向き直り、
90度の角度で頭を下げて兵全員に感謝を述べました。
そんなヨナを見て、主人公はヨナのことを「偉そうな人だとばかり思っていたけど、きっちり筋を通す人なんだ」と見直しました。
そして、冷たく見えてもヨナの内面には情が溢れていると知りました。
ヨナは今度は主人公達の方を向き、主人公を名前で呼ぶと、
「君とエドガーにも、感謝の意を表してあげなくもないよ」
と高飛車なお礼を言い、今夜のディナーに同席するよう主人公達に言いました。
《食堂 夜》
主人公に上機嫌でどんどん食事を勧めるヨナ。
そんなヨナにエドガーが、いつになくご機嫌ですねと言うと、
ヨナは、自分は礼儀として会話を弾ませてるだけ、と返します。
それを聞いた主人公が、ヨナに気を遣わせたことを謝ると、ヨナは
「っ、どうして真に受けるんだよ。言葉の裏くらい読みなよね」と戸惑いました。
つまりご機嫌ってことだと安心した主人公は、ヨナの勧める料理を食べ、会話を弾ませました。
メインディッシュを食べ終えた頃、給士に呼ばれ、ヨナは料理長の元へ向かいました。
ヨナが去ると、エドガーが「すっかり打ち解けたようですね」と主人公に声をかけました。
そう言われて主人公は、いつの間にかヨナへの苦手意識がなくなっていたことに気づき、
ヨナは冷徹で怖い人だと思っていたけど、ちょっと素直じゃないだけで、
根は愛情深くて人間くさい人だね、とエドガーに言いました。
そして、はじめは不安でいっぱいだったのに赤の兵舎での暮らしが
だんだん楽しくなってきたと思いました。
赤の軍の人たちは少し変わっているけど、素敵な人たちで、
それに、エドガーがいつもフォローしてくれるから安心できると思いながら、
エドガーにちらりと目を遣りました。
すると、エドガーは主人公の視線を受け止め、主人公は本当に興味深いと言い、
主人公の感情の起伏はまるで山の天気のようでわけがわからない、と笑いました。
可笑しそうに笑うエドガーに、主人公は、呆れているのかと尋ねると、
エドガーはどちらかというと好みのタイプだと言いました。
主人公は動揺しますが、すぐにからかわれているのだと気付きました。
エドガーにからかわれ、主人公は怒りつつも笑っていると、ヨナが戻ってきました。
主人公のためにデザートに使うイチゴを選別してきたヨナに、主人公がお礼を言うと、
ヨナは別に君のためじゃないと言いますが、主人公はそれが照れ隠しだとわかりました。
そして、ヨナは「言っておくけど、これはあくまで作戦だから。
君を手懐けるって宣言したことだし、有言実行しないとね」と続けました。
主人公が作戦でも嬉しいよ、と返すと、ヨナは単純だね、と言いつつ
明日の午後のアフタヌーンティーに主人公を誘いました。
そんなヨナと主人公のやり取りを見て、エドガーが呟きました。
「うーん、本当に、見事な手懐けっぷりです」
《廊下》
食事を終え、ヨナと別れた後、エドガーは主人公を部屋まで送ってくれました。
楽しかったと言い、今度はゼロやカイルとも一緒に食事したいという主人公に、
エドガーは声をかけておくと言い、さらに、見事な手腕だったと言いました。
主人公が何の話かと尋ねると「あの堅物ヨナさんを、あっという間に懐柔するなんて」
とエドガーは言いました。
懐柔なんて、そんな…と主人公は呟き、自分を見下ろすエドガーの視線が、
何かを探ろうとするかのように鋭くなるのを感じます。
急にどうしたのかと疑問に思った主人公は、エドガーの視線の意味が分からず
戸惑いながら見つめ返すと、間もなくエドガーの表情はふわりと緩み、言いました。
「ヨナさん攻略の裏には、何の計算もないみたいですね」
それを聞いた主人公が「それはそうだよ。計算で誰かと仲良くなれるほど器用じゃないし…」と言うと、
エドガーが「貴女って、底知れないですね」と言いがら、足を止め、
主人公の爪先から頭のてっぺんまでをじっと見つめます。
その、好奇心を隠そうともしていない瞳に、心のひだの裏側まで探られているようで、
主人公は身動きが取れなくなりました。
エドガーが、主人公の身体には人を引き付ける特殊な仕掛けでもあるのかと言うと、
主人公は「そんな…」と笑い飛ばそうとしましたが、妙に緊張して声が掠れます。
そして、エドガーが笑みを深めて一歩主人公との距離を詰めると
「動物には、いい匂いを発して獲物を誘い込む、なんて種もいるのですが…」
と言い、さらに主人公の耳元に鼻先を近づけ、続けました。
「貴女は、どうでしょうね?」
え、コレ、ヨナルート??
パイン、きっとペットだろうなとは思っていましたが、まさかハムスターとは!!
素直な気持ちで一緒に探してあげる主人公が良い子すぎて、そりゃヨナも気にいる訳です。
それにしても、ヨナってもっと高飛車で傲慢なイメージだったから、
部下(親衛隊w)に頭を下げたり、主人公に素直にお礼を言った時には少し驚きました。
お礼を言うにしてももっと上から目線で言うと思っていたので。
態度の変わり具合も典型的なツンデレって感じで、ヨナの好感度が一気に上がりましたww
ツンツンしてる時も可愛いんですが、心を開いてくれている時の柔らかい笑顔がたまりません(*´艸`)
第7話「エドガーの素顔」
エドガーの吐息に首筋をくすぐられ、感じたことのない疼きが主人公の肌を駆けおります。
「ここ、甘い香りがします」というエドガーに、石鹸か何かだと…と主人公が言うと、
「いいえ、もっと甘いです。花の、蜜みたいな」
「ヨナさんも、これに、やられちゃったのかな」
と鈴の音のような笑い声を主人公の耳元で響かせます。
主人公はくらくらしながら、気のせいなのに、と言おうとしますが、
舌が絡まって言葉になりません。
更にエドガーは、誘っているのはこっちでしょうか、と言って主人公の髪をひと房すくい上げます。
主人公は息が止まり、冗談でもこんな風にされたら心臓が壊れてしまうと感じます。
サラサラですね、というエドガーに、遂に主人公は緊張に耐え兼ね、
「そんなの、エドガーの方が!」と言ってエドガーの髪をぐしゃぐしゃに乱しました。
そして、やっぱりエドガーの方がサラサラで、圧勝だと言い、
そういうことだからおやすみ!と強引に話を切り上げ、自室へ飛び込みました。
《主人公の部屋》
主人公は自分の部屋に飛び込んで、後ろ手にドアを閉めます。
悪ふざけにも程がある…と思いながらずるずると床にへたり込み、
怒ればいいのか、笑い飛ばせばいいのかわからない、と思いました。
ただ、主人公がひとつわかっていたのは、あんな風にからかわれても
エドガーからなら嫌じゃない、ということだけでした。
《廊下》
駆け去る主人公をエドガーは呆然と見送りました。
「窮鼠猫を噛むって、こういうことを言うのかな」と言い、
更に「――…反撃されてうれしいなんて、初めてだ。本当に、底知れない」と
口元に笑みを湛え、踵を返しました。
…主人公に乱された髪をそのままにして。
《食堂》
空腹で目が覚めてしまった主人公が食堂へ向かうと、そこにゼロがいたので、
主人公は同席させてもらうことにしました。
随分早起きだなというゼロに、主人公は昨日エドガーとクロッケーをしたら
疲れて早く寝てしまったと話します。
その話を聞いて、驚くゼロ。
エドガーに全然勝てなかったけど楽しかったと話す主人公に、ゼロは
「お前が楽しめたなら、よかったな」と言って微笑んでくれましたが、その顔はどこか複雑そうでした。
ここ数日で主人公は赤の軍の幹部たちともずいぶん打ち解け、
赤の軍には赤の軍の良さがあると感じ、すっかり好きになっていました。
しかし、強盗事件以来黒の軍の面々とは一度も会っておらず、手紙の返事もないので、
みんながどうしているのかが気になっていました。
黒の軍のことを出して浮かない顔をしている主人公をゼロが心配すると、
主人公はこんな状況じゃなければ会いに行けるのに…と言い、
エドガーから、また強盗に襲われないよう兵舎から出ない方がいいと言われていると続けました。
それに対し、ゼロは主人公自身納得しているのか?と尋ねます。
主人公は襲われた夜のことを鮮明に覚えていて、もう誰かが自分のためにケガをすることなんて
二度とあってほしくないと思っていた上、レイからの手紙にも兵舎にこもってろと書かれていたことを思い出していました。
なので、主人公はゼロに、エドガーが強盗の捜査を進めてくれているから、
解決までは大人しくしとこうと思っていると伝えました。
それを聞いたゼロは、どこか難しい顔で「…そうか。早々に荷物が見つかるといいな」と呟きました。
そこに、朝まで飲んでいたというカイルが、水を求めてやってきました。
本当にお酒が好きなんだね、と主人公がカイルに言うと、
カイルは酒も飲みの場も好きだと言い、今度一緒に来るか?と主人公を誘いました。
主人公は、「兵舎の外に出かけられるようになったら、ぜひ」と答えました。
ゼロにした説明を繰り返すと、カイルはエドガーがまた何か企んでるんじゃないだろうなと言いました。
主人公はそれに対し、エドガーはむしろ自分を助けてくれていて、
毎日なにかと世話を焼いてくれると、カイルの言葉を否定しました。
その言葉に驚くゼロとカイル。
エドガーは軍で3番目に忙しい人物で、最近いつも以上に捕まらないと思っていたら、
主人公に会っていたとはな、とゼロが言いました。
エドガーの仕事の邪魔をしていたんじゃないかと主人公が心配すると、
ゼロは、エドガーは課された仕事はそつなくこなしているから、前後の予定を詰めて
主人公との時間をつくっているのだろう、とフォローしました。
更に、エドガーは他人に対して面倒見のいいタイプではないから、
よほど主人公のことが気に入ったのだろうと付け加えると、カイルもそれに賛同します。
2人の言葉に、思い出さないようにしていたいくつかの記憶が呼びさまされ、
主人公の頬の熱がじわじわと上がります。
主人公は2人の視線から逃れたくて、パンのおかわりをもらうと言ってキッチンへと急ぎました。
主人公の真っ赤な顔を見て風邪かと心配するカイルに、ゼロが呟きます。
「……風邪で済めば、いいんだがな」
《主人公の部屋》
その日の昼下がり、エドガーが主人公の部屋を訪れ、主人公を散歩に誘いました。
ゼロ達との会話から、エドガーに仕事が忙しいんじゃないか、無理をしていないかと聞くと
エドガーは忙しかったら誘わない、人生において無理をしたことなど一度もない、と言いました。
やけに説得力があると感じながら、主人公はエドガーの言葉に甘えることにしました。
ちょくちょく会いに来てくれるのに忙しい素振りを見せないエドガーに対し、
仕事のできる優秀な男性で、やっぱりとても優しい人だ、と主人公は思うのでした。
《庭園》
のんびり中庭を巡ってから門前の庭園へやってきた主人公とエドガー。
エドガーは立ち止まると芝生の上へ自分のハンカチを広げ、おかけくださいと主人公に言いました。
今日の本当の目的はお散歩じゃない、と言って、更に、ヨナと張り合いたくなったと言うエドガー。
主人公は訳が分からないまま芝生に腰をおろすと、そこにカモの親子がやってきました。
そのカモ達はクリーク一家という、エドガーのペットでした。
誰かに悪戯されたのを手当てしたことから仲良くなって、やがて子どもが生まれて…
とクリーク一家について話すエドガーの声は、いつになく弾んでいて、視線も掛け値なしに優しいものでした。
「大好き」と書いてあるようなエドガーの顔を見て、主人公はエドガーに動物が好きなのかと尋ねました。
すると、エドガーは動物全般に興味があると言い、何を考えているか皆見当もつかなくて面白い、と続けました。
主人公は、エドガーらしい理由だなと思い、それから、クリーク一家を紹介してくれたお礼を言いました。
穏やかに流れる時間が心地よく、思わず荷物は当分見つからなくてもいいかも、と思ってしまいました。
自分の甘い考えにぎょっとした主人公は、エドガーに荷物のことについて尋ねました。
するとエドガーは、悪者のアジトを探していて、根性の特定はこれからだけど、
かなり地域は絞れてきていると報告しました。
そして、必ず見つけ出すから主人公は安心して自分にもてなされて、のんびり過ごしてと言いました。
自分と会うためにエドガーに負担をかけていると知ってしまった主人公は、
その申し出に答えあぐねてしまいます。
すると、エドガーの顔から笑みが消え、「俺のもてなしだと、物足りないでしょうか?」と言いました。
考えてみればこれまでのもてなしは少し低年齢向けだった、というエドガーの言葉を
主人公が否定しようとすると、それをエドガーが遮って言いました。
「駄目ですよ、アリス? 刺激が欲しいなら、そう言ってくれないと」
そして、エドガーは片膝をつくと、主人公の方へ身を乗り出して――。
エドガーの口説き??
しかも、耳元に顔近づけるとか、首筋に吐息が当たるとか、
主人公じゃないですけど、読みながら心臓壊れそうになりましたよww
これは口説かれてるのかと勘違いしても仕方ないですよ…上手だなぁ、エドガー。
主人公も私も、エドガーの手のひらで踊らされてるんでしょうね(>_
鴨の一家と触れ合ったあと、『刺激が欲しいなら、そう言ってくれないと』なんて言われましたが、
主人公としてはきっと間に合ってますー!!って感じですよねww
(読んでるこちらとしては大歓迎ですが。笑)
8話も冒頭から刺激が強そうな予感…!!早く読み進めたくなっちゃいます!!
第8話「エドガーの親族」
エドガーは主人公の方へ身を乗り出すと、コツンと主人公に額を重ね合わせて言いました。
「それで、どういった刺激がお好みでしょう?」
主人公は動揺し、ギブアップだとエドガーに訴えると、
「だったら、仕方ないな。今後も低刺激のままでいきましょう」と言ってエドガーは離れました。
ですが、主人公の高鳴った鼓動は鳴りやみません。
「ああ楽しいなあ。そう思いません?」というエドガーに、主人公は抗議の意味を込め、
知らないよと言ってそっぽを向いてみました。
エドガーはどこ吹く風で主人公の方をツンと突くと、それを見守っていたクリーク一家も
くちばしで主人公の足をつつきます。
真似されたことに本気で驚いているエドガーをみて、結局笑ってしまう主人公。
主人公が笑顔になったのを見て、エドガーは話を戻し、
「ちゃんと手加減しますから、この先も俺に、もてなしを続けさせてくれますね?」と言いました。
すると主人公は、エドガーに、迷惑じゃなければ仕事を手伝わせてほしいと申し出ました。
エドガーがそれを了承してくれて、ホッとする主人公。
それから2人は、顔を見合わせてエドガーが持ってきたグミについて話を始めるのでした。
《廊下》
クレイドルへ来て13日目の朝、暗い空を見上げながら廊下を急ぐ主人公。
今日から早速エドガーの仕事を手伝うことになっていて、直接私室に来るよう言われていました。
エドガーの部屋ってどんなだろう、とそわそわして自然に足が速くなったその時、
エドガーの部屋の方から見慣れない紳士が歩いてきて、主人公に声をかけました。
声をかけられ、主人公は紳士に、どこかで会ったかと尋ねます。
すると紳士は主人公のことは噂で耳にしていたと言い、
自分はクローディアス=ブライトというと自己紹介しました。
主人公も挨拶をすると、クローディアスが主人公に、手に挨拶のキスをしてもいいか尋ねます。
主人公が答える間もなくクローディアスに指先をとられて固まっていると、
ふいに後ろからランスロットが現れ、主人公の腰を抱き寄せて言いました。
「――…勝手な真似をしてくれるな。この娘は、俺の管理下にある」
クローディアスがランスロットに「ご機嫌いかがですか?」と尋ねると、
さほど良くない、とランスロットは言い、お前の来訪を知らされていなかったのでな、と付け加えました。
するとクローディアスは今朝方自分の一族の都合で急用ができたと言い、
「先代赤のジャックを務めたよしみで急ながらお邪魔させていただきました」と続けました。
それを聞いて主人公は、クローディアスにエドガーの父親かと尋ねましたが、
クローディアスはエドガーの父親ではなく、叔父でした。
主人公がどうりで見たことのある笑顔だと思ったと思っていると、
クローディアスは、主人公とはぜひゆっくりと話をしたいが、許しはもらえなさそうだ、
とランスロットをチラリと見てから苦笑いを浮かべました。
するとランスロットは、主人公はこれから自分と面会の予定だと言い、
主人公を強引にエドガーの部屋と反対方向へ連れて行きました。
《執務室》
ランスロットに連れて来られたのは、厳格な雰囲気の漂う執務室でした。
ランスロットは主人公から手を離すと、デスクの前の豪奢な椅子に腰かけ、
主人公に「お前も、かけろ」と言いました。
主人公はできるだけランスロットから距離をとり、隅のソファに腰かけました。
そして、失礼ですが…と、切り出し、エドガーと先約があるというと、
ランスロットは「エドガーならすでに出掛けているだろう。あの男が現れたからにはな」と言いました。
「そんな連絡、私には…」と主人公が言いかけると、ランスロットはクローディアスが
急用だと言っていたのを聞かなかったのかと言いました。
そこに、伝令の兵がやってきて、エドガーから、実家の都合で急用ができて一日兵舎を空けるということと、
主人公にも同じく伝言するように言われたと報告しました。
主人公は伝令を聞き、よくない報せじゃないといいけど…と心配しました。
ランスロットはちらりと時計に目を遣ると、仕事を始めました。
黙ってしまったランスロットに主人公は、面会ということだが何を話せばいいかと尋ねます。
するとランスロットは「…何も」と言い、それから、クローディアスは先代の赤のジャックだが、
今は部外者だから主人公が接触していい相手ではないと言いました。
そして主人公に、「お前はこの国を揺るがす力の持ち主であるという自覚がないのか?」と釘をさしました。
主人公は、ランスロットがクローディアスを自分に関わらせないために
面会という口実で引き離したんだと、ようやく気が付きました。
それからランスロットは主人公に、「お前はエドガーの手をずいぶんとわずらわせてくれているらしいな」と言いました。
主人公はとてもお世話になっていて感謝していて、そのお返しに今日から仕事を手伝う約束をしていたと言いました。
それを聞いて目を見開いて驚くランスロット。
そして、口元をかすかに緩ませ「……笑わせてくれるものだな、アリス」と呟きました。
ランスロットに笑みが浮かんだのは一瞬で、すぐにその表情は消え、また仕事に戻りました。
ランスロットが主人公に下がれというと、主人公は「面会はもう終わりですか?」と尋ねます。
それを聞いてランスロットは「続けたいというのなら、手慰みにいたぶってやらんこともないが?」と返します。
主人公は面会終了で結構です、と言って駆け足でドアへ向かうと、
ランスロットが主人公を呼び、物憂げな声で言いました。
「この兵舎で過ごす限りある時間、お前はエドガーと共にあれ」
執務室を出て、考え込んでみても、最後の命令の真意は主人公には測れませんでした。
主人公が去ると、ランスロットは席を離れ、窓辺から外に視線を移すと、
「思った通り、ようやく帰るか」と呟きました。
その視線の先では、曇天の下、クローディアスが門外へ出て行くところでした。
《談話室》
その晩、主人公は談話室でハーブティーを飲みながら、エドガーの帰りを待っていました。
主人公が赤の兵舎で暮らし始めてから、毎日エドガーと顔を合わせていたからか、
1日のうち一度も会えないのはとても寂しいと感じていました。
するとそこへゼロがやってきました。
ゼロは、主人公の姿を見ると、エドガーはおそらく明け方まで戻らないと言いました。
エドガーを待っているとは一言も言っていないという主人公に、ゼロは誤魔化さなくていいと言い、
小さく笑うと、主人公の向かいに腰かけました。
そして、こういうことは時々あるんだ、と呟くと、
「ふらっと姿を消したかと思えば、翌朝は何事もなかったように働いてる」と言います。
主人公はそうなんだ…と思い、ゼロにエドガーとは長い付き合いなのかと尋ねました。
その質問にゼロは、不本意ながらもう8年になる、と言うと、その瞳を過去を幻視するかのように細めていき、話し始めました。
「初めて出会った時から――あいつは奇妙な男だった」
ランスロットとの一時
モブ扱いじゃなく、ちゃんと顔とかが描かれてるし、今後キーになる人物なんでしょうか?
また、このクローディアスさんは、先代の赤のジャックだということですが、
先代はエドガーのお父さんでは無かったんですね。
クローディアスさんには子供が居なくてエドガーになったとか??謎がまた増えました…
今回はエドガーが外出してしまった為、ちょっと胸キュン不足です(´・_・`)
その分ランスロット様との接触がありましたが、仲良く…というレベルには至るわけもなく。
(でも、「いたぶってやらんこともないが?」発言には思わずドキッとしちゃいましたww)
まぁ、そんなにトントン拍子に赤の軍の幹部たちと距離が近づく訳もないか(^_^;)
最終的にランスロット様とも打ち解けることができるんでしょうか?
そして、最後の命令は一体どういう意味なんでしょう…
その辺りも注目したいと思います!